
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日はクロアチア共和国にある世界遺産です。
紛争により、危機遺産にもなっていた場所ですが、素晴らしい景観の広がる場所です。
本当にどの写真を載せようか迷いました。
では、さっそく学習に入ります。
本日もよろしくお願いいたします。
プリトヴィツェ湖群国立公園
クロアチア共和国
<自然遺産>
登録年:1979年/2000年範囲拡大
登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)
階段状の湖とそれをつなぐ無数の滝が織りなす景観
『プリトヴィツェ湖群国立公園』は、クロアチアの国立公園の1つです。
クロアチアの首都ザグレブの南約100km、ボスニア・ヘルツェゴビナ国境に近いプリトヴィツェ湖群市に位置しています。
『プリトヴィツェ湖群国立公園』はプリトヴィツェ川に沿って点在する湖からなり、数千年の歳月をかけてつくられました。
総面積約295㎢の公園内には、エメラルグリーンの水をたたえる大小16の湖が92の滝でつながる幻想的な風景が広がっています。
川の水は*炭酸カルシウムの濃度が高く、川底の傾斜が急な場所では沈没した炭酸カルシウム石灰華(石灰質の堆積物)となっている。
これが水をせき止め、長い歳月をかけていくつもの湖を形成した。
ナラやトウヒ、モミなどからなる鬱蒼とした森林に覆われ、アルプスと地中海の植生が混ざり合っています。
特に植物群落の多様性が特筆に価するがそれは微気候のラインナップ、多様な土壌、標高差などによって生み出されています。
湖を包むように広がる森林地帯には、ヒグマやオオカミなどの哺乳類のほか、126種類の鳥類が生息している。
1990年代、クロアチアがユーゴスラヴィアから分離独立を目指したことで勃発した*クロアチア紛争で、この地域も紛争地になったため、一時期危機遺産となりました。
その後m戦争後クロアチア政府が地雷を撤去し保全措置を取ったため、1997年にリストから脱しています。
現在は環境保護のため、公園内への一般車両の進入は禁じられている。
*炭酸カルシウム:カルシウムの炭酸塩で、大理石やチョークの主成分でもある。
*クロアチア紛争:クロアチア領内にセルビア人地区があることから、セルビアとの戦闘は1995年までつづいた。
練習問題
[1]『プリトヴィツェ湖群国立公園』に関する次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
川の水は炭酸カルシウムの濃度が高く、川底の傾斜が急な場所では沈没した炭酸カルシウム( )となっている。これが水をせき止め、長い歳月をかけていくつもの湖を形成した。
①大理石
②方解石
③石灰華
④マンモスサイト
解答とエンディング
解答 [1] ③
いかがでしたでしょうか。
石灰華について、調べてみました。
炭酸カルシウムの塊状沈殿物。一般に鉱泉などに産する多孔質で軟らかいものをいう。石灰洞 (鍾乳洞) 内などの緻密で硬いものはトラバーチンという。
だそうです。温泉の湯の花もこれのことみたいですね。
明日はどんな景観がみられるか、お楽しみに。
では、またお待ちしています。
tomo
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