
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
今日から、先史時代の遺構を学んでいきます。
先史時代、と言われましても、私はなかなかピンとこないのですが、、、
先史時代とは
考古学の時代区分の一つ。
文献記録が存在する以前の時代を指し、文献記録が不十分ながらも存在する原史時代、豊富に残る歴史時代と並列して使用される。
日本列島では、縄文時代までを便宜的にこう呼ぶこともある。
ということだそうです。
文献記録というのは、つまり文字の記録があるということのようです。
解説しているものによっては、日本では旧石器時代から弥生時代くらいと書いているものもあるので、多少意見が分かれているものでもあるようです。
日本でも現在、北海道と北東北地方の縄文時代の遺跡が世界遺産の登録を目指していますね。
同じような時代に、世界では人々がどのように生活していたのか、と考えると興味が湧いてきます。
前置きが長くなりましたが、本日もよろしくお願いいたします。
カカドゥ国立公園
オーストラリア連邦
<複合遺産>
登録年:1981年/1987、1992年範囲拡大/2011変異変更
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)(ⅶ)(ⅸ)(ⅹ)
自然の楽園とアボリジニの文化が融合した複合遺産
『カカドゥ国立公園』は、オーストラリア北部にあるオーストラリア最大の国立公園です。
4万年以上前から人が住んだ形跡があり、壁画が残されています。
また、さまざまな生物が生息する広大な自然保護区にもなっています。
文化的意義と固有の動物や、氾濫原などを有する環境的意義両方を有する国立公園です。
カカドゥ国立公園では、マングローブが群生する干潟、雨季には沼地となる氾濫原、熱帯雨林、サバナ、断崖など、さまざまな自然景観がみられます。
一体の植物相は、46種の絶滅危惧種や9種の固有種を含み、オースラリア北部で最も多様性に富んでいる。
この多様な環境の中でイリエワニや、野鳥のセイタカコウなどが生息している。
また公園内には、約300人のアボリジニが住居しています。
アボリジニの人々はこの地に5万年以上も暮らしており、地球上でも最古の文化を形成しています。
一帯の土地は正式にアボリジニの所有と認められており、現在は政府が借り受ける形で公園の運営が行われています。
公園内では、人類最古の石器とされる約4万年前の斧や、近代まで描かれてきた1,000ヶ所以上もの壁画が発見されています。
これらはアボリジニが代々この地で暮らしてきたことを証明しています。
壁画はアボリジニの生活や宗教、伝説がモチーフになっています。
動物や人間の絵に、骨格や内臓を透視するように描き込んだ「X線画法」と呼ばれる独特の技法が用いられています。
これは、急所や食べられる部位を示すために発達した画法と考えられています。
特に公園東部のウビル・ロックやノーランジー・ロックには保存状態の良好な壁画が残っています。
練習問題
[1]『カカドゥ国立公園』の説明として、正しくないものはどれか。
①「X線画法」という独特の技法を用いた壁画が残る
②オーストラリア最大の国立公園である
③ティラノサウルスなどの恐竜化石が多数出土した
④多様な自然とアボリジニの文化が融合した複合遺産である
解答とエンディング
解答 [1]
いかがでしたでしょうか。
先史時代の世界遺産、まずは世界最古の石器が発見されたカカドゥ国立公園でした。
現在もここでの生活を営むアボリジニが所有する場所であるというのが、いいですね。
ウルル・カタジュタ国立公園でもアボリジニの生活との共生がみられていたので、あんな感じなのかなと思いながら記事を書いています。
では、また明日もお待ちしています。
tomo
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