近代建築(国立西洋美術館・オペラハウス)

世界遺産検定3級
4

本日は、現代建築の代表的な作品が登録されている世界遺産について学びます。
4級でも紹介致しました世界遺産『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』、『シドニーのオペラハウス』です。
日本には『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』の資産の1つ「国立西洋美術館」が東京にあります。トランスバウンダリー・サイトとしても過去問題で取り上げられる事が多いのでしっかり学習していきたい世界遺産です。

①『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』

登録年:2016年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅵ)
近代建築の概念が全世界に広がったことを示す建築作品群

20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの建築作品群をひとつの世界遺産として登録し、近代建築の概念の世界的な広がりを証明している
7カ国に点在する17資産で構成され、日本からは東京の上野にある「国立西洋美術館」が含まれている。
日本初の「*トランスバウンダリー・サイト」である。

ル・コルビュジエは新しい技術や素材を用いるだけでなく近代建築の重要な概念を打ち出し、世界に大きな影響を与えた。
そのひとつ「ピロティ(フランス語で「杭」の意味)」は、建築の一階部分を柱が支えることで、空中に浮いたような軽やかな印象をつくりだす建築様式である。これはフランスの「サヴォア邸」のほか、国立西洋美術館本館などにも取り入れられている。

国立西洋美術館は、実業家であった松方幸次郎がヨーロッパで買い付けた美術作品(松方コレクション)を展示する目的で1959年建てられた。

建築にあたりル・コルビュジエの「無限成長美術館」というアイデアが用いられた。これは将来的に展示作品が増えても、螺旋状に外側に展示室を増設できるというもの。
また美術館としては珍しく自然光を利用した証明が採用された(現在は蛍光灯になっている)

ル・コルビュジエの建築作品

フランス(10)
ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸
ぺサックの集合住宅
サヴォア邸
ナンジュセール・エ・コリ通りのアパート
マルセイユのユニテ・ダビタシオン
サン・ディエの工場
ロンシャンの礼拝堂
カップ・マルタンの小屋
ラ・トゥーレットの修道院
フィルミニの文化と青少年の家

スイス(2)
レマン湖畔の小さな家
イムーブル・クラルテ

ドイツ(1)
ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅

ベルギー(1)
ギエット邸

アルゼンチン(1)
クルチェット邸

インド(1)
チャンディガールのキャンピトル・コンプレックス

日本(1)
国立西洋美術館

*トランスバウンダリー・サイト:国境を超えて複数の国々が保有する遺産

英語で世界遺産

Seventeen building designed by Le Corbusier in seven countries were registered, including the National Museum of Western Art in Japan which reflects his concept of “Museum of Unlimited Growth”.

Museum of Unlimited Growth:無限成長美術館

②シドニーのオペラハウス(オーストラリア連邦)

登録年:2007年
登録基準:(ⅰ)
シドニーのシンボルとなった個性的なオペラハウス

シドニー湾の先端ベネロング・ポイントに位置し、積み重ねた貝殻に似た独特の形からシドニーのシンボルとなっているコンサートホール。
海辺の風景との調和がとれた美しさや都市彫刻ともいうべき完成度の高さから、近代建築の代表作のひとつとされる。

オペラハウスの設計案は世界中から募集され、最終的にデンマークの建築家ヨーン・ウッツォンの案が採用された。
しかし特殊なデザインのため工事は難航して建設費がかさみ、ウッツォンは設計監督を辞任することになった。
その後、着工から14年かけて1973年に完成。
これは現在、世界遺産に登録されている建築物の中で最も新しいものである。

③本日の練習問題

本日も世界遺産検定3級からの問題です

[1]『国立西洋美術館』が築かれた時期として、正しいものはどれか

①明治時代
②大正時代
③昭和初期(1930年代)
④第二次世界大戦後(1950年)

[2]『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』に含まれる「国立西洋美術館」の説明として、正しいものはどれか

①遺産保護のために、外観のみの見学が可能であり、内部は公開していない
②近代建築の概念が全世界に広がったことを示す建築群の一つである
③大正時代に建てられた国立美術館である
④皇室が所蔵する美術品群を展示する目的で建てられた

[3]『シドニーのオペラハウス』を設計した人物として正しいものはどれか

①オスカー・ニーマイヤー
②ギュスターヴ・エッフェル
③ヨーン・ウッツォン
④ハイラム・ビンガム

[4]『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』に関する以下の文中の空欄に当てはまる語句として正しいものはどれか
「西洋美術館」を含む『ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献』は、国境をこえて複数の国々が保有する遺産であり、このような遺産を(   )と呼ぶ。

①ワールドワイド・サイト
②トランスバウンダリー・サイト
③ユニバーサル・サイト
④ミックス・カントリー・サイト

以下回答です

[1] ④ [2] ② [3] ③ [4] ②

 

いかがでしたか?

本日は比較的、新しい時代につくられた近代建築を代表する世界遺産でした。
オペラハウスの設計者ヨーン・ウッツォン氏は建設途中で、政府との折り合いが付かなくなったことで設計者の地位を辞任し、オーストラリアからも去ってしまいました。その後オーストラリアの地を踏むことはなかったそうです。
2008年に亡くなっているようですので、オペラハウスが世界遺産に登録されたことはきっと耳に入っていたのでしょうか、その心中はどのようなものだったのでしょうか。

ヨーン・ウッツォンについてはこちらから(Wikipedia)

次にシドニーを訪れた際には、単に世界遺産というだけでなく、建設時の背景なども心に留めながら内覧したいと思います。(内覧するツアーもあるそうです)
他に類を見ないこの建築が長く人々に愛されるといいなと思いました。

 

では、また明日。

tomo

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