日本の遺産②日光

世界遺産検定2級
2

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

3級の学習はこちら
墓所(日光の社寺・始皇帝陵と兵馬俑坑)
4級の学習はこちら
神仏習合、日光の社寺

本日学習するのは『日光の社寺』です。
3級の学習までは東照宮がメインでしたが、「二荒山神社」と「輪王寺」についても深掘りしていきます。

①基本情報

『日光の社寺』

栃木県
<文化遺産>
登録年:1999年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)(ⅵ)
日本近世の建築様式を代表する建造物

栃木県日光市にある寺社などで構成されています。
・東照宮
・東照宮以外の新道の建造物の総称である二荒山神社
・仏教関連の建造物を総称する輪王寺
これら2社1寺に属する103棟の建造物群と、周辺の自然環境が『日光の社寺』として、世界遺産に登録されました。

建造物と周囲の自然が調和した景観は、日本古来の神道思想が色濃く現れていると評価されました。

構成資産
<東照宮>
天海が家康の霊廟として造営した神社。
徳川幕府の聖地として信仰を集めた。
家康は「東方薬師瑠璃光如来」として祀られている。
<二荒山神社>
本社殿をはじめ、唐門や拝殿など23棟が重要文化財に指定される。
祭神(三神)は日光の主峰、男体山(二荒山)、女峰山、太郎山の山神とされる。
<輪王寺>
国宝の大猷院と重要文化財37棟の合計38棟が世界遺産に登録されている。
大猷院は、家光の遺言により、金と黒を主体とする落ち着いた造りである。

②歴史と構成資産

日光山は、神仏習合の霊場であり、その始まりは、修験者の勝道上人が開山した8世紀末のさかのぼります。
室町時代になると、数百といわれる僧坊(僧の住む建物)が立ち並ぶ霊場としてにぎわいをみせました。
しかし、戦国時代に豊臣秀吉と対立により所領を没収され、以降衰退していきました。
江戸時代になり、天下統一を果たした徳川家康に仕えていた、天海大僧正が日光山の住職となりその後の東照宮の建設などを経て賑わいを取り戻していきます。
その賑わいは今なお衰えることなく続いています。

<東照宮>

江戸時代、徳川家康の側近であった僧の天海が家康の神霊を祀るため日光に東照宮の前身となる東照社を建設しました。
この際に天海は荒廃していた社寺の再興にも尽力し、日光は徳川幕府の聖地として再び信仰を集めました。

東照社はその後、江戸幕府3代将軍の徳川家光の時代に1年5ヵ月に及ぶ「寛永の大造替」と呼ばれる大改修を受けて、現在のような権現造りを主体とする豪華絢爛な姿となりました。
1645年に朝廷から宮号が授与され、東照宮と改称しています。

この大造替では当時最高の技術が用いられ、陽明門や三猿で知られる新厩舎など、芸術性の高い建造物がつくられました。
陽明門は東照宮を代表する建築物で、高さは11.1m、横幅7mの大きさを誇り、500を超える彫刻で飾られています。

<二荒山神社>

二荒山神社は修験道の霊場として崇敬され日光の山岳信仰の中心を担い、中世には多くの社殿が建設されました。
日光山内にある神道系の建造物のうち、東照宮以外の建造物群の総称が二荒山神社です。

祭神は
・大己貴命(おおなむちのみこと)
・田心姫命(たごりひめのみこと)
・味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
の三神とされます。

850年には現在の東照宮鐘楼付近に社殿が移転され、新宮と呼ばれていたそうです。
東照宮の造営に伴い、現在の本殿をはじめとする諸社殿が造営されました。
現在の社殿はその時の造営のもので、*八棟造りで建てられており、寛永の大造替の前から残る貴重な建造物です。

*八棟造り:入り母屋づくりの屋根、破風、向拝が複雑に入り組んだ構造を持つ。のちに日光東照宮に伝わり権現造りとなった。

<輪王寺>

輪王寺は、勝道上人が766年に創建した四本龍寺を起源にもち、天海が復興した60棟あまりの建造物を含みます。
平安時代には空海、円仁ら高僧の来山伝説が伝えられています。

1653年には、家光の霊廟である大猷院(たいゆういん)が造営されました。
また、院内の慈眼堂(じげんどう)には1643年に没した天海が祀られています。

本堂の三仏堂は日光内最大の建造物で、千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音が祀られています。

明治に入ってからの神仏分離令によって、現在の場所に移転されています。

③神仏分離令

幕末以来、仏教を迫害・弾圧する廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の動きが見られました。
明治新政府は、神道を国家宗教にすることを目指していました。
1868年に出された神仏分離令では神仏習合(神仏混淆)が禁じられ、神社から仏教色を排除することを命じました。

これによって、日光山内の建造物は東照宮と二荒山神社、輪王寺の2社1寺に分けられました。

④練習問題

[1]世界遺産の登録基準(ⅰ)の説明として、正しいものはどれか。

①文明や時代の証拠を示す遺産
②建築技術や科学技術の発展を証明する遺産
③文化交流を証明する遺産
④人類の創造的資質を示す遺産

[2]世界遺産の登録基準(ⅰ)が認められている日本の遺産として、正しいものはどれか。

①日光の社寺
②広島平和記念碑(原爆ドーム)
③白川郷・五箇山の合掌造り集落
④石見銀山遺跡とその文化的景観

[3]『日光の社寺』に関する次の文中の語句で、正しいものはどれか。
『日光の社寺』は、東照宮をはじめとする(①1社2寺)で構成されている。東照宮は、徳川家康の側近であった(②役行者)が築いた(③東照社)を前身とする。敷地内には芸術性の高い建造物が多くみられ、500を超える彫刻で飾られた(④南大門)が広く知られている。

①1社2寺
②役行者
③東照社
④南大門

⑤解答とエンディング

[1]④ [2]① [3]③

いかがでしたでしょうか。
本日は『日光の社寺』について学びました。

私はまだ、日光というか栃木県にすら足を踏み入れたことがなく、日本の世界遺産の中でも近く遠いイメージのある場所です。
画像などの素材が手元になく、いつも記事を書くのに難儀しています。

近いうちに訪れたいものです。

では、また明日。

tomo

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