正教会、東方諸教会①メテオラの修道院群

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日の世界遺産は『メテオラの修道院群』です。
4級の学習で見かけたことがある方もいらっしゃいますし、1〜2年前くらいにはメディアでもよく見かけたような気がします。
奇岩の上に修道院が立つ光景に目を奪われた方も多いのではないでしょうか。

前置きはこのくらいで、学習に入りましょう。
本日もよろしくお願いします。

メテオラの修道院群

ギリシャ共和国
複合遺産
登録年:1988年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)(ⅴ)(ⅶ)
岩山の上に築かれた「中空に浮く」修道院

メテオラとは、ギリシア語で「中空に浮かぶ」を意味する「メテオロス」が語源となっています。
ギリシャの北東部のメテオラには、高さ約20〜400mの尖塔状の岩塊が林立し、その頂上には修道院が築かれています。

この珍しい地形を作り出している奇岩は、川の流れによって軟らかい石灰岩が削られ、硬い堆積岩たいせきがんの地層が残ったことで生まれました。
切り立った岩の上に立つ修道院は、岩山の形状に沿った独特の構造をしています。
「メテオラ修道院」の始まりは11世紀初頭といわれていますが、奇石群の洞窟にはすでに9世紀頃から修道士たちが祈りと瞑想のために隠遁いんとんしていたそうです。

11世紀ごろにギリシャ正教の修道士たちがメテオラ付近に移住してきました。
ギリシャ正教の修道士たちは隔離された環境で修行生活を送るため、14世紀頃から山頂に修道院を築き始めました。
当時は縄ばしごや滑車のほかに搬送する手段もなく、大きな危険を伴う建築でした。

その後、代々の王や領主、教主などの保護のもと修道院は発展し、最盛期の15〜16世紀には24棟を数えました。
聖アタナシオスによって築かれたメテオラ最大のメタモルフォシス修道院など7つの修道院が登録されています。


現在も物資を運び上げるのにロープウェーが使われる下界と隔絶された「中空の修道院」後期ビザンツ様式のカトリックや聖ニコラオス修道院など、内部は荘厳で15〜16世紀に制作された*クレタ様式によるフレスコ画が残っています。
また、*イコンと呼ばれる聖画や古写本、典礼用具などを擁し、ギリシャ聖教美術の宝庫ともなっています。

*クレタ様式:青銅器時代にクレタ島で栄えたことに端を発する、自然主義的、動的表現を基調とした美術様式
*イコン:聖母マリアやイエス・キリスト、または聖人を描いた、ギリシャ正教会にとって信仰の対象となる聖画像

英語で読むMeteora
In a region of almost inaccessible sandstone peaks, monks settled on these “columns of the sky” from the 11th century onwards.
24 of these monasteries were built, despite incredible difficulties, at the time of the great revival of the eremitic ideal in the 15th century.
Their 16th-century frescoes Mark key stage in the development of post-Byzantine painting.
Today there are six monasteries still functioning including the largest Monastery of Great Meteoron [Metamorphosis], while the remainders are largely in ruin.
Most of these are perched on high cliffs, now accessible by staircases cut into the rock formations.
The total monastic population of the Meteora monasteries in 2015 was 66, comprising 15 monks in four monasteries and 41 nuns in two monasteries.
<和訳>
ほとんど登ることのできないような砂岩の頂きが連なる地域に、11世紀以降、僧たちはこれら「空の柱」の 上に定住した。
途方もない難儀に関わらず、15世紀に世俗を離れるという理想のあり方が再燃した折に、24 のこれらの修道院が建てられた。ここにある16世紀のフレスコ画は、ビザンティン美術後期の発展における 重要な段階を印づけるものである。
残りのものは広く廃墟となっているが、最大のメタモルフォシス修道院 を含む6つの修道院は、今日もなお活動している。
これらのほとんどが高い崖に置かれており、現在では岩を 切り出した階段によって登ることができる。
メテオラの修道院群における僧侶の人口は2015年時点で4つの修 道院にいる15名の僧と、2つの修道院にいる41名の修道女を含む、66名となっている。
ギリシャ正教
ギリシャ正教は、キリスト教の教派・教会組織を指す言葉。
・全世界の正教会全体を指す通称」
・上記正教会の一組織としての、ギリシャ共和国にあるギリシャ正教会
という主に2つの意味で用いられる。1世紀に起源を持つ正教会は、主にギリシャ・東ローマ帝国を中心に伝統を継承したために「ギリシャ正教」の通称が使われる。
キリスト教の教派の一つである。
正教会は自らをローマ・カトリックから分かれた教会であるとは考えず、自らこそを初代教会からの正統としている。
東西教会の分裂以降のカトリック教会、聖公会、プロテスタント教会などの西方教会と対置して東方正教会とも呼ばれるが、「ギリシャ正教」の表記が世界史教科書等で頻繁に使われる。

練習問題

[1]以下の3つの英文から推測される世界遺産として、正しいものはどれか。
ーIn a region of almost inaccessible sandstone peaks, monks settled on these “columns of the sky” from the 11th century onwards.
ー24 of these monasteries were built,today there are 6 monasteries still functioning.
ーMost of these are perched on high cliffs, now accessible by staircases cut into the rock formations.

①メテオラの修道院群
②ベルギーとフランスの鐘楼群
③ラリベラの岩の聖堂群
④エローラーの石窟寺院群

[2]『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の構成資産が築かれた4つの時代のうち、「4.変容、終わり」の時期の価値を示す構成資産として、正しいものはどれか。

①大浦天主堂
②頭ヶ島の集落
③天草の崎津集落
④原城跡

解答とエンディング

解答 [1]① [2]①

いかがでしたでしょうか。
問題[2]の関連リンクを貼っておきます。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
メテオラに関しては、画像検索でも比較的沢山のものが、ネット上にアップされているので、人気度の高い観光地なのだろうなと思います。
皆様の中にも訪れたことがある、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
私もいつかは行ってみたいと思う世界遺産の一つです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
では、また明日もお待ちしています。

tomo

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