西ヨーロッパ世界の成立(パリ・ヴァティカン)

世界遺産検定3級

本日の世界遺産は、『パリのセーヌ河岸』と『ヴァティカン市国』です。世界遺産の中ではメジャーどころです。

『ヴァティカン市国』は何といっても、世界でただ一つ、国全体が世界遺産というのが特徴ですね。

『パリのセーヌ河岸』については4級の学習でもすでに学んでいますので(こちら)もご参照ください。

①パリのセーヌ河岸(フランス共和国)

登録年:1991年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)
伝統と革新が息づく文化都市

前3世紀、セーヌ川中洲のシテ島に住み始めたケルト系の人々のことを、ローマ人は「パリシイ(田舎者・乱暴者)」と呼び、これがパリの語源となった。
前52年ごろ、古代ローマがこの地を攻略してから、河川交通の要所として栄え、ルテティア・パリシオルムと呼ばれた。
その後4世紀ごろからパリと呼ばれている。

10〜14世紀のカペー朝時代には、フランス王国の都として大いに発展し、美しいステンドグラスが特徴であるゴシック様式のノートル・ダム大聖堂や、*サント・シャペルが建てられた。

カペー朝断絶後に成立したヴァロワ朝のフランソワ1世が、セーヌ右岸のルーヴル宮を正式に王宮に定めて以来、右岸は政治・経済の中心として発展した。
王宮は現在、世界有数の芸術作品を所蔵するルーヴル美術館となっている。
また、*カルティエ・ラタンがある左岸には、ソルボンヌ大学があり、学問・文化の中心として発展した。

1789年、パリでフランス革命が勃発し、ルイ16世やマリー・アントワネットなど、多くの人々がパリの革命広場で処刑された。
1795年にこの広場はコンコルド広場と改称されている。
その後もパリでは、ナポレオン1世の第一帝政、七月革命、二月革命が起こるなど、19世紀のヨーロッパ全体に大きな影響を与えた。

19世紀後半のナポレオン3世の治世になると、パリはセーヌ県知事オスマンによって大改造された。
放射状の道路の核交差点に、象徴となる建造物が配置された。
この時に生み出された街並みは、世界中の都市計画のモデルにもなった。
1889年には、パリを代表する建造物エッフェル塔も建てられた。

 

*サント・シャペル:ルイ9世の命により、キリストの茨の冠と十字架の断片を安置するために建てられた

*カルティエ・ラタン:「ラテン地区」の意味。12世紀この地区の大学でラテン語の授業が行われていたことにちなむ

「外交の舞台」パリで結ばれた講和条約

パリでは多くの講和条約が結ばれている。
アメリカ独立戦争は1783年のパリ条約、クリミア戦争は1856年のパリ条約で講和している。
また、第一次世界大戦では、パリ講和会議の後、ヴェルサイユ条約のほかパリ近郊で5つの条約が調印された。

英語で読む世界遺産

Paris is a city with a history stretching for more than 2,000 years.
Historically the right bank of the Seine River has been the center of government and economy, while scievce and culture have flourished on the left bank.

 

②ヴァティカン市国(ヴァティカン市国)

登録年:1984年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)
世界最小の独立国家にしてカトリック教会の頂点

ローマ市内にあるヴァティカン市国は、ローマ教皇を国家首相とする人口約800人の世界最小の独立国である。
1929年にイタリアのムッソリーニ政府とローマ教皇庁の間で結ばれたラテラーノ条約により誕生した。
国の面積は世界最小ながら、世界中のカトリック教会の頂点に立ち、キリスト教徒にとって最も神聖な場所のひとつである。
また、国全体が世界遺産に登録されている唯一の場所である。

この地にローマで殉教した聖ペテロの墓があると伝えられ、4世紀にバシリカ式の教会堂が創建された。
この教会堂は、創建から1000年以上経って老朽化が進んだため、16世紀初頭からブラマンテやラファエロ、ミケランジェロなどルネサンスの芸術家たちが参加して大改修が行われた。
約120年かけて、現在のサン・ピエトロ大聖堂が完成した。

サン・ピエトロ大聖堂の「地図の間」

③本日の練習問題

世界遺産検定3級の過去問題からの出題です

[1]『パリのセーヌ河岸』に含まれる建造物として、正しくないものはどれか

①エルミタージュ美術館
②エッフェル塔
③ノートル・ダム大聖堂
④サント・シャペル

[2]「サン・ピエトロ大聖堂」がある『ヴァティカン市国』の説明として正しいものはどれか

①国全体が世界遺産に登録されている唯一の場所
②キリスト教とユダヤ教の聖地である
③聖ヤコブの墓があると伝えられている
④世界で最も古く独立国となった国である

以下、回答です

[1] ① [2] ①

いかがでしたか。
問い[2]の「③聖ヤコブ」の墓がみつかったのは、スペインの世界遺産でしたよね。参照
ヴァティカン市国は絶対に観ておきたい世界遺産のひとつです。

パリには何度か訪れたことがありますが、「世界遺産」という視点でまわったことがないので、次回行く機会があれば、じっくりと「世界遺産」を味わう旅をしたいものです。

では、また明日もお待ちしています。

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