
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日の世界遺産は、都市計画のラストです。
ウクライナとフランスの世界遺産
◆ブコビナとダルマチアの首都大主教の邸宅
◆ル・アーヴル:オーギュスト・ペレにより再建された街
皆さんご存知でしょうか?私は初めて聞く場所です。
どんな場所なのでしょうか。
本日も楽しみながら学びましょう。よろしくお願いします。
①ブコビナとダルマチアの首都大主教の邸宅
ウクライナ
<文化遺産>
登録年:2011年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
東方正教会文化とウクライナの民族文化が融合
『コビナとダルマチアの首都大主教の邸宅』は、ウクライナのチェルニウツィーに残る建造物群です。
その中でも首都大主教の邸宅は19世紀の歴史主義建築の代表例のひとつといわれています。
これらは1864年から1882年にかけて、チェコの建築家ヨセフ・フラヴカによって中世以来の伝統を踏まえ設計されたもので、首都大主教の邸宅のほか、神学校や修道院、教会の庭園などが含まれています。
これらの建築は、ビザンツ期以降の文化的影響を表すと同時に、オーストリア=ハンガリー帝国の東方正教会に対する寛容的な宗教政策を反映しています。
オーストリア帝国の支配下でチェコ人の設計により建設された正教会の施設という複雑な背景を持ちながらも、見事なデザインの調和を体現した建造物として高く評価されています。
建造物群は現在、チェルニウツィー大学の校舎の一部として利用されているそうです。
②ル・アーヴル:オーギュスト・ペレにより再建された街
フランス共和国
<文化遺産>
登録年:2005年
登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
戦争による破壊から見事な復興を遂げた都市
北フランスのノルマンディー地方、イギリス海峡を臨むル・アーヴルは、世界の都市復興計画に影響を与えた港湾都市です。
港湾の規模はマルセイユに次ぎ、大西洋岸ではフランス第1位の規模を誇ります。
この都市は第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦で街の約8割が破壊されました。
しかしその後1945〜1964年にかけて、最新の建築素材と技術を駆使し、焼失を免れた歴史的建造物や町並み活かしつつ再建されました。
再建を手がけたのは新古典主義の建築家オーギュスト・ペレでした。
オーギュスト・ペレはベルギー、ブリュッセル生まれの20世紀フランスで活躍した建築家です。
鉄筋コンクリート造という新しい技術により芸術的な表現を追求し、「コンクリートの父」と呼ばれています。
その再建範囲の広さ、ペレ工房の理論的統一性、一連の都市計画、プレハブ工法の適用などによって、再建された都市の中でも特異な歴史を体現するものでした。
ル・アーヴルは、戦後20世紀における都市計画の優れた例証として評価されています。
また、印象派の画家クロード・モネが少年時代を過ごし、後年に絵の題材としたことでも知られています。
モネが1872年にル・アーヴルの港を描いた「印象・日の出」は印象派の名称の元となりました。

④練習問題
[1]『ブコビナとダルマチアの首都大主教の邸宅』に関して、首都大主教などを設計したチェコの建築家として、正しいものはどれか。
①ヨーン・ウォッツォン
②アントニ・ガウディ
③ブルーノ・タウト
④ヨセフ・フラウガ
[2]『ル・アーヴル:オーギュスト・ペレにより再建された街』に関して、第二次世界大戦などで破壊された街の再建を手がけた建築家として、正しいものはどれか。
①オスカー・ニーマイヤー
②ル・コルビュジエ
③リチャード・アークライト
④オーギュスト・ペレ
⑤解答とエンディング
解答 [1]④ [2]④
いかがでしたでしょうか。
今日は、2人の建築家が登場しました。1ヶ月後くらいにこの問題を見るとさらに難しく感じると思います。
2級の学習では、建築に関する世界遺産も多くこの後もたくさんの建築家が登場しますので、1件1件その日のうちに覚えるようにしていくのが良さそうです。
人物名を覚えるのは大変ですよね、私も大の苦手ですが、、、頑張りましょう。
本日もここまで読んでいただきありがとうございました。
また明日もお待ちしています。
tomo
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