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世界遺産検定資格取得目線で遺産を紹介する「行ってみたらこんなトコ」企画の4日目は「厳島神社」です。海外からの観光客にも人気の高い世界遺産。
行ったことのある日本の世界遺産の上位に君臨するのではなかろうかと推測します。ちなみに行ってよかった日本の世界遺産としては首位争いをしています。
私何を隠そう、広島に住んでいたこともありまして、この場所にはそこそこ訪れております。
一歩踏み入れると神聖な気持ちになれる厳島は通称「宮島」と言われて、どちらかというと宮島の方が馴染みのある呼び方だったりもしますね。
さて、では本日も私の体験談に、世界遺産検定学習の視点を盛り込みながらお送りします。
①神聖なる厳島神社
宮島の景色といえばあの海の中に佇む赤い鳥居ではないでしょうか。
仮に干潮のタイミングの水から生えていない鳥居しか見れなかったら少しテンションが下がるレベルではないかと思ったりします。
それくらい印象深いというか、宮島のシンボルでもあるこの大鳥居は4本の控え柱で支える「両部鳥居」という形式で、柱の根元は地中に埋まることなく自重で立っています。
もともとは水害で倒壊することのあった鳥居を再建する中でこのスタイルになったようです。
大鳥居の屋根部分には経文の書かれた石が詰められているらしいです。確かに屋根部分がすごく立派です。
水に鳥居が浸かっていないと言っても、このタイミングでしか鳥居には近づけないですし、本殿を正面から眺めることはできませんので、それもまた貴重な時間であることは間違いありませんね。
厳島神社は両流造の本殿を中心に神社や能舞台が回廊で結ばれる「寝殿造り」の形式が取られています。
ここの能舞台は、日本で唯一の海に浮かぶ能舞台として知られています。
建築としても見所が多いのも、また魅力の一つですね。
私は1泊したこともあり、海の中に立つ鳥居も見ることはできました。
②自然災害への備え
ご存知の方も多いと思いますが、厳島神社には様々な建築上の工夫があります。
今日の姿になったのは、1168年ごろと言われています。
厳島は神道の聖地で、海上鎮護の神を祀る神社として崇められてきた厳島神社は、信仰の熱かった平清盛によって現在のような海上神殿に整えられたそうです。
とはいえ、海の中に立っていますから度重なる風水害などもありました。
戦国時代には毛利元就の援助を受けて再興され、明治維新以降は政府によって保護・改修を受けています。
台風や高波、高潮などの被害を受けやすいのでいくつもの対策が取られています。
回廊や平舞台などの床板は固定されず、水位が上昇すると外れるようになっています。
さらに台風上陸の際にはロープで固定され、流出した古部材も修復に備えて回収されるそうです。
修復作業の際に、新たに伴う部材と古材を違和感なく組み合わせるために、「古色塗り(こしょくぬり)」という塗装技法が用いられています。
この美しい色合いが保たれるのに、災害後の修復作業が一役かっているということなのですかね。鮮やかですよね。
数年に1度は台風のニュースで厳島神社が浸水する映像を目にしますが、こんな風に素早く元の姿に戻るので、私たちも余すことなく観光して回れるのですね。
③行き方とオススメ
JR西日本の「宮島口駅」、または広島電鉄「広電宮島口」が宮島へのフェリー乗り場の最寄駅になります。
広島駅からはJRで約30分です。
車で行く場合も
フェリー乗り場である「宮島口桟橋」の近くの駐車場に止める形になると思います。
宮島口桟橋からフェリーで宮島の宮島桟橋へは約10分の船旅です。
日程に余裕があるならば、宮島で1泊してゆっくり散策していただきたいです。
世界遺産に登録されているのは厳島神社だけでなく、社殿の背後にある弥山も含まれています。
秋には紅葉も楽しまめますので、ロープーウェイからの景色をぜひ楽しんでいただきたいです。
元気な方はぜひ山頂を目指してください。
残念ながら山頂から厳島神社は見通しが悪くなっております。
山の木々が育ちすぎて、海岸線がほとんど見えませんでした。
もしかしたら、冬は観れるのかな??
宮島といえば、奈良公園と並ぶ鹿の生息場所ですが、餌やりは禁止ですのでご注意ください。
あと個人的にはクリームパンで有名な八天堂のとコラボした「伊都岐珈琲(いつきコーヒー)オリジナル クリームパン」は是非ご賞味いただきたいです。
数年前、大阪空港で出会って以来八天堂のクリームパンのファンである私のオススメです。
(もう大阪空港では取り扱っていません)
包み紙のデザインが可愛いですよね。
揚げもみじなど食べ歩き(歩き食べはいけませんが)できるちょっとしたお店もありますので、本当にゆっくりと過ごしていただきたい場所であります。
日帰りはもったいないかなと思います。
フェリーに乗って島に向かうまでの過程も楽しいし、島の中の見所も多いし、グルメも楽しめる。
そんな盛り沢山の宮島は国内外から人気があるのも頷けます。
私も機会があれば何度でも行きたいと思う世界遺産です。
広島といえば平和記念公園もありますので、このコロナの影響が長引く中で海外旅行の代わりに、少し時間をかけた広島の世界遺産を巡る旅はいかがでしょうか?
④練習問題
さて、ポイント盛り沢山の厳島神社ですので、本日は3問ご用意しました。
◆「厳島神社」に取り入れられている建築様式( A )と、会場に立つ大鳥居の形式( B )の組み合わせとして、正しいものはどれか。
①A.書院造り ー B.三輪鳥居
②A.書院造り ー B.両部鳥居
③A.寝殿造り ー B.三輪鳥居
④A.寝殿造り ー B.両部鳥居
◆社殿が海上にあり台風や高波などの被害を受けやすい『厳島神社』において、修復作業で用いられる塗装の技法として、正しいものはどれか。
①古色塗り
②多色塗り
③漆塗り
④錆止め塗り
◆『厳島神社』の登録範囲に含まれる、社電の背後にある山の名称として、正しいものはどれか
①比叡山
②弥山
③二荒山
④金鶏山
3級の学習リンクもご確認ください。
海に囲まれた遺産(厳島神社・モンサンミッシェル)
いかがでしたでしょうか。
人気の世界遺産というだけあって、検定試験でもよく取り上げられるのが厳島神社です。
自然と文化にあふれた島ですので、歴史的な背景や、知識を持って見て回ればさらに楽しめると思います。
(クリームパンは完全に私の趣味です。)
ということで、「厳島神社」行ってみたらこんなトコでした。
次はどこの世界遺産でしょうか。。。悩みます。
では、またお待ちしています。
tomo
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