世界の宗教②タプタプアテア、メルヴ、他

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日学習する世界遺産は3件
◆タプタプアテア
◆国立歴史文化公園“メルヴ”
◆アンコールの遺跡群

アンコールの遺跡群と、タプタプアテアについては、3級の学習でもご存知の通りですが、“メルヴ”は初めて耳にする方も多いのではないでしょうか。
メルヴがあるのは、トルクメニスタンですが、この国の名前に関してもほとんど聞いた記憶のないものだったりします。
どんな宗教や文化があるのか、楽しみながら学びたいと思います。

3級の学習はこちら
タプタプアテア・カッパドキア(4級)
東南・中央アジア世界の形成(アンコール・ボロブドゥール)
本日も宜しくお願い致します。

①タプタプアテア

フランス共和国/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2017年
登録基準:(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
政治・宗教的に最も重要な儀式が行われた聖地

タプタプアテアは、「*ポリネシアン・トライアングル」の中心に位置するフランス領ポリネシアおライアテア島にあります。
この地は、ポリネシアの人々の世界と、祖先や神々の世界が出会う重要な聖地であると考えられています。
海辺には、*オロ神を祀る重要なマラエ(祭祀場)が築かれています。

*ポリネシアン・トライアングル:ハワイ諸島とラパ・ニュイ(イースター島)、ニュージーランドのアオテアロアを結んでできる、ポリネシア文化圏を形成する地域。
*オロ神

現存するタプタプアテアのマラエは、14世紀から18世紀の間に、2段階またはそれ以上の段階を経て形成されたと考えられています。
マラエのサイズは幅44m、奥行き60mで、敷石に玄武岩、石造祭壇には玄武岩とサンゴが使われています。

オロ信仰が広まると、タプタプアテアのマラエは周辺諸島のマラエの中でも最重要の地位を占めるようになりました。
重要な儀式などの際には、周辺にある諸国などからも首長や使節が訪れたといわれています。
しかし、キリスト教を携えたヨーロッパ人たちが来航するようになると変化し、タプタプアテアのマラエも廃れてしまいました。

世界遺産には、マラエの他にも、森に覆われた渓谷や、ラグーンやサンゴ礁なども含まれています。
他にも小島、泉、丘陵などの景観を含め、文化的景観が認められています。

②国立歴史文化公園“メルヴ”

トルクメニスタン
<文化遺産>
登録年:1999年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)

トルクメニスタンのカラクム砂漠にあるメルヴは、紀元前6世紀ごろから発展した、シルク・ロード最大にして最古のオアシス都市です。
特にペルシャから中央アジアに至る東西交通の要衝として発展しました。
遺構は非常に保存状態が良く、青銅器時代初期(B.C.2500~1200年)以来、中央アジア及びペルシャ文明4000年の歴史を現在に伝えています。

メルヴはセルジューク朝の首都となった12世紀ごろに最盛期を迎えています。
遺跡からは、イスラム教、ゾロアスター教、キリスト教など多様な宗教の遺構が見つかっています。
また、女神や動物を表現した土偶や、骨壷、彩画陶器といった遺構も見つかっています。
また、メルヴは仏塔や僧院跡など、世界最西端とされる仏教遺構が現存することでも知られています。

メルヴは、廃れてしまった都市に対して隣接する場所に新しい街が建造され、それが滅びさらに隣接する場所に新しい街が形成されていくというように、都市が横方向に形成されていきました。。
結果として5つの時代の都市の遺構がすべて保存され、イスラーム、ゾロアスター教、キリスト教、ユダヤ教、仏教など、それぞれの都市が有した宗教遺産がそのまま保存される希有な都市となりました。

③アンコールの遺跡群

カンボジア王国
<自然遺産>
登録年:1992年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)

カンボジア北西部の『アンコールの遺跡群』は、クメールジンが興したアンコールの時代に築かれた都市遺構です。
歴代の王が築いた都城や寺院が残っています。

ヒンドゥー教寺院であるアンコール・ワットはヒンドゥー教の世界観を具体化した世界最大級の石造寺院です。
カンボジアを象徴する建造物で絵もあるこのアンコール・ワットの本殿の回廊には、ヒンドゥー神話の「*乳海攪拌にゅうかいかくはん」の場面などが、精巧な浮き彫りで描かれています。

*乳海攪拌:不老不死の妙薬を取り出すため、阿修羅と神々が大蛇ナーガを綱引きして乳海をかき混ぜるというヒンドゥー教の天地創造神話

アンコール・ワットがヒンドゥー教だったのに対し、アンコール・トムでは仏教に変わっています。
アンコール・トムの中心には、ヒンドゥー・仏教混交の寺院跡のバイヨンがあります。
この仏教寺院バイヨンには、54基の巨大な四面仏顔塔が立ち並んでいます。

 

④練習問題

[1]『タプタプアテア』のラマエ(祭祀場)に祀られる戦いと豊穣の神として、正しいものはどれか。

①ガネーシャ
②オロ神
③イシス
④ペレ

[2]次の3つの説明文から推測される世界遺産として、正しいものはどれか。
ートルクメニスタンのカラクム砂漠にある、かつてのシルク・ロードのオアシス都市である
ー遺跡からは、イスラム教、ゾロアスター教、キリスト教など多様な宗教の遺構が見られる
ー仏塔や僧院跡など世界最西端とされる仏教遺跡が現存する

①ボロブドゥールの仏教寺院群
②聖都カイラワーン
③ファジル・ゲビ、ゴンダールの遺跡群
④国立歴史文化公園“メルヴ”

[3]『アンコールの遺跡群のアンコール・ワットの本殿回廊に浮き彫りで描かれる、ヒンドゥー教神話の場面として、正しいものはどれか。

①秀外恵中
②竜騰虎闘
③乳海攪拌
④天空海濶

⑤解答とエンディング

解答 [1]② [2]④ [3]③

いかがでしたでしょうか。
独自の神を祀る遺構があったり、同じ場所にありながらも別々の宗教を信仰する遺構があったりと、多岐にわたる世界遺産でした。
それぞれの遺構について、広く浅く知識を身につけながら学んでいきましょう。
明日もまた様々な宗教に関連する世界遺産が登場しますので、引き続きお楽しみください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
では、またお待ちしています。

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