日本の遺産⑱琉球王国

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

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交易都市(琉球王国・メラカとジョージタウン)
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琉球王国のグスク及び関連遺産群

本日学習する世界遺産は 『琉球王国のグスク及び関連遺産群』です。
学習としては構成資産全般を広く浅く抑えていくのがいいと思います。
琉球王国の歴史については、4級の学習記事をご確認ください。

では本日もよろしくお願いします。

①基本情報

『琉球王国のグスク及び関連遺産群』

沖縄県
<文化遺産>
登録年:2000年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅵ)
周辺諸国との交流と、独自の文化を表す遺産群

沖縄県内に点在する「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、15〜19世紀にかけて存在した琉球王国の文化を今に伝えています。
日本や明、東南アジアなどとの中継貿易で栄えた琉球では、当時の日本の文化とは異なる国際色豊かな独自の文化が形成されていました。

②背景・構成資産

琉球では古くから、海の彼方に「ニライカナイ」と呼ばれる神々の国があると信じられてきました。
その信仰を基盤として、日本や中国などの影響受けながらも独特の文化が育まれました。
中でも*按司によって築かれたグスク(城砦)には、宗教的な聖地とされる拝所を備えたものもあり、琉球の文化が色濃く反映されています。

*按司:12世紀ごろから地域の覇権争いをした有力な豪族

グスクは按司の住居と防衛の拠点であったのと同時に、農村集落の中核をなしていました。
先祖への崇拝と祈願を通じて連帯を深める地域住民の心のよりどころであったと考えられています。
また、グスク跡の石積み技術などに見られる石の加工技術からは、日本の本州とは異なる琉球の文化の特色を見ることができます。

琉球には、300余りのグスクや関連遺産が残されており、世界遺産に登録されているのはそのうちの5つのグスク跡と関連する4つの遺産です。

構成資産

<首里城跡(しゅりじょうあと)>
*三山時代は中山王、1429年の琉球王国成立以降は琉球王国の居城となった。

*三山時代:14世紀に北山、中山、南山が争った時代。三山時代は15世紀に中山の尚巴志(しょうはし)が統一を果たし終了した。

<今帰仁城跡(なきじんじょうあと)>
三山時代は北山王の居城であったが、北山滅亡後は北山監守の居城となった。

<座喜味城跡(ざきみじょうあと)>
按司の護佐丸が築いた標高125mの高台にあるグスク跡。

<勝連城跡(かつれんじょうあと)>
有力按司であった阿麻和利の居城で、場内の出土品は交易の歴史も示す。

<中城城跡(なかぐすくじょうあと)>
中城湾を望む標高約170mの高台ににたつ護佐丸の居城

<玉陵(たまうどぅん)>
1501年に第2尚氏王統の第3代王の尚真(しんしょう)によって築かれた王族の破風墓の陵墓

<園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)>
琉球王族の聖域である森、「園比屋武御嶽」の入り口である石門

<識名園(しきなえん)>
1799年に造営された王家の別邸で、4万1997㎡の広さを誇る。

<斎場御嶽(せーふぁうたき)>
琉球王国の国家的祭祀の場で、「三庫理(さんぐーい)」、「大庫理(うふぐーい)」、「寄満(ゆいんち)」などの平叙がある。

③グスク跡

遺産の中でも最大のものが、琉球王国の成立以来、国王の居城であり政治の中心地でもあった首里城跡です。
首里城場内では正殿が西を向かって立ち、その前に御庭(うなー)と呼ばれる儀式の場があります。
そしてその周囲を、1000m以上もある城壁が地形に合わせる曲線を描くようにとり囲んでいます。

首里城は1945年にアメリカ軍が進行した沖縄戦で建造物群は全て消失し、城壁と建物の基盤である地下遺構だけが当時のまま残されていました。
史跡は戦後に復元されましたが、2019年10月31日に発生した火災により首里城正殿をはじめとした主要7施設の多くが焼失しました。

グスク跡は首里城の他にも、今帰仁城跡、座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡が登録されています。
石積みの技術や曲馬の形状を見ると、グスクそれぞれの特色が表れています。

今帰仁城の城壁は丘の斜面を利用して築かれており、うねるような曲線を描いています。
高さは3から8〜メートル、厚さ平均3メートル、総延長は1500mにもなる規模の大きなグスク跡です。

座喜味城跡はグスクとしては小規模ですが、沖縄最古といわれるアーチ型の縄文や城壁が良好な状態で残っています。

勝連城跡は垂直に曲話を設けているのが特徴です。
優美な平面的曲は配置を取る中城城とは対照的なものとなっています。

④その他の関連遺産

グスク以外の関連遺産群として、祭祀の場であった園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)の石門、斎場御嶽(せーふぁうたき)があります。
御嶽(うたき)とは、聖域とされる空間であり、祈りの場となっていました。

そのほかには陵墓である玉陵(たまうどぅん)や、王族の庭園である識名園(しきなえん)が登録されています。

⑤練習問題

[1] 『琉球王国のグスク及び関連遺産群』に関する以下の文中の語句で、正しくないものはどれか。
『琉球王国のグスク及び関連遺産群』は、かつて(①中継貿易)で栄えた琉球王国の国際色豊かな文化を今に伝える。(②按司)によって築かれた5つのグスクのうち最大のものは(③中城城跡)である。また、琉球王国の国際的祭祀の場であった(④斎場御嶽)など4つの関連する遺産も登録されている。

①中継貿易
②按司
③中城城跡
④斎場御嶽

[2]『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の構成資産である「首里城跡」説明として、正しいものはどれか。

①琉球王国成立以降は琉球王国の居城となった
②有力按司であった阿麻和利が築いた
③壮麗な正殿や御庭と呼ばれる儀式の場が、創建当時のまま残っている
④城内には琉球王国の国際的祭祀の場である「斎場御嶽」がある

⑥解答とエンディング

解答 [1]③ [2]①

いかがでしたでしょうか。
首里城については、1日でも早い復興を願うばかりです。
沖縄の歴史の中の独特の文化や風習がみられる世界遺産です。
首里城以外の見所もたくさんなので、沖縄に行かれる機会があれば是訪れてみてはいかがでしょうか。
私が訪れた記録としての記事も書いていますので、よかったら合わせてお楽しみください。
「琉球王国のグスク跡」行ってみたらこんなトコ

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

tomo

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