正教会、東方諸教会②キエフ、セルギエフ・ポサド

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日の世界遺産は、カラフルでポップな色と、可愛らしい形をした建築が特徴的な世界遺産です。
◆キエフ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キエフ・ペチェルスカヤ大修道院
◆セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギエフ大修道院

私は初めて聞いた世界遺産ですが、皆さまはいかがですか?
楽しみながら学びましょう。
本日もよろしくお願いいたします。

①キエフ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キエフ・ペチェルスカヤ大修道院

ウクライナ
<文化遺産>
登録年:1990年/2005年範囲変更
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
古都キエフの歴史を象徴する大聖堂

キエフはウクライナの中央部ドニエプル川沿いに開けた地で、9世紀以降キエフ公国の都として発展しました。
首都でもあるキエフには、9〜13世紀にキリスト教圏の東端に栄えた*キエフ・ルーシー(キエフ大公国)の興亡の歴史を物語る建造物が残っています。

10世紀末キリスト教を国教と定め、ビザンティン帝国の例にならい聖堂建築の礎が置かれました。
聖ソフィア聖堂は、キエフ・ルーシー全盛期の11世紀初めにヤロスラフ賢公によって建設されたキエフ最古の聖堂です。

聖ソフィア聖堂

内陣には、モザイクやフレスコ画が残っています。
また、祭壇の天井を彩る「祈る聖母」は、300万個以上の色の異なるガラス石の破片で描かれています。

聖ソフィア聖堂は、ビザンツ様式とロシアの伝統様式が混在した建物で、のちに*ノヴゴロドなどに建設された聖堂にも大きな影響を与えました。
そのため「ロシアの聖堂の母」と呼ばれています。

*キエフ・ルーシー:9〜13世紀に存在した東スラヴ族の国家。黒海とバルト海を結ぶ交易路を支配して栄えた。

 

「洞窟」を意味するペチェラが名となったペチェルスカヤ大修道院も11世紀の創建で、ロシア正教を代表する修道院です。
ウクライナ正教の総本山であるこのキエフ・ペチェルスカヤ修道院は、モンゴル軍に破壊されました。
その後19世紀に再建されています。

キエフ・ペチェルスカヤ修道院

*ノヴゴロド
ロシアの北西連邦管区、ノヴゴロド州の州都。
イリメニ湖とそこから流れ出るヴォルホフ川に沿って位置する。
ロシア最古の都市であり、中世のノヴゴロド公国の首都であった。
1992年に『ノヴゴロドと周辺の文化財』としてユネスコの世界遺産に登録された。

②セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギエフ大修道院

ロシア連邦
<文化遺産>
登録年:1993年
登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
中世ロシアにおける信仰の中心地

モスクワの北東には、環状に連なるように中世都市が点在しており、「黄金の輪」と呼ばれています。
セルギエフ・ポサドもそのような都市の1つに数えられています。

トロイツェ・セルギエフ大修道院」はモスクワの北東約70kmに位置しています。
14~18世紀のロシア建築の傑作であり、いくつもの聖堂や神学校などを含むロシア正教の中心地のひとつです。

トロイツェ・セルギエフ大修道院は14世紀に修道士セルギー・ラドネシスキーが建てた聖堂を起源としています。
1422年、修道院にはセルゲイの霊廟として石造りのトロイツェ聖堂が建造されました。

修道院は1540~1560年頃にはモスクワを防衛する戦略拠点の一部として機能するようになり、全長1400mに及ぶ防壁に囲まれました。
愛国心を喚起する場所として、皇帝は出陣前に修道院を訪れて祝福を受け、戦闘の際にはセルゲイのイコンを携帯するようになったそうです。
1559年に、イヴァン4世の命によりモスクワのクレムリンにある同名の聖堂にならったウスペンスキー聖堂が建てられました。

1744年に完成したバロック様式の鐘楼は、当時のロシアで最も高い建物となりました。
また18世紀後半からは大修道院を取り囲むような都市計画のもとに街は整備されました。
セルギエフ・ポサドの街は、ロシアはもとより東欧の建築に大きな影響を与えました。

 

その後1917年のロシア革命後に始まった、共産党政権による宗教弾圧により大修道院は閉鎖に追い込まれました。
1930年、街の名前は共産党指導者の名を取ってザゴルスクと改名されたそうです。
後の1991年のソ連崩壊により、名前は再びセルギエフ・ポサドに戻され、修道院ではロシア正教の典礼が行われるようになりました。

③練習問題

[1]ウクライナにある世界遺産に関して、次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。(2ヶ所の空欄には同じ語句が入る)
ウクライナの首都(  )には、9〜13世紀にキリスト教圏の東端に栄えた「(  )・ルーシー』の興亡の歴史を物語る建造物が残る。

①メテオラ
②エディンバラ
③ザモシチ
④キエフ

[2]『セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギエフ大修道院』に関して、次の文中の空欄に当てはまる人物名として、正しいものはどれか。
トロイツェ・セルギエフ大修道院は14世紀に修道士(   )が建てた聖堂を起源としている。

①ジョルジュ・オスマン
②セルギー・ラドネシスキー
③シュトルーヴェ
④ヨセフ・フラウガ

④解答とエンディング

解答 [1]④ [2]②

いかがでしたでしょうか。
世界遺産名を含め、なかなか覚えづらい名称が出てきましたね。
全てを覚える必要はありませんので赤文字、太文字を中心に確認して行きましょう。
問[2]の選択肢に関連するリンクも貼っておきます
①ジョルジュ・オスマン都市計画①パリのセーヌ河岸
③シュトルーヴェシリアル・ノミネーション/トランスバウンダリー②ベルギーとフランスの鐘楼群、他
④ヨセフ・フラウガ都市計画⑤ブコビナとダルマチア、ル・アーヴル

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また明日もお待ちしています。

tomo

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