タプタプアテア・カッパドキア(4級)
- By: Tomo
- カテゴリー: 世界遺産検定3級4級

この記事は世界遺産検定4級試験学習用に製作しています。
本日は、まだこれまで学習記事にしていなかった、世界遺産2件を学習します。
◆タプタプアテア
◆ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群
タプタプ..独特なネーミングの世界遺産、一体どこの国の遺産でしょうか。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
①タプタプアテア
フランス共和国
<文化遺産>
登録年:2017年
登録基準:③④⑥
タプタプアテアは、「フランス領ポリネシア」のライアテア島にあります。
フランス領ポリネシアは、南太平洋の広い海に点々と浮かぶ118の島からなる地域で、その範囲は250万㎢にもなるそうです。
フランスの海外共同体であり、フランスの海外領土として、特別の地位が認められている地域に当たります。
有名な島でいうとソシエテ諸島のタヒチ島です。
タプタプアテアは、ポリネシアの人々の世界と、彼らの祖先や神々の世界が出会う最も重要な聖地と考えられています。
美しい*ラグーンに近い海辺には、*オロ神を祀る重要なマラエ(祭祀場)が築かれました。
ポリネシア地域には古くから様々なラマエが築かれ、政治や国家儀式、葬儀の中心地として、それぞれ異なる役割を持っていました。
*ラグーン:サンゴ礁や砂地などで外海から隔てられた海辺の水域
*オロ神:戦いと豊穣の神
タプタプアテアのマラエは石を四角に敷き詰めた「アフ」と呼ばれる祭壇を持ち、国と国を結ぶ、政治・宗教的に最も重要な儀式が行われてきたと考えられています。
世界遺産には、マラエの他に森に覆われた渓谷や、ラグーンや珊瑚礁でつくられた自然景観なども含まれ、文化的景観として登録されています。
②ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群
トルコ共和国
<複合遺産>
登録年:1985年
登録基準:①③⑤⑦
トルコのカッパドキアには、キノコのような形をした岩などが立ち並ぶ珍しい光景が広がっています。
およそ300万年前に火山の大噴火によって堆積した火山灰と溶岩が、長い年月をかけて雨や風に削られ、このような奇岩群となりました。
そして紀元前4000年頃からは、岩を掘って洞窟に人が住み始めました。
3世紀半ばごろ、ローマ帝国によるキリスト教の弾圧が強まりました。
その目を逃れるため、キリスト教徒たちはギョレメ渓谷に隠れて信仰を続けるようになりました。
その後、ビザンツ帝国による*イコン破壊運動や、それに続くイスラム教勢力による支配などから逃れたキリスト教徒の数は増え続け、岩山に多くの洞窟聖堂や洞窟修道院がつくられました。
10世紀にはその数は360にもなったそうです。またギョレメ渓谷には約30の洞窟聖堂が現存しています。
*イコン破壊運動:8〜9世紀にビザンツ帝国(東ローマ帝国)が、イコンと呼ばれるキリスト教の聖像画などを破壊し「神そのもの」を崇拝させようとした運動。西ローマ協会はこれに反発し、東西の教会が分裂するきっかけとなった。
他にも地下深くまで何層にも掘られた36もの地下都市があり、学校や食料庫、炊事場などが通路や階段などでつながれていました。
世界遺産には、都市の中でも特に大きなカイマルクやデリンクユが含まれていますが、これらを誰が、何のために作ったかについては多くの謎が残されています。
③練習問題
[1]次のうちポリネシアの人々が、政治や国家儀式、葬儀の中心地として築いた祭祀場の呼び名で、正しいものはどれか。
①メテオラ
②ダンジョン
③マラエ
④グスク
[2]カッパドキアのある地域には、地下深くまで何層にも掘られた地下都市がある。その中でも特に大きな都市の名前として、正しいものはどれか。
①カイマルク
②ビルケナウ
③ガルダイア
④コンスタンティノープル
④解答とエンディング
解答 [1]③ [2]①
いかがでしたでしょうか。
出題したのはオリジナルに製作したものです。
ということで本日は
4級に出題される世界遺産でまだ、記事にしていなかったものでした。
また新しい世界遺産が入ればその都度追加していきたいと思います。
tomo
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