日本の遺産⑮宗像・沖ノ島

世界遺産検定2級
3

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日学習するのは『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』です。
学習のポイントとしては宗像大社の3つの「◯◯宮」を抑えること、構成資産の中心となる沖ノ島の祭祀と歴史の深堀です。
学習のはじめに混乱しやすいのが、何がどこにあるのかです。
どこというのは、沖ノ島なのか、大島にあるのか、九州本土にあるのかなどです。
さらに、難解な用語が並びますので、めげずに頑張りましょう。

本日の画像は、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群保存活用協議会HPからダウンロード可能素材を使用させて頂いています。(アイキャッチ画像除く)

①基本情報

『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』

福岡県
<文化遺産>
登録年:2017年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)
古代祭祀の変遷を伝える考古遺跡「沖ノ島」

『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』は、北九州の北部にある福岡県宗像市と福津市に所在しています。
世界遺産として「沖ノ島」、「宗像大社」、「古墳群」の3つの要素で構成される8資産が登録されています
この3つの要素が一体となって、宗像・沖ノ島の信仰の歴史を証明しています。

構成資産

<沖ノ島に所在>
①沖ノ島(宗像大社沖津宮:むなかたたいしゃおきつみや)
②小屋島(こやじま)
③御門柱(みかどばしら)
④天狗岩(てんぐいわ)

<大島に所在>
⑤宗像大社沖津宮遥拝所(おきつみやようはいじょ)

⑥宗像大社中津宮(なかつみや)

<九州本土に所在>
⑦宗像大社辺津宮(へつみや)

⑧新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)

①沖ノ島

構成資産の中心となる「沖ノ島」は、九州本土から約60キロメートルの玄界灘の海上に位置しています。
日本列島から朝鮮半島や中国大陸へと向かう航海上の目印となる島でありました。

島自体が自然崇拝の信仰を集め、4世紀ごろから約500年もの間、海の航海の安全を祈る場所として国家的な祭祀が行われていました
4世紀頃というのは、日本のヤマト王権と朝鮮半島の百済の結びつきが強まった時期にあたります。
沖ノ島にはそうした交易の証拠や祭祀の跡が残されています

②祭祀の変遷

沖ノ島で行われた祭祀は時代ともに変容したと考えられる証拠が残されています。
祭祀は、巨岩の上で行う「岩上祭祀」から、庇上になった岩の影で行う「岩陰祭祀」となりました。
そこから「半岩陰・半露天祭祀」を経て、平らな場所で祭祀を行う「露天祭祀」へと祭祀の形態が変化していきました。

祭祀が行われたとされるそれぞれの場所で「銅鏡」や「金製指輪」、「カットグラス碗片」、「雛形五弦琴」、「富寿神宝」など、約8万点もの各時代の貴重な奉献品が発見されました
そして現在、その全てが国宝に指定されています

沖ノ島が、人の訪れにくい海上の島であることや、島自体を御神体とする信仰の中で上陸が禁忌とされてきたのでされてきたことなどにより、奉献品が、「祭祀の証拠」として残されたと考えられています。

③信仰の発展・宗像大社

「宗像大社」は、自然崇拝から始まった沖ノ島の信仰が、「宗像三女神」という人格を持った神に対する信仰へと発展し、その両者が共存しながら「宗像・沖ノ島」の信仰を形作ったことを証明しています。
また「露天祭祀」から「社殿を持つ祭祀」へと発展したことも示しています。

9世紀に遣唐使が廃止されると、沖ノ島の重要性は薄れていきました。
国家的な祭祀は行われなくなりましたが、その間も宗像三女神に対する信仰は続き、17世紀ごろになると社殿が造られ始めました。

宗像大社は沖ノ島の「沖津宮」、沖ノ島と九州本土の間にある大島の「中津宮」、そして九州本土の「辺津宮」の3社の総称になります。
宗像大社ではアマテラスとスサノオの誓約で生まれた三柱である宗像三女神が祀られ信仰されています。
沖津宮が「田心姫神(タゴリヒメ)」、中津宮が「湍津姫神(タギツヒメ)」、辺津宮が「市杵島姫神(イチキシマヒメ)」を祀っています。
これらが三社一体の信仰を作り上げています。

④古墳群

「古墳群」は、5〜6世紀ごろに築かれた宗像氏の古墳群です。
宗像・沖ノ島の祭祀を取り仕切った「宗像氏(別の漢字表記もある)」の存在を証明するものとして構成資産に含まれました。
ヤマト王権が百済と交易する際に頼ったのが、この地域の豪族で航海技術にも長けていた宗像氏でした。
朝鮮半島や大陸との交易が成立したのは、彼らの力があってこそと評価されています。

⑤世界遺産登録

当初ICOMOSの事前勧告では、沖ノ島と小屋島、御門柱、天狗岩の4資産にのみ「登録」勧告が出されていました。
しかし、世界遺産委員会において三社一体の信仰が評価され、最終的に8資産全体での登録に至りました。
また世界遺産委員会では緩衝地帯などでの開発の影響評価や、上陸が禁忌とされている沖ノ島への不法上陸対策、遺産の管理体系の明確化などが求められました。

⑥練習問題

[1]『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』に関し、沖ノ島の出土品として、正しいものはどれか。

①東アジアの国々との交易品
②ポルトガル船により流入したヨーロッパの工芸品
③甲骨文字が記された亀の腹甲
④中国から伝来した仏教経典

[2]『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』の説明として、正しいものはどれか。

①沖ノ島は4世紀から9世紀にかけてヤマト王権の中心であった
②遺産は8つの構成資産からなる
③沖ノ島では金や銀の採掘が継続的に行われてきた
④構成資産には天皇の陵墓もある

[3]『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』に関し、沖ノ島の説明として、正しくないものはどれか。

①航海の安全を祈る場所として国家的な祭祀が行われた
②巨岩の上で祭祀を行う「岩上祭祀」が継続され、祭祀の形態に変化がなかった
③銅鏡や金製指輪などの奉献品が発見された
④日本列島から朝鮮半島や中国大陸へと向かう航海上の目印となる島であった

⑦解答とエンディング

解答 [1]① [2]② [3]②

本日は以上になります。
以前、4級と3級の学習でも記事を書いていますが、やや簡易な文章ですが、本日の学習内容とほぼ同じでした。
一応リンク貼りますが、本日の記事の方がわかりやすいと思います。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

では、引き続きよろしくお願いします。
また明日もお待ちしています。

tomo

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