海洋と湖

本日は美しい海の景色をもつグレートバリアリーフ、メキシコの鯨保護区そしてロシア連邦のバイカル湖について学びます。

①グレート・バリア・リーフ(オーストラリア連邦)

登録年:1981年
登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
世界三大のサンゴ礁

『グレートバリアリーフ』は、オーストラリア北東部の海岸沿いに約2000kmにわたって広がる世界最大規模のサンゴ礁で、約1800万年前から長い時間をかけて形成されたと考えられる。

範囲内には2500にも及ぶ大小様々なサンゴ礁があり、小さな砂地から標高1100mにそびえ立つものまで約900の島が浮かぶ。
また、約400種のサンゴのほか、1500種以上の魚類や海生哺乳類、爬虫類など、多様な生物が生息している。
ジュゴンやアオウミガメといった絶滅危惧種に加え、少なくとも30種類を超えるクジラやイルカがみられるなど豊かな生態系を誇る。
こうした生態系が維持されているのは、サンゴ礁が外敵から守っているためである。

この一帯はアボリジニの漁場となっていた。
1770年にジェームズ・クック(キャプテン・クック)が近海を航行中にこの地で座礁した。
それがきっかけとなり世界的に知られるようになった。
「グレート・バリア・リーフ」の名前は、イギリスの探検家マシュー・フリンダースが1802年に命名した。

近年ではオニヒトデの異常繁殖や、海水温の上昇に伴うサンゴの白化、沿岸の港湾工事やその工事による土砂の流出などの理由でサンゴが大幅に減少している。
危機遺産リスト入りも検討され、グレート・バリア・リーフ海洋公園管理局を中心とした対策措置が取られている。

②エル・ビスカイノ鯨保護区(メキシコ合衆国)

登録年:1993年
登録基準:(ⅹ)
クジラが集まるサンクチュアリ

『エル・ビスカイノ鯨保護区』はメキシコ北西部にあり、太平洋岸の海域と内陸に広がる砂漠、標高2000mの高原地帯からなる。
バハ・カリフォルニア半島中部に位置する2つの潟(ラグーン)がクジラの繁殖地としてしれれている。

『エル・ビスカイノ鯨保護区』は1988年に設定された総面積2,546,790haの生物圏保護区で、独特の砂漠の気候によって育まれた陸棲生物の固有種の豊富さや、コククジラの重要な繁殖地であることなどが特色である。
コククジラをはじめ、クロアシカやシロナガスクジラなど多くの海洋生物が繁殖、越冬を行う。

陸地では砂漠気候に適応した動植物が独自の生態系を形成している。
この地域の動植物は、雨が僅少で激しい風が吹きすさぶ気候に自らを適応させ、その結果、数千種にも及ぶ植物の固有種や、他では見られないような野生生活が育まれた。
コヨーテ、齧歯目の動物、ウサギなどの夜行性の動物の他、陸棲哺乳類で地上最速の部類に属するプロングホーンなどである。

③バイカル湖(ロシア連邦)

登録年:1996年
登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
古さ・深さ・透明度で世界一の湖

シベリア南東部、ロシア・モンゴル国境付近にあるバイカル湖は世界最古で最深の湖で、貯水量は淡水湖としては世界最大である。
地殻変動で形成された*構造湖で、海底の地震で発生する化学物質や鉱物などが湖水を浄化し、高い透明度を誇る。

*構造湖:近くの断層運動によって生まれた湖。日本では琵琶湖などがこれにあたる。

最高気温が20℃前後まで上がる夏は原始林に囲まれた湖面は青く透き通り、最低気温が-20℃前後まで下がる冬には、凍結した湖面を歩いて渡ることのでき流、エメラルドのような氷の世界が広がる。

また、生息する水生動物の多様さも特徴で、1500種以上のうち約8割が固有種である。
淡水に生息する唯一のアザラシであるバイカルアザラシもみられる。

④本日の練習問題

世界遺産検定3級の過去問題からの出題です

[1]『グレート・バリア・リーフ』に生息する絶滅危惧種として、正しいものはどれか

①ピラルクー
②海イグアナ
③バイカルアザラシ
④ジュゴン

[2]登録範囲に太平洋岸の地域を含む『エル・ビスカイノ鯨保護区』の保有国として、正しいものはどれか

①オーストラリア連邦
②メキシコ合衆国
③ペルー共和国
④インドネシア共和国

[3]『バイカル湖』の説明として、正しいものはどれか。

①アフリカ大陸で最大の湖である
②先史時代にあった湖が干上がり、塩の層だけが残された塩湖である
③世界最古で最深の湖である
④生命進化の研究対象として知られるシクリッドが生息する

以下回答です

[1] ④ [2] ② [3] ③

いかがでしたか?
本日は海や湖にまつわる世界遺産でした。
長い時間をかけて形成された自然の風景ですが、地球の気候変動や開発の影響を受けていくものですね。
透き通った水や、美しいサンゴ礁などが広がる景色は心が洗われます。
いつまでもそこにあり続けて欲しい風景です。

では、また明日もお待ちしています

tomo

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