ローマ帝国④レプティス・マグナ、他

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日も昨日に引き続きローマ帝国時代の遺構3件です。
◆レプティス・マグナの考古遺跡
◆ローマ帝国の境界線
◆スプリトのディオクレティアヌスの宮殿と歴史的建造物群

では、早速学習に入りましょう。
本日もよろしくお願いします。

①レプティス・マグナの考古遺跡

リビア/危機遺産
<文化遺産>
登録年:1982年/2016年危機遺産登録
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)
初のアフリカ属州生まれの皇帝セプティミウス・セウェルスの生誕地

リビア北西部、地中海沿岸に位置するレプティス・マグナはフェニキア人の海洋国家カルタゴの衛星国家として建設されました。
1921年、イタリアの考古学者達により、広大な砂地の中から遺跡が発掘されました。
約1200年もの間砂の中で眠り続けた遺跡は、保存状態もよく、北アフリカで発見された他の遺跡にも例を見ないほど見事なものでした。
レプティス・マグナには古代ローマの北アフリカにおける商業中継地であった港湾都市の遺跡が残っています。

レプティス・マグナは、紀元前9世紀、カルタゴを拠点としたフェニキア人によって築かれ、当時はレプティスと呼ばれていました。
その後、カルタゴがローマ帝国と対立し、3度にわたるポエニ戦争で壊滅すると、レプティスは、ローマ帝国の属州となりました。
ローマの植民都市となった2世紀には、この地で生まれたセプティミウス・セウェルスがローマ皇帝となり、黄金期を迎えました。
セウェルス帝の凱旋門やローマ劇場などが建設され、ローマに匹敵する都市となりました。

カルタゴ内にある同名の都市と区別するため「偉大な」を意味するマグナをつけ「レプティス・マグナ」と呼ばれるようになりました。

②ローマ帝国の境界線

英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)及びドイツ連邦共和国
<文化遺産>
登録年:1987年/2005年、2008年範囲拡大
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)

英国とドイツにある『ローマ帝国の境界線』は、異民族の侵入に備えて築かれた防壁です。

ドイツに残る防壁リーメスは、ゲルマン民族の襲撃に備え、紀元1世紀末にドミティアス帝によって築かれたものです。
全長は約550mに及びます。

英国北部に120kmにわたりの延びるのは、ハドリアヌス帝の名を冠した長城で、北方の境界線とされました。
その後さらに北にアントニヌス・ピウス帝による長城が築かれました。

③スプリトのディオクレティアヌスの宮殿と歴史的建造物群

クロアチア共和国
<文化遺産>
登録年:1979年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)

クロアチア南部の半島にあるスプリトは、首都ザグレブに次ぐクロアチア第2の都市です。
このアドリア海に面した港町の旧市街は、古代ローマのディオクレティアヌス帝が建造した宮殿と中世以降の建造物が混在しています。
「四分統治」などの帝政改革で知られる3世紀のローマ皇帝ディオクレティアヌスが余生を過ごした宮殿を中心に発展しました。

3世紀末、内戦の絶えなかったローマ帝国を安定に導いたディオクレティアヌス帝は、20年の統治ののち305年に退位しました。
そして生まれ故郷のサロナに近いスプリトに宮殿を建て移り住みました。
高さ20m以上の強固な城壁で囲まれ、4つの門を設けた宮殿には、皇帝の居室や霊廟、3つの神殿などがありました。

また、スプリトは長い歴史の中でさまざまな勢力に支配されてきました。
ローマ時代の遺跡の上には、後の時代に増築されたゴシック、ルネサンス、バロックなどの建築様式が混在した、独特の街並みになっています。

④練習問題

[1]『レプティス・マグナの考古遺跡』に関する次の文中の空欄に当てはまる人物名として、正しいものはどれか。
レプティス・マグナは、9世紀にフェニキア人が築き、ローマの植民地となった2世紀には、この地で生まれた(   )がローマ皇帝となり、黄金期を迎えました。

①コンスタンティヌス
②アウグストゥス
③セプティミウス・セウェルス
④ハンニバル

[2]『ローマ帝国の境界線』の説明として、正しいものはどれか。

①モンゴル軍の侵入に備えて築かれたものである
②構成資産にはアクバル帝の名を冠した長城が含まれる
③構成資産には「リーメス」と呼ばれる防壁が含まれる
④「ローマの歴史地区」を取り囲む外側の城壁である

⑤解答とエンディング

解答 [1]③ [2]③

いかがでしょうか。
登場人物も多くて、覚えるのが大変ですが、赤字・太字を中心におさえていきましょう。

ローマ帝国関連の世界遺産はこれで終わりです。
明日から、またガラッと趣向の変わる世界遺産を紹介していきますので、楽しみにしてください。

では。

tomo

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