火山②エオーリエ諸島、スルツェイ火山島

世界遺産検定2級
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この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

①エオーリエ諸島

イタリア共和国
<自然遺産>
登録年:2000年
登録基準:(ⅷ)
火山の代名詞ともいえる火山島群

『エオーリエ諸島』は、イタリアのシチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に連なる火山性の諸島です。
ヴルカーノ島ストロンボリ島など7つの島と5つの小島からなる火山島群が登録されています。

エオーリエ諸島の火山が活動をはじめたのは100万年前とされています。
3回の火山活動期に7つの島が形成されたといわれています。
また、活発な火山活動は現在も続いており、一部の火山ではたびたび小規模な噴火が起きています。

これらの島は18世紀から火山学者の研究対象となりました。
単発で大規模な噴火を起こすヴォルカーの島と、周期的にマグマを吹き出すストロンボリ島の名前は、それぞれ「ヴルカーノ式」「ストロンボリ式」として、噴火の種類をあらわす専門用語として定着しています。

ストロンボリ島

また、『エオーリエ諸島』は、重要野鳥生息域で、絶滅危惧種の鳥類が多数生息しているそうです。

<主要7島>
◆リーパリ島
◆サリーナ島
◆ヴルカーノ島
◆ストロンボリ島
◆パナレーア島
◆フィリクーディ島
◆アリクーディ島

②スルツェイ火山島

アイスランド共和国
<自然遺産>
登録年:2008年
登録基準:(ⅸ)
20世紀後半に突如誕生した「自然の研究所」

『スルツェイ火山島』はアイスランド本当の南岸から32kmの海上に位置しています。
1963年と1967年に起こった*海底噴火で誕生した島です。
スルツェイの名は、*火の神スルトにちなんでつけられました。

*海底噴火:海底にある火山の噴火。噴出された溶岩、岩石、灰が蓄積して、新島を形成することもある。

*火の神スルト:北欧神話に登場する神。同じく神話に登場する灼熱の国ムスペルヘイムの入口を守る炎の巨人

島の誕生以来、研究者以外の上陸は禁じられました。
新たに島が形成されていく過程は地球の歴史解明のため詳細に記録されました。

また、ここでは動植物が漂着し、徐々に定着していく様子も見られます。
植物はほとんどが海鳥が持ち込んだもので、噴火2年後の1965年に維管束植物の生育が初めて観察されました。
『スルツェイ火山島』は生物学的進化の過程が観察できる「自然の研究所」となっています。

スルツェイ式噴火は、ウルトラブルカノ式と呼ばれていた噴火形式です。
マグマたまりの中の水蒸気圧力が上昇することによって爆発するタイプの噴火。
高温のマグマが海水に触れることによって、大量の水蒸気を発生させ大爆発を起こすところから、マグマ水蒸気爆発と呼ばれています。

Surtsey
Surtsey, a volcanic island approximately 32km from the south coast of Iceland, is a new island formed by volcanic eruptions that took place from 1963 to 1967.
It is all the more outstanding for having been protected since its birth, providing the world with a pristine natural laboratory.
Since they began studying the island in 1964, scientists have observed the arrival of seeds carried by ocean currents, the appearance of molds, bacteria and fungi, followed in 1965 by the first vascular plant, of which there were 10 species by the end of the first decade.
By 2004, they numbered 60 together with 75 bryophytes, 71 lichens and 24 fungi.<和訳>
アイスランドの南岸から約32km離れた火山島、スルツェイは1963年から1967年にかけて起きた火山活動によって形成された新しい島である。
その誕生以来保護されているだけによりいっそう注目に値するものであり、原始的な自然の研究所を有す環境を提示している。
1964年に島の研究が始まって以来、科学者たちは海 流にのって運ばれた種子の漂着、カビ類やバクテリア、菌類の登場を観察し、1965年には最初の10年の終わりに10種類までになる最初の維管束植物が続いた。
2004年には、維観測植物は75種のコケ類、71種の地衣類、24種の菌類とともに60種が認められた。

練習問題

[1]『エオーリエ諸島』に関する、次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
イタリア南部、ティレニア海にあるヴルカーノ島や(   )など7つの島と5つの小島からなる火山島群が登録されている。

①クンタ・キンテ島
②ロドス島
③ストロンボリ島
④スルツェイ火山島

[2]『スルツェイ火山島』に関する、次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいもはどれか。
アイスランド本島の南岸から32kmの海上に位置する『スルツェイ火山島』は、(   )で突如誕生した島で、北欧神話に登場する火の神にちなみ名づけられました。

①地殻変動
②海底噴火
③隆起
④侵食

解答とエンディング

解答 [1]③ [2]②

いかがでしたか。

日本でも、小笠原諸島の西之島の東南東500mに2013年11月に出現した火山島がありました。
その後噴火を繰り返して、西之島は現在も拡大中のようです。
噴火の規模も日本の下案としては大きいようです。
本島のはるか南の海上での出来事なので、関心高く報じられることはありませんが、ある日大きくなった西之島の映像を目にすることもあるのかな、なんて思いました。

では、また明日もお待ちしています。

tomo

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