
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
2級学習のカテゴリーも残り少なくなってきました。
本日はアメリカ合衆国の世界遺産『ハワイ火山国立公園』です。
まだ近年でも活動が活発で、記憶にも新しいという方も多いのではないでしょうか。
過去の学習記事のリンクも貼っておきます。
火山(ハワイ島・カムチャツカ)
2級の学習で取り扱う火山に関連する世界遺産は5件です。
それぞれの特徴をしっかりと抑えて得点源にしていきましょう。
本日もよろしくお願いいたします。
ハワイ火山国立公園
アメリカ合衆国
<自然遺産>
登録年:1987年
登録基準:(ⅷ)
現在も生成過程にある火山活動をする島
ハワイ島南東部の『ハワイ火山国立公園』は、マウナ・ロア山とキラウエア山のふたつの火山を擁する自然遺産です。
公園の面積は324.4㎢で、ハワイ島の約3%にあたる広さです。
世界でも有数の火山帯であるこの地域には、内部が空洞になった溶岩のトンネル、サーストン・ラーヴァ・チューブをはじめ、固まった溶岩でできた荒野が広がります。
また、飛び地のように残された森など、火山地帯特有の景観が広がっています。
また、熱帯雨林や砂漠、高山帯のツンドラなど、多彩な自然環境が存在しており、ハワイ固有の動植物も見ることができます。
標高4,170mのマウナ・ロア山は、体積が世界最大級の活火山である。
海中に隠れた裾野の部分を加えると、その高さはおよそ1万mあります。
以前は年1回の頻度で噴火を繰り返し英ましたが、1984年の噴火を最後に小康状態が続いています。
一方、マウナ・ロア山の東に位置する標高1,250mのキラウエア山は、世界で最も活発な活火山として知られています。
過去30年に50回以上の噴火が観測されているそうです。
先住民からは気まぐれな火の女神ペレが住む神聖な場所として親しまれてきました。
ハワイの火山は溶岩の粘性が低く、比較的に穏やかで爆発的な噴火が少なく、小さな爆発を繰り返すのが特徴です。
そのため噴火予測は比較的容易で、付近では研究・調査が活発に行われています。
キラウエア火山の噴火活動はプナルウ黒砂海岸などの形成に、大きな影響を与えたと考えられています。
ハワイ島の形成についての歴史は、不明とのことですが、キラウエア火山はおよそ60万年~30万年前に海底での堆積が始まり、10万年ほど前に海面からその姿を現したのではないかと考えられています。
ポリネシア人がハワイ諸島へ渡ってきたのは西暦500年頃といわれており、その頃にはすでに形成されていたと考えられています。
練習問題
[1]『ハワイ火山国立公園』に関して、ハワイの火山の特徴として、正しいものはどれか。
①溶岩の粘性が低く、小さな爆発を繰り返す
②単発で大規模な噴火を起こす
③海底噴火を続けている
④高さ10kmにも及ぶ噴煙を上げる
解答とエンディング
解答 [1]①
いかがでしたか。
日本でも、桜島をはじめ鹿児島の南の方では今も活発な火山の活動を見ることができますね。
ただ、そのほかの地域の方にとっては噴火は身近なものではないと思います。
ハワイ島の「女神ペレが住む神聖な場所」という考え方を知ると、火山があることによって育まれた文化や信仰もあるんだなと感心します。
火山は災害というよりも日常と感じる生活をしている人もいますが、人が自然と共存する能力の高さを感じますね。
tomo
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