未来への教訓④円形都市ハトラ、クンタ・キンテ島

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日学習する世界遺産2件も負の遺産ち位置付けられています。
『円形都市ハトラ』は近年において、過激派組織IS(イスラム国)により攻撃を受けた場所で、それについては記憶にも新しいのでは無いかと思います。
2級の学習では
の試験対策としては、負の遺産としてのポイントを押さえておいてください。

では、本日もよろしくお願いいたします。

①円形都市ハトラ

イラク共和国/危機遺産
<文化遺産・負の遺産>
登録年:1985年/2015年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
危機に直面する古の城塞都市

イラク北部に位置する『円形都市ハトラ』は、紀元前2世紀から後2世紀に西アジアに栄えたパルティア王国の軍事都市です。
砂漠と草原という立地環境に、都市を囲む直径2kmの二重の円形城壁を備えたハトラは別名「神の家」と呼ばれています。
強固な城壁内に屈強な兵を収容し、ハトラは宿敵であったローマ軍の侵略に対する国防の要でした。

ハトラはローマ帝国とパルティアを結ぶキャラバンルート上の交易都市として重要な場所でした。
最も繁栄していた2世紀当時のハトラはパルティアとローマの間にある緩衝国の役割を果たしていた。
住民の多くはセム系のアラム人やアラブ人であるが、イラン系の人々も住んでいたことがわかっています。

多くの隊商都市を抱えるパルティア王国には東西の文化が流れ込みました。
ハトラ神殿群の建築様式にはヘレニズムやローマ、アジア的な装飾の意匠が見られます。

二重構造の城壁の外側の壁は、東西1.9km、南北2kmにわたる直径2kmのほぼ円形で、粘土質のブロックが組み上げられて構成されています。
内側の壁は2mの高さの石の壁で、内壁と外壁の間には300mから500m幅の深い濠が掘られています。
4つの門は防御が容易く、北門の保存状態がもっともよい。

街の中心部には長辺440メートル、短辺320メートルの壁で囲まれた神殿地域(テメノス)があります。
この地域は広大な前庭部と神殿などが建つ聖域部に、7つの門をもつ隔壁によって分けられていました。
聖域における最大の建造物であるシャマシュ神殿は、二つの大イーワーンを擁しています。
このイーワーンは最高神官を兼ねたハトラ王の住居であったと推測されています。

シャマシュ神殿のすぐそばには、その外観がパルテノン神殿を彷彿とさせる、ギリシア神殿が建っています。

2014年頃からこの一帯を占領していた過激派組織IS(イスラム国)は、2015年3月にこの遺跡を破壊しました。
同年、不安定な政情を鑑み危機遺産リストに記載されました。

②クンタ・キンテ島と関連遺跡群

ガンビア共和国
<文化遺産・負の遺産>
登録年:2003年
登録基準:(ⅲ)(ⅵ)
ガンビア川の河口にある奴隷貿易の拠点

クンタ・キンテ島は、ガンビア共和国の西武、ガンビア川の河口にあります。
この島はゴレ島と並ぶ奴隷貿易の重要拠点であり、一帯は奴隷の供給地とされていました。

作家アレックス・ヘイリーは、この地で捕らえられ奴隷となったクンタ・キンテを主人公に『ルーツ』を著しました。

島には、ヨーロッパ各国が15〜20世紀に築いた要塞や、奴隷の詰所などのほか、バレン要塞や、ポルトガル人が交易のために建てた建造物群サン・ドミンゴの廃墟、礼拝堂などが残っています。

ガンビアは15世紀にはマリ帝国の西端に含まれていました。
当時は、ポルトガルがイスラーム商人やヴェネツィアの商人を介さずに大西洋を渡って直接アジアや西アフリカの物資を得ようとしていた時期であり、徐々に到達範囲を広げていきました。

当初のポルトガルと西アフリカの交易は友好的なものであったそうです。
現地の有力者の許可を得て拠点を築き、そこで金、象牙、香辛料などとヨーロッパの加工品の交換が行なわれました。

アルブレダ村とその周辺に残るサン・ドミンゴの小集落やポルトガル人の礼拝堂といった遺跡群は、それから間もない時期に築かれました。
ただし、その後、ポルトガル人の入植は減退していきました。

その後、西インド諸島や南北アメリカ大陸でのプランテーション経営の拡大などを受けて、黒人奴隷を商品とする大西洋奴隷貿易が行われるようになりました。
また、16世紀後半になるとイギリス人の貿易商会もこの地に進出するようになりました。

練習問題

[1] 『パルティア王国』に関する次の文中の空欄に当てはまる語句として正しいものはどれか。
イラク北部に位置する『円形都市ハトラ』は、紀元前2世紀から後2世紀に西アジアに栄えた(    )の軍事都市である。

①ヒッタイト王国
②クメール王国
③パルティア王国
④マリ王国

[2]『クンタ・キンテ島と関連遺跡群』に関して、この地で捕らえられ奴隷となったクンタ・キンテを主人公に『ルーツ』を著した作家として、正しいものはどれか。

①シェイクスピア
②アンネ・フランク
③ネルソン・マンデラ
④アレックス・ヘイリー

解答とエンディング

解答 [1]③ [2]④

いかがでしたか。

未来への教訓として取り上げられている世界遺産は今日までの内容となります。
次からの学習はいよいよ自然遺産へと入っていきますので、明日はここまで1週間の振り返りの記事を書こうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

tomo

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