基礎知識①世界遺産と世界遺産条約

世界遺産検定2級
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本日は、「世界遺産条約」「ユネスコ」にフォーカスしました。
最後に練習問題もあります。

①「世界遺産」一般

世界遺産を簡単に解説すると「顕著な普遍的価値」をもつ自然や文化財を、世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載して国際的に守ってゆくものです。

もう少、言い方を変えてみます。
人類や地球にとってかけがいのない価値をもつ記念建造物や遺跡、自然環境などを、人類共通の財産であると捉え「世界遺産」として保護し、次の世代へ確実に伝えていく世界的な取り組みが「世界遺産条約」となります。

1972年に第17回ユネスコ総会で採択された世界遺産条約では、世界中のさまざまな文化財や自然環境がOutstanding Universal Value(顕著な普遍的価値)もつものとして、「世界遺産リスト」に記載されました。

1978年に最初の世界遺産12件が世界遺産リストに記載され、2020年7月現在では1,121件(文化遺産869件,自然遺産213件,複合遺産39件)が世界遺産登録されています。
因みに、このうち日本の世界遺産は23件(文化遺産19件,自然遺産4件)です。

世界遺産には3つの種類があり、有形の不動産が対象となっています。
1.文化遺産:顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など
2.自然遺産:顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など
3.複合遺産:文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの

②世界遺産条約

世界遺産条約の正式名称は「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」と言います。
世界遺産条約は8章に分けられる全38条からなり、文化遺産と自然遺産を切り離すことのできない人類の共通の財産として保護・保全することを目的としています。

世界遺産条約に定められるおもな事項としては
・文化遺産や自然遺産の定義
・世界遺産リストと危機遺産リストの作成
世界遺産委員会世界遺産基金の設立
・遺産保護のための国内機関の設置
・遺産保護のための立法、行政措置の行使
・国際的援助
などがあります。

また世界遺産を保護・保全する義務や責任はまず保有国にあること、世界遺産条約の締約国は国際社会全体の義務として、遺産の保護・保全に協力すべきであることなども書かれています。
これは世界遺産が特定の文化や文明、自然環境に属することを世界の国々が尊重しつつ、人類全体の財産として守り伝えることを示しています。

さらに、締約国による教育・広報活動の重要性や、世界遺産に社会生活の中で機能や役割を与える必要性も書かれており、世界遺産を過去のものと考えるのではなく今まさに生きて意味を持つ遺産として残していくことを求めています。

③ユネスコ(UNESCO)

UNESCO:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、パリに本部を置く国際連合の専門機関です。
教育や科学、文化などの活動を通して、国家や民族、人種、性別や宗教などの違いを超えた平和な世界の実現と福祉の促進を目指しています。

1945年11月、第二次世界大戦の爪跡も残る中、40カ国以上の国々がロンドンに集いました。
大きな被害と犠牲を出した第二次世界大戦を教訓に、このような戦争を二度と起こさぬ平和な世界を築くための国際機関を置くことが合意されました。
これは、国際連合が発足した翌月のことであり、同月16日には「国際連合教育科学文化機関憲章(ユネスコ憲章)」が採択されました。
そして翌年の1946年には20カ国がどう憲章を批准して、11月4日にユネスコ憲章が発足しました。

ユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」という一文があります。
ユネスコは、世界中の様々な文化や民族同士の相互理解を深めることで、戦争の原因である「怒り」や「憎しみ」を外に出さないよう、心の中に「平和のとりで」を築くための様々な国際協力活動を行っています。
世界遺産条約も「平和のとりで」のひとつとして、戦争のない平和な世界を目指す活動に貢献しています。

④練習問題

◆「世界遺産条約」の説明として、正しいものはどれか。

①世界遺産委員会の設立を定めている
②IUCNの設立を定めている
③経済活動において世界遺産を活用すべきことを説いている
④1978年に採択された

⑤解答とエンディング

解答:①
IUCN(アイユーシーエヌ:国際自然保護連合)

いかがでしたでしょうか。
本日から世界遺産検定2級合格に向けて記事を書いていきます。
検定試験に向けて約1年かけて完結します。
時間がかかりすぎると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、確実に知識を身につけつつ、しっかりと試験で得点を取れるようなコンテンツにしていきたいと思っていますので、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。

2級は学習すべき国外の世界遺産数が300と3級の3倍になっています。
数ヶ月ごとにそこまでの学習の総復習も挟みながら、見直しの機会を増やせるようにしていきます。
また、すべての世界遺産の学習が終わったら、過去問題を集中的に行う記事を書いていきますので、ご活用ください。

それでは、引き続きよろしくお願いします。

tomo

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