
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日から「世界の宗教」というパートに入ります。
最初の世界遺産は中国にある世界遺産『黄山』です。
水墨画で表現されるような、美しい山の連なる名勝です。
どこを切り取っても絵になるという山のどの画像を使用するか迷いました。
では、本日も楽しみながら学びましょう。
よろしくお願いいたします。
黄山
中華人民共和国
<複合遺産>
登録年:1990年/2012年範囲登録
登録基準:(ⅱ)(ⅶ)(ⅹ)
「天下第一の奇山」と称えられた絶景
『黄山』は、中国南東部、安徽省にある景勝地で、標高1,800m級の蓮花峰、光明峰、天都の3つの峰がそびえる山岳地帯です。
一帯には2つの湖、3つの滝、24の渓谷が点在し、中国の名山の代表として「天下の名景は黄山に集まる」と讃えられてきました。
また、伝説の仙境(仙人が住む世界)を彷彿とさせる独特の景観から、古代から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」といわれ、数多くの文人が訪れています。
ここは古代中国の伝説の王である黄帝が仙人になった場所とされ、*道教および仏教の聖地として信仰を集めています。
古くは「黟山」と呼ばれていましたが、唐の玄宗が黄帝の伝説にちなみ黄山と改名しました。
また、数世紀にわたり多くの寺院が建てられました。
*道教:中国三大宗教(三教と言い、儒教・仏教・道教を指す)の一つ
中国の芸術や文化にも多大な影響を与えた景観は、「奇松」、「怪石」、「雲海」、「温泉」によってつくりだされ、「黄山四絶」とも呼ばれています。
奇松は固有種である黄山松をさし、樹齢100年を超えるものが約1万株も自生しています。
中にはそのユニークな形から「送客松」「迎客松」といった名前がついているものもあるそうです。
また、花こう岩層が地殻変動などで変形した怪石や奇岩は垂直に立っているものが多く、黄山松と「合間って独特の風景を生み出しています。
この一帯では豊かな生態系も確認することができます。
オークの一種であるアラカシなどの植物や、コウノトリ、トモミガモなどの鳥類を含む多くの絶滅危惧種の生息域であり、自然遺産としての価値も高く評価されています。
練習問題
[1]『黄山』に関する次の文章の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
黄山は古代中国の伝説の王である( )が仙人となった場所とされ、道教および仏教の聖地として信仰を集める。
①黄帝
②文正帝
③ダライ・ラマ
④金大城
[2]中国の芸術・文化にも多大な影響を与えた『黄山』の景観は「黄山四絶」とも呼ばれている。黄山四絶をつくりだす要素として正しくないものはどれか。
①奇杉
②怪石
③雲海
④温泉
解答とエンディング
解答 [1]① [2]①
いかがでしたでしょうか。
本日も昨日に続いて中国の世界遺産を学習してきました。
明日は、まったく違う文化と特徴を持った世界遺産になりますので楽しみにしてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また明日もお待ちしています。
tomo
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