都市と城郭建築(姫路城・カルカッソンヌ)

世界遺産検定3級
4

本日の世界遺産は姫路城とフランスにある城壁都市カルカッソンヌです。
カルカッソンヌは、ヨーロッパの建築や城塞が好きな方なら耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私もフランスが好きで一度は行ってみたい場所でした。そして数年前に訪れることができました。
モンペリエという街からの日帰りで、城壁の中には3〜4時間の滞在で、見て回るには時間が短すぎました。
それでも城壁からの眺望は城壁の内側にも外側にも素晴らしい景色が広がり見応え十分でした。

姫路城の世界遺産検定4級の学習はこちら

①姫路城(兵庫県)

登録年:1993年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)
日本の木造城郭建築の傑作

兵庫県姫路市にある姫路城は、標高46mほどの小高い丘陵、姫山にそびえる平山城である。

大天守は外観が5層、内部が7階(地上6階、地下1階)に分かれ、白漆喰と総塗籠の外壁に覆われた美しい姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」の別名がある。
上に行くほど反り上がる「扇の勾配」と呼ばれる石垣に囲まれ、螺旋状に入り組んだ曲輪(くるわ)や狭間(さま)、石落としなどの仕掛け、様々な形状の複雑な門などが敵を迎え撃つ。

外観の美しさと城としての実用性を兼ね備え、日本の木造城郭建築の代表例として世界遺産に登録された。

南北朝時代の1333年に赤松則村(あかまつのりむら)が築いたとされる砦が起源とされる。
16世紀後半に羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が入城すると、毛利氏との戦いに備えて本格的な改修を行い、3層の天守閣を築いた。
さらに関ヶ原の戦い(1600年)の後に城主となった池田輝政が9年に及ぶ大改修を行い、現在の姿に整えられた。
池田氏の後に入った本多忠政が築いた西の丸は、長男の忠刻とその妻千姫も住居としている。

1615年の徳川幕府による大名統制策である一国一城令や、明治維新の廃城令、さらに第二次世界大戦の空襲など破壊の危機を乗り越えた姫路城は、1958年から8ヶ年計画で天守閣などの解体修理などの大修理「昭和の大修理」が行われた。
2009年からは5年半による店主の保全修復工事である「平成の大修理」が行われ、「白鷺城」にふさわしい白漆喰の姿が蘇った。
この修復工事は文化保全への関心を高めるため、修復現場が一般に公開された。

山城から平城へ

中世の城は敵の襲来を防ぐたのに有利な山頂や山腹に築かれ(山城)、軍事施設という性格が強かった。
その後、安土桃山〜江戸時代になると、政治や経済の中心地としての性格が重視されて、平地を臨む丘陵上の平山城や平地に移った。

英語で読む世界遺産

Hirayama-jo is a structure representing Japanese wooden castle.
It is also named “Shirasagi-jo”(White Heron Castle) for its beautiful white plastered outer walls.
Throughout its history it was often repaired and extended and in Showa and Heisei eras, too, massive repair works were carried out.

②カルカッソンヌの歴史的城塞都市

登録年:1997年
登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
ヨーロッパ最大規模の城壁

ピレネー山脈を挟んでスペインに近いカルカッソンヌは、古くから地中海と大西洋を結ぶ交易拠点として栄えた。
姫路城とカルカッソンヌの城塞都市は、木造城郭と石造りの城郭という違いだけではなく、城の周辺に城下町が築かれる日本の城塞都市と、城壁が城館や街全体を囲むヨーロッパの城塞都市という違いを持つ。

最初の城壁は古代ローマ時代に築かれ、13世紀半ばのルイ9世の時代にアラゴン王国に対する防御として外側に増築された。
約3kmにわたって都市を囲んでいる。

1659年にピレネー条約が締結されてフランス・スペイン間の国境が画定すると、戦略上の意義を失い内外二重の城壁は次第に風化していったが、1844年になって城壁の歴史価値が見直され、修復プロジェクトが1910年まで続けられた。
これにより、伯爵の城(シャトー・コンタル)やサン・ナゼール大聖堂など、中世の城壁都市の面影が残された。

 

③本日の練習問題

世界遺産検定3級の過去問題からの出題です。

[1]『姫路城』説明として、正しいものはどれか

①徳川幕府による大名統制策である一国一城令が施行された際に破壊されずに残った
②南北朝時代に池田輝政が築いた砦が原型となっている
③第二次世界大戦の空襲で天守閣の大部分が消失したが、のちに再建された
④風光明美な自然の中に城が溶け込んでいることから「青葉城」の別名を持つ

[2]姫路城の城主となった池田輝政が行ったこととして、正しいものはどれか

①9年に及ぶ大改修を行い、現在の姿に整えた
②一国一城令に従い、やむをえず一部を取り壊した
③西の丸を築き、長男とその妻の住居とした
④毛利氏との戦いに備えて、3層の天守閣を築いた

[3]「修復」に関する以下の文中の空欄に当てはまる語句として正しいものはどれか
フランス共和国のカルカッソンヌは中世に築かれたヨーロッパ最大規模の(   )が残り、世界遺産に登録されている。17世紀以降次第に荒廃していったが、1844年から始まった修復プロジェクトにより、かつての面影が修復された

①ハンザ同盟都市
②大学都市
③空中都市
④城壁都市

以下回答です

[1] ① [2] ① [3] ④

いかがでしたか?

本日は、私が個人的に大好きな世界遺産でした。
日本の城は、日本にしかない独自の景観が素晴らしいですし、ヨーロッパの城壁で囲まれた都市も凝縮された街の世界観に魅了されてしまいます。

城や城壁というと、どうしても戦争の為に工夫されたことで、戦争のイメージが残るところではあります。
まだ空中戦が始まる時代に築かれた、その戦略の結果、生み出された建築と言えるかもしれません。
結果的には建築物として、景観として、素晴らしいものが残ったことには違いありませんが、やはりその歴史や背景を学ぶことも含めて、その世界遺産が持つ価値なのだと思います。
少し堅苦しくなりましたが、今の時代にこのよな素晴らしい遺産を残してくれた人に感謝です。

では、また明日もお待ちしています。

tomo

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