日本の遺産⑪姫路城

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

3級の学習はこちら
都市と城郭建築(姫路城・カルカッソンヌ)
4級の学習はこちら
姫路城、木造城郭建築の傑作

本日の世界遺産は「姫路城」です。
3級までの知識をより深める学習になります。
検定で問われる関連人物として、「池田輝政」以外もしっかり覚えるようにしましょう。

①基本情報

『姫路城』

兵庫県
<文化遺産>
登録年:1993年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)
日本木造城郭建築の最高傑作

姫路城は、外観の美しさと城としての実用性を兼ね備え、日本の木造城郭建築の代表例として世界遺産に登録されました。
現存する木造城郭建築の最高傑作と称されています。

②創建の歴史

姫路城の城郭としての起源は、1333年に赤松則村が姫山(ひめやま)に築いた砦であると伝えられています。
16世紀末に、羽柴秀吉がこの城を毛利氏を攻略するための拠点に定め、新たに三層の天守閣を建設しました。

1600年の関ヶ原の戦いの後に城主となった池田輝政は、9年にも及ぶ大改修を実施し、姫路城の象徴である5層の大天守閣を中心とする天守群を築きました。
本多忠政の時代には、長男の忠刻と妻の千姫が住居とした西の丸が整備されました。

③建築など

姫路城は、白漆喰の総塗籠の外壁が見せる優美な姿から「白鷺城」とも呼ばれています。

そのような外観の美しさをもつ一方で、極めて実用的で堅牢な作りの城でもあります。
城の基本設計としては、螺旋状に構築された複雑で巧妙な縄張りとなっています。
また、姫山と呼ばれる自然の丘の地形を巧みにいかした曲輪や堀、かず多く配置されている櫓や門などにより、城としても高い防御能力を備えています。

城内には内部から弓矢や鉄砲を撃ちかけるための狭間、敵兵に石や熱湯を浴びせかける石落としなどの仕掛けが随所に施されています。
鉄砲狭間や弓様は、使用する武器に応じて使い分けられるように、三角や四角などの幾何学的な形をしています。

池田輝政による5層7階建の大天守は創建当時のままの姿で残っています。
白漆喰の総塗籠の外壁に、曲線を描く唐破風や、屋根にそのまま切妻破風をおく千鳥破風などの装飾が施された屋根が連なっています。

1階と2階には開閉のできる特殊な窓が設けられ、3階には武者隠し(密室)、4階には窓から攻撃できる石田棚という設備がありました。

天守のほか、東小天守、西小天守、乾小天守、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓4棟の計8棟が国宝指定を受けています。
その他の櫓や塀など計74棟が重要文化財に、そして石垣も含めた全体が特別史跡に指定されています。

西の丸に御殿は現存しませんが、化粧櫓や長局(百間廊下)などが残っています。
化粧櫓は本多忠政が息子忠刻、妻の*千姫のために建てた居住空間で、千姫が*男山の天満宮を遥拝する際に化粧を直した場所と伝わっています。
西の丸長局(百間廊下)は姫に仕えた侍女たちが居た場所で、千姫は毎朝この廊下から男山を拝んでいたと伝えられています。

*千姫は豊臣秀頼に嫁義ましたが、大阪夏の陣で秀頼と死別したあと、本多忠刻と再婚して姫路城で約10年間過ごしました。
当時は播磨姫君と呼ばれました。
*男山には本多家の繁栄を願って男山の中腹に建立した男山千姫天満宮があります。

③当時の姿を留める姫路城

姫路城は、1615年の一国一城令、明治維新に際しての廃城令の影響を受けず、また第二次世界遺産対戦の戦火も免れたことで、江戸時代初頭の姿をほぼそのままにとどめています。

1956年から8年間に及んだ「昭和の大修理」では、天守閣の解体修理が行われ、かつてのままの美しい姿を残しています。

近年では、2009年〜2015年にかけて、大天守の屋根瓦や漆喰壁の保存修理事業が行われました。
その際の、修復を行いながら「真正性」を保つという保存の取り組み方も評価されました。
また、この工期中には修復作業の一部が一般に公開されるという試みもなされました。

④練習問題

[1]『姫路城』に関連する歴史上の出来事を起こった順番に並べたものとして、正しいものはどれか。
A.一国一城令による取り壊しを免れた
B.羽柴秀吉が3層の天守閣を建設した
C.池田輝政が城主となった

①A ⇒ B ⇒ C
②B ⇒ A ⇒ C
③B ⇒ C ⇒ A
④C ⇒ B ⇒ A

[2]『姫路城』に関し、関ヶ原の戦いののちに城主となった人物( A  )と、西の丸を整備して自分の長男とその妻の住居とした人物( B   )の組み合わせとして、正しいものはどれか。

①A.毛利輝元 ー B.井伊直政
②A.毛利輝元 ー B.本多忠政
③A.池田輝政 ー B.井伊直政
④A.池田輝政 ー B.本多忠政

[3]10項目の登録基準を定めた「作業指針」の正式名称として、正しいものはどれか。

①世界遺産条約国会議が定める作業指針
②世界遺産条約履行のための作業指針
③世界遺産登録促進のための作業指針
④世界遺産委員会運営のための作業指針

[4]『富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」に含まれる「富士山本宮浅間大社」の説明として、正しいものはどれか。

①ICOMOSからは除外を勧告された
②富士山の噴火を鎮めるために建立された浅間神社の総本山
③宗像三神を祀っている
④「富士山域」から離れた場所に位置する唯一の構成資産である。

⑤解答とエンディング

解答 [1]③ [2]④ [3]② [4]②

いかがでしょうか。
姫路城は、日本で初めて世界遺産に登録された4つの遺産の一つです。
本日の記事を振り返って、おおむね4級と3級で学んできた内容と変わらないなという印象ですね。
学習には少し物足りなかったかもしれませんが、そんな時には過去記事の振り返りをどうぞ。
ということで、問い[3][4]の関連記事のリンクを貼っておきます。
基礎知識③世界遺産の登録条件・登録基準
日本の遺産⑤富士山

本日はここまでになります。

では、またお待ちしています。

tomo

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