「カルカッソンヌ」行ってみたらこんなトコ

世界遺産検定3級

ご訪問ありがとうございます。

本日も私が過去に訪れた世界遺産を紹介しながら、世界遺産検定を学習する「行ってみたらこんなトコ」企画やってます。

9月の世界遺産検定(3級または4級)を目指している方は、カテゴリーの過去問題3級または4級から学習を進めてみてください。

さて、本日ご紹介するのは「カルカッソンヌ」です。
世界遺産検定3級の中では、姫路城と並べて紹介されているアレです。
世界遺産名は『カルカッソンヌの歴史的城塞都市』です。
3級以外の試験では出題されないかな。。。

私はフランスには何度か訪れているのですが、ここを訪れたのはもうかなり前のことです。私の持つ観光情報は古いですが、学習には何ら支障ありませんのでご心配には及びません。
そうか、、、アレからそんなに経つのか、、
と言うのも友人が南仏の方と結婚して、式に参列するのを兼ねた旅行の中で訪れた場所なのです。
なんか感慨深い。

①カルカッソンヌってどんなトコ

フランスの観光名所のひとつであり、南にあるピレネー山脈を超えるとスペインという立地にあります。
「カルカッソンヌ」をググると『カルカソンヌを見ずして死ぬなかれ』と言うことわざが出てきますが、出どころは不明です。おそらく一度は見た方が良いよと言う事でしょう。

城塞都市という事で、城と街並みが良いんだろうなというのは想像できると思います。
日本の城塞都市というと、石垣に囲まれたお城があって、その周囲に城下町が築かれているというイメーですが、ヨーロッパの城塞都市は、城壁が城郭や街全体を囲むという作りになっています。

小高い場所に位置しているという事もあって、外からは中の様子が全く見えません。
訪れた時はあまり意識していなかったけど、城壁の重厚感とか迫力は二重になっているというのもあったのかもしれません。

城壁の中は、いわゆる中世のヨーロッパの街並みといった感じです。

日本のお城散策のノリで行くと想像以上に広いです。
広いとは聞いていましたが、カルカッソンヌも2〜3時間では隈なく見るには短いかもしれません。
私も日帰りでスケジュールを組んだので、あまり時間が取れなくて少し心残りがあります。

②歴史と見所

古代ローマ帝国の都市であった歴史を持ち、最初の城壁は古代ローマ時代に築かれました。
その後南ヨーロッパで起こったいろんな戦争を通して、何やかんやありながら、フランス王領に組み込まれていったようです。
そして、13世紀半ばのルイ9世の時代にアラゴン王国(スペインのアラゴン州に存在した王国)に対する防御として外側に増築され難攻不落の城塞都市が出来上がりました。
結果、現存するヨーロッパの城塞の中では最大級の城壁となり、その全長は3kmに渡ります。

軍事的な戦略上の価値の高かったカルカッソンヌは、1659年にフランスとスペインの間で国境線を定めたピレネー条約が締結された事で、その存在意義を失い荒廃の道を辿ります。
内外二重の城壁も次第に風化していきましたが、1844年にその城壁の歴史的価値が見直され、修復プロジェクトが発足し、1910年まで続けられました。
この修復作業もすったもんだがあったようですが、おかげで、現在の姿になり、観光客の目を楽しませています。

見所の1つ目はコンタル城で、12世紀に建設され歴代の伯爵家の居城だったそうです。
コレを見なかったら良さの半分も体感できないのではないでしょうか。

城壁にも上ることができカスカッソンヌの街を見渡すことができます。
また、城壁から見る外の街の風景も良かったです。

そして、サン・ナゼール大聖堂は南フランスでも有数といわれるステンドグラスの美しいといわれる教会です。
私は中には入っておりません。

 

あと外せないのが、ここの名物料理である「カスレ」です。

Wikipediaによると、カルカッソンヌの名前がそのルーツになったといわれています。
(以下引用)
街の名前カルカソンヌは、カール大帝がこの都市の攻略をあきらめ退散するときに、当時街を治めていたカルカス (Carcas) が勝利の鐘を鳴らした (sonner) ことに由来するという伝説がある。またこのときに篭城した市民が家庭に残っていた食材である豆、雑穀、豚や腸詰や鴨などの鳥獣肉を持ち寄りまとめて大鍋に入れ煮込んだものがカルカソンヌの名を冠したカスールという鍋料理:カスレのルーツになったと言われている。

③アクセス

カルカッソンヌに近い、フランスの大きな都市としては西にある「トゥールーズ」、東にある「モンペリエ」です。
とはいえ、大都市のパリや南フランスのマルセイユを起点とするとなかなかの距離になります。
なので、なかなか日本からの旅行の候補地としては上がりにくい場所ではあるのかな。。。

意外と近いのが、スペインのバルセロナで、高速鉄道を使うと2時間半でつきます。
十分日帰りできる距離でしょうかね。

カルカッソンヌ駅から城塞都市まではバスが出ています。所要時間は約10分。
私と友人は、途中でランチもしたので歩いていきましたが、結構距離がありました。
城壁内のレストランで食べれば良かったな、なんて本当に今更ながら思うところです。
直で歩くと30分もかかかるらしいので、時間に余裕があって他の街並みも見ながら行きたい方限定ですね。

因みに、カルカッソンヌ 駅前に流れる「ミディ運河」も世界遺産なんだそうです。
コレは知らなかった〜〜〜〜(このブログを書いている途中に知るっていう)

④練習問題

カルカッソンヌ に関しては、過去の出題率は低めですね。その中でも少し難しい1問です。

◆『カルカッソンヌの歴史的城塞都市』でみられる城壁の説明として、正しいものはどれか。

①城壁跡にリンクシュトラーセと呼ばれる環状道路が敷設された
②日干しレンガをおもな建材として築かれた城壁が残る
③ヨーロッパ最大規模の城壁が残る
④騎馬が越えられない高さに土を盛って固めた簡素な城壁が築かれた

 

 

そんなに難しくなかったですか??
コレが、他の世界遺産も学んでいくとだんだんこんがらがってくるやつですので、コレを機会にカルカッソンヌ覚えて帰ってくださいね。
参考までに3級学習のリンクも貼っておきます。

都市と城郭建築(姫路城・カルカッソンヌ)

完全に個人の趣味で選んでいますが、ここにきて、そんなに紹介できるほど世界遺産に行ってないなってことが判明しまして、このシリーズ、どこまで続くかはわかりません。

2級試験への学習の記事も準備しながらやっていきますので、もうしばらくお待ちくださいね。

では

tomo

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