ご訪問ありがとうございます。
本日も私が過去に訪れた世界遺産を紹介しながら、世界遺産検定を学習する「行ってみたらこんなトコ」企画やってます。
9月の世界遺産検定(3級または4級)を目指している方は、カテゴリーの過去問題3級または4級から学習を進めてみてください。
本日の世界遺産「法起寺」、どの世界遺産かはお分かりになるでしょうか。
『法隆寺地域の仏教建造物群』です。
法隆寺については行ったことあるよ、という方も多いと思いますので敢えての法起寺です。
それでは、世界遺産検定視点で見る法起寺(法隆寺もあります)始まります。
①法起寺とは?
法起寺は法隆寺とともに、世界文化遺産に登録されました。
姫路城などとともに1993年に日本で初めて世界遺産登録された遺産でもあります。
と言っても構成資産としては、三重塔のみです。
法起寺は、厩戸王(聖徳太子)の遺言で建てられた寺を起源とし、7世紀に創建されました。
16世紀末の戦乱で焼失されたため、創建時の姿で残されているのは三重塔だけなのだそうです。
そして、この三重塔は706年の完成とされ、日本最古の三重塔でもあります。
以前は世界最古の木造の塔とされていたが、近年の研究では法隆寺五重塔の方が着工が早かったとされているようです。
②アクセス
私は車で行ったのですが、看板なども出ていなかったので駐車場がどこにあるのかいまいちわからず、関係者に確認したところ、北側にある空き地のようなところが駐車場でした。
法隆寺前からのバスに乗っていくこともできますが、本数も少ないのでベストは車でしょうか。
やはり、法隆寺は知っていても法起寺に観光に来る方は少ないようですが、このアクセスの悪さも観光場所に入らない理由の一つかもしれません。
おかげでのんびりみて回れますが、敷地も狭いのでそれほど時間は要しません。
ただ、車で移動されるならば、法隆寺から目と鼻の先にある日本最古の三重塔をお見逃しなく。
③法隆寺
流石に、法隆寺に触れないわけにはいかないので、こちらも学習を兼ねてご紹介します。
『法隆寺地域の仏教建造物群』の構成資産48資産のうち、47資産が法隆寺にある建造物地なります。
この世界遺産の特徴は、何と言っても現存する世界最古の木造建造物群という点です。
同じ奈良県の『古都奈良の文化財』と混同しそうになりますが、それよりも少しだけ古い時代になります。
『法隆寺地域の仏教建造物群』に時代に反映したのは飛鳥文化で、中国だけでなく百済、高句麗といった朝鮮半島からの影響を強く受けながら発展したと言われています。
法隆寺の起源は、607年に厩戸王(聖徳太子)と推古天皇が建立した若草伽藍(斑鳩寺)と言われています。
670年に落雷で焼失しましたが、奈良時代初頭までに飛鳥時代の様式で中心伽藍が復興され、現在の西院伽藍として整えられたそうです。
西院伽藍の見どころとしては、現存する世界最古の木造建造物と言われている「金堂」です。
中には国宝や重要文化財に指定されている仏像などが並びます。
内部の撮影は禁止ですので、興味のある方は「聖徳宗総本山 法隆寺」公式HPからどうぞ
聖徳宗総本山 法隆寺
8世紀に完成した五重塔は、先ほどの通り法起寺の三重塔より着工は早かったとされています。
そして、金堂や五重塔を囲む回廊の円柱には、ギリシャ建築なので用いられたエンタシスと言われる中央が膨らんだ技法が施されています。
これは、シルクロードを渡って伝来してきた様式であると考えられています。
西院の東大門を抜けると東院伽藍にがあります。こちらの回廊の中央には八角形状の夢殿(ゆめどの)があり、厩戸王を模して作られたと伝わる秘仏の救世観音立像が収められています。
春と秋には特別開帳があるので、旅の計画をされるならそれに合わすのがオススメです。
私が訪れた日は、ちょうど春の開帳の翌日というなんとも惜しい日程でした(涙)
④練習問題
では、法起寺および法隆寺に関連する問題を1問ずつ出題します。
◆『法隆寺地域の仏教建造物群』に含まれる、日本最古の三重塔を持つ寺院として正しいものはどれか。
①興福寺
②延暦寺
③仁和寺
④法起寺
◆『法隆寺地域の仏教建造物群』の法隆寺西院伽藍にある、現存する最古の木造建築として正しいものはどれか。
①正倉院正倉
②金堂
③南大門
④夢殿
3級の学習リンクも貼っておきます。
文化交流(法隆寺・サマルカンド)
本日ご紹介しました世界遺産「法起寺」いかがでしたでしょうか。
世界遺産好きとしては、法隆寺に行ったからには外せない場所の一つではあると思います。
それにしても奈良県は世界遺産の宝庫ですよでね。
なんだかんだで、奈良には毎年足を運んでいるのですが、いまだに全ての関連資産は行けていません。
もしかしたら、数年後には新しい世界遺産が登録される可能性もありますし。
そう考えると、毎年世界遺産の数ってどんどん増えていますから、世界遺産検定を受けるのも早いに越したことはありませんね。
では、また。
tomo
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