神仏習合、日光の社寺

世界遺産検定3級4級
5

本日は栃木県の『日光の社寺』について、学びます。
とても有名で、海外からの旅行者にも人気の場所ですが、私はまだ訪れた事がありません。
世界遺産に加え、社寺仏閣好きとしては金色に輝くその姿を拝める日を楽しみにしています。

陽明門

①基本情報

栃木県の北西部(日光市)
登録年は1999年
登録基準は①④⑥の文化遺産
*聖域の自然と調和した、芸術性の高い宗教建造物群の価値

②基本知識

奈良時代後期に、*修験道(しゅげんどう)の聖地として勝道上人(しょうどうしょうにん)が開いた霊場が、日光山の始まり。
鎌倉時代には500を超える寺社が立ち並ぶほど繁栄するも、豊臣秀吉と対立する事で衰退した。 その後、1617年に僧の天海の指示で徳川家康をまつる*東照社(とうしょうしゃ)がつくられると、徳川将軍家の威光の下で再び信仰を集めるようになった。

*修験道:険しい山などで修行をし、神仏が示す不思議な力を得ようとする宗教。
*東照社:東照宮の前身。1645年に朝廷から宮号が授与され東照宮に改名。  

江戸時代以前、日光は日光山の門前町、修験道の道場であり山岳信仰の聖地であった。 鎌倉時代には日光権現として知られていた。
家康の死後はその進言により家康の神号が権現となり廟所も日光東照宮となる。日光が参詣客で賑わうようになったのはこの頃からである。  

現在の東照宮(とうしょうぐう)に見られる建物のほとんどは、3代将軍家光が天下の富と美術・工芸・建設技術の粋を集めて行なった「*寛永の大造替(かんえいのだいぞうたい)」の際に築かれたものである。色鮮やかな彫刻や金箔が施された豪華な建造物群が、日光山の地形や老木などをいかして自然と調和するように作られている。

*寛永の大造替:1636年の家康の21回忌に向けて行われた大改築  

日本固有の神道と大陸伝来の仏教が混ざり合った*神仏習合(しんぶつしゅうごう)が見られる日光では、東照宮と山岳信仰の中心地である二荒山神社(ふたらさん)、家康の霊廟(れいびょう)である輪王寺(りんのうじ)の二社一寺のほか、周囲の自然環境も世界遺産に登録されている。

*神仏習合:日本に古くからある自然崇拝から生まれた神道と、大陸から伝わった仏教が混ざり合った日本固有の信仰形態  

東照宮の陽明門(ようめいもん)

龍馬(りゅうば)と呼ばれる蹄を持つ龍や、うろこのない麒麟(きりん)などの空想の生き物のほか、人物や草花、鳥など、500以上の彫刻がほどこされている。一日中見ていても飽きないことから「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれる。

眠り猫

名大工左甚五郎(ひだりじんごろう)の作と伝えられる木彫りの「眠り猫」は平和を表しているといわれる。2016年に60年ぶりに修復された。
(画像準備中)

見ざる、言わざる、聞かざる

猿は馬を守るという信仰から、神馬(しんめ)をつなぐ新厩舎(しんきゅうしゃ)には、人の一生を模した猿の彫刻が8面ある。「見ざる、言わざる、聞かざる」はその一つ。

輪王寺 大猷院(たいゆういん)の皇嘉門(こうかもん)

大猷院とは徳川三代将軍「家光公」の廟所(びょうしょ)(廟所=墓所)境内には世界遺産に登録された22件の国宝、重要文化財が建てられている。祖父である「家康公」(東照宮)を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用し重厚で落ち着いた造りになっています。

二荒山神社

日光の山岳信仰の中心地で、日光の男体山(なんたいさん)と女峰山(にょほうさん)、太郎山(たろうさん)の3つの山を御神体としている。  

③似ている世界遺産

インド『タージ・マハル』


登録年:1983年
登録基準:①

『タージ・マハル』は、17世紀半ばに*ムガル帝国*皇帝シャー・ジャハーンが、20年以上の歳月をかけて妃ムムターズ・マハルのために築いた霊廟。

皇帝が15歳の青年であったときに、3歳年下の美しいムムターズ・マハルと出会う。2人は深く愛し合い、遠征に行くときも常に一緒であったが、妃は14人目の子どもを産んだあとに体調を崩し、36歳の若さで無くなった。
深く悲しんだ皇帝は、2年間喪に服すと妃のために世界各地から白大理石や金、宝石などの素材や職人を集め、どこから見ても*左右対称な、世界で最も美しい霊廟を約20年かけて完成させた。その後、自分の霊廟も試みたが、国家財政を圧迫させたために息子に皇帝の座を奪われて幽閉され、建設はかなわなかった。今は愛する妃の横に眠っている。

*ムガル帝国:1526年から19世紀半ばまで、北インドを中心に勢力を誇った帝国
*シャー・ジャハーン:ムガル帝国5代皇帝。この時代にインド・イスラム文化が最盛期を迎えた
*左右対称:イスラム建築では、建物や庭園などで幾何学図形や左右対称が重視される。これは、聖典コーランに描かれる「天上の楽園」を表現しているともされる。  

④本日の練習問題

今回は世界遺産検定4級の過去問題からの3問です。

[1]『日光の社寺』に残る建物で、江戸幕府3代将軍徳川家光が「寛永の大造替」と呼ばれる大改革を行い、現在見られるような豪華な姿になったものは何でしょうか

①二荒山神社 ②東照宮 
③平等院 ④中尊寺

[2]『日光の社寺』でみられる、日本固有の神道と大陸伝来の仏教が混ざり合った信仰の形態は何と呼ばれているでしょうか

①神仏分離 ②神仏習合 
③大陸哲学 ④伝来思想

[3]『日光の社寺』の東照宮に、人の人生を模したといわれる動物の彫刻があります。何の動物でしょうか

①サル ②馬 
③ウサギ ④ニワトリ  
以下回答です。

[1] ②   [2] ②  [3] ①  

今回は4級の試験合格のための知識レベルでみていきましたが、「日光」についてご存知の方々には、少し物足りなかったかもしれませんね。日光には沢山の見所がありますし、歴史を掘り下げるのも面白そうですね。私も、もっともっと奥の深い「日光」について、今後学んでいきたいと思いました。

そして、タージ・マハルの左右対称の美も人を惹きつける魅力がありますね。歴史を知ってから改めて観ると美しさが倍増したような気がしました。
しかし一方で、タージ・マハルには建築物としての公式な記録が残っていないそうです。シャー・ジャハーンがタージ・マハルと同じ建物が建てられることのないよう、建築に関わった人達を殺めてしまったからだとか。果たして真実なのでしょうか?そう思ってみると、美しさの中にどことなく闇を感じてくるのが不思議です。  

ではまた明日  

tomo

にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ にほんブログ村
世界遺産ランキング

5件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

世界遺産検定3級4級
世界遺産検定4級、出題のポイントまとめ(世界の遺産編)

ご訪問ありがとうございます。 昨日に引き続き、世界遺産検定4級試験を受験される方むけに、過去問題から …

世界遺産検定3級4級
世界遺産検定4級、出題のポイントまとめ(日本の遺産編)

ご訪問ありがとうございます。 世界遺産検定4級試験を受験される方むけに、過去問題から各世界遺産の出題 …

世界遺産検定3級4級
1
タプタプアテア・カッパドキア(4級)

この記事は世界遺産検定4級試験学習用に製作しています。 本日は、まだこれまで学習記事にしていなかった …