世界で最初の世界遺産⑤ヴィエリチカ・ゴレ島

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

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負の遺産

本日学習する世界遺産は『ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群』と『ゴレ島』です。
どちらも1978年の初めて世界遺産登録された遺産に含まれます。
ゴレ島は「負の遺産」としても世界遺産検定試験にはなんども出題されてる世界遺産です。過去の記事と合わせてご確認ください。

では、本日もよろしくお願いします。

①ヴィエリチカとボフニャ岩塩坑

ポーランド共和国
<文化遺産>
登録年:1978年/2008年範囲変更/2008/2013年範囲拡大
登録基準:(ⅳ)
岩塩で築いた礼拝堂がある世界最古の岩塩坑

『ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群』はポーランドのマウォポルスカ県クラクフ郊外にある岩塩採掘坑です。
2000万年前、クラクフの南東13kmにあるヴェリチカは海でしたが、地殻変動により海はが陸に囲まれ、塩の湖へと姿を変えました。
やがて湖の水分は蒸発して塩の結晶を残し、蓄積した結晶は、地下に沈んで巨大な岩塩層を作り上げました。

採掘が最盛期を迎えた14〜16世紀には、岩塩坑によって得られる収入が、ポーランド王国の財源の3分の1を占めていました。
ヴィエリチカ岩塩坑の内部には大規模な坑道が広がり、鉱山労働者達が硬い岩塩に掘った数多くの彫刻が残っています。

中でも「聖キンガの礼拝堂」と呼ばれる地下101mの空間は天井、壁、床、祭壇すべてが塩で作られています。
また塩の結晶で作られた見事なシャンデリアを見ることができます。

聖キンガの礼拝堂には、聖書の一場面やレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を模した塩のレリーフがあります。
暗く危険な坑内での安全を祈り、鉱山労働者たちは自らの手で塩の彫刻を制作しました。

2013年に、ボフニャ岩塩坑とヴィエリチカ製塩所が構成資産に追加されました。

②ゴレ島

セネガル共和国
<文化遺産・負の遺産>
登録年:1978年
登録基準:(ⅵ)
奴隷が取引された三角貿易の拠点

ゴレ島は、黒人奴隷を主要商品のひとつとした三角貿易の拠点でした。
15世紀以降、ポルトガル、イギリス、フランスの支配を次々と受け、奴隷貿易が廃止されるまでに、多くの黒人たちを奴隷としてアメリカ大陸に送り込んだ。
かつての奴隷収容所が島内に残り、またセネガルで最古のイスラム教のモスクも残されています。

島の東岸にある、奴隷貿易のシンボルともいえる「奴隷の家」は、今では島内観光の見所となっています。
2階は奴隷商人たちの住居になっていて、1階には船の出航を待つ奴隷が収容されていました。
2.6m四方の正方形の部屋に、20人が鎖で繋がれて詰め込まれていたそうです。
また、海に面した「Door of no return(帰らざる扉)」と呼ばれる扉からいちど運び出された奴隷は、決して戻って来る事は無かったといわれています。

島の北端には、フランスによって完成されたかつて北部砲台とも呼ばれたエストレ要塞があり、歴史博物館として残っています。

英語で読むIsland of Goree
The Island of Gorée lies off the coast of Senegal, opposite Dakar.
From the 15th to the 19th century, it was the largest slave-trading center on the African coast.
Until the abolition of the trade in the French colonies, the island, which had been ruled in succession by European countries, was a warehouse consisting of over a dozen slave houses.
The island of Gorée is now a pilgrimage designation for the African diaspore, a foyer for contact between the West and Africa, and a space for exchange and dialogue between cultures through the confrontation of ideal of reconciliation and forgiveness.
<日本語訳>
ゴレ島はセネガルの沖、ダカールに向かい合うように浮かんでいる。
15世紀から19世紀まで、ここはアフリ カ沿岸で最大の奴隷貿易の中心地であった。
フランス植民地における貿易の撤廃まで、ヨーロッパ諸国の度 重なる支配を受けてきたこの島は、12を超える奴隷の家からなる倉庫であった。
ゴレ島は現在、アフリカの ディアスポラにおける巡礼の目的地であり、西洋とアフリカが触れ合う入り口であり、和解と赦免についての理想を巡っての対立を通じた、文化間の交流と対話のための空間なのである。

 

③練習問題

[1]ヴィエリチカ岩塩坑の内部には大規模な坑道が広がり、鉱山労働者達が硬い岩塩に掘った数多くの彫刻が残っている。聖書の一場面やレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を模した塩のレリーフが残されている場所として、正しいものはどれか。

①聖キンガの礼拝堂
②ギョルギス聖堂
③ジグムント礼拝堂
④メタモルフォシス修道院

[2]『ゴレ島』に残る施設の組み合わせとして、正しいものはどれか。

①強制絶滅収容所 ー スターリ・モスト(古い橋)
②強制絶滅収容所 ーエレスト要塞
③奴隷の家 ー スターリ・モスト(古い橋)
④奴隷の家 ーエレスト要塞

[3]『石見銀山遺跡とその文化的景観』に関し、石見銀山で用いられた「灰吹法」に関する説明として、正しいものはどれか。

①水銀を使った精錬技術で、アメリカ大陸の鉱山でもこの技術が用いられた
②朝鮮半島から呼び寄せた技術者によって伝えられた技術がある
③灰吹法では効率よく銀を産出できないため、新技術が開発された
④豊臣秀吉の命令によって開発された技術である

④解答とエンディング

解答 [1]① [2] ④ [3]②

いかがでしたでしょうか。
『石見銀山遺跡とその文化的景観』についての復習用リンクも貼っておきます。
日本の遺産⑫石見銀山
『ヴィエリチカとボフニャ岩塩坑』岩塩坑というものは一度も見たことがない世界です。
クラクフ郊外にあるということは、2日前に学習した歴史地区とも近いのでしょうか。ぜひ合わせて訪れたいものです。

それでは、明日もお待ちしています。

tomo

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