
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日学習するのは世界遺産ウィーン最大の規模の宮殿である「シェーンブルン宮殿」です。
女帝マリア・テレジアが愛した豪華絢爛な宮殿は人気の観光地でもあります。
3級の学習でも取り上げていますので、リンクも貼っておきます。
啓蒙専制君主(シェーンブルン宮殿・ポツダムとベルリン)
シェーンブルン宮殿と庭園
オーストリア共和国
<文化遺産>
登録年:1996年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)
総合芸術作品とも称される壮麗な宮殿
ウィーンにあるシェーンブルン宮殿は、ハプスブルク家の女帝マリア・テレジアが大規模な増改築を行い居城とした宮殿です。
ウィーンにはハプスブルグ家の宮殿がいくつかありますが、規模はシェーンブルン宮殿が最大です。
17世紀末に、神聖ローマ帝国レオポルトの命を受けた建築家フィッシャー・フォン・エアラッハが造営した夏の離宮を前身とします。
狩猟目的のために建設した別荘でした。
マリア・テレジア・イエローと呼ばれている黄色に統一された重厚なバロック様式の外観をもちます。
優雅なロココ様式の外観と、優美なロココ様式の内装が特徴です。
1814年にはナポレオン戦争後の国際秩序について話し合うウィーン会議が開催されました。
宮殿の総部屋数は1,400以上で、そのなかでも最も豪華とされる部屋が「百万の間」です。
この部屋の壁には中米の紫檀が用いられており、金箔の額に入ったペルシアの細密画が飾られています。
さらに幼少のモーツァルトが御前演奏をした際に使われた「鏡の間」や、ナポレオン1世が滞在した「ナポレオン室」があります。
他にも南国趣味の絵画が飾られ、「庭園の間」の別名をもつ「ベルグルの間」などが有名です。
また、宮殿の背後には広大な庭園が広がります。
庭園はマリア・テレジアの時代から造営が始められたフランス・バロック様式が採用されています
1757年のフリードリヒ2世との戦いでの勝利を記念して建てられたグロリエッテ(戦勝記念堂)のほか、世界最古の動物園、ガラス建築の植物園などが並んでいます。
練習問題
[1]マリア・テレジアが居城とした壮麗な宮殿として知られる建造物として、次のうち正しいものはどれか。
①『ヴェルサイユ宮殿と庭園』のヴェルサイユ宮殿
②『シェーンブルン宮殿と庭園』のシェーンブルン宮殿
③『ドロットニングホルムの王領地』の宮殿
④『ポツダムとベルリンの宮殿と庭園』のツェツィーリエンホーフ宮殿
解答とエンディング
解答 [1]②
いかがでしたでしょうか。
内容としては、それほど目新しいことは出てきておりませんが、「フィッシャー・フォン・エアラッハ」は覚えづらいお名前ではありますね。
では、また明日もお待ちしています。
tomo
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