石見銀山遺跡とその文化的景観

世界遺産検定3級4級
6

本日は『石見銀山』について学習します。
歴史や世界遺産に興味のある方はご存知だと思いますが、これまで学習してきた世界遺産に比べるとそれ程脚光を浴びていない印象です。何故でしょう?という私も、世界遺産に興味を持つまではその存在を知らなかった一人です。
しかし、それでははいけないと、このブログを始めてから訪れる機会がありました。交通の不便さもあるせいか、観光客はまばらで少し寂しい印象でした。それでも、日本の歴史を学ぶ上でも訪れる価値のある場所だと思いました。

石見銀山は東アジアの東辺にあたる日本列島の西部にあり、大陸に面した日本海岸近くに位置します。1526年に九州博多の豪商神屋寿禎(かみやじゅてい)によって発見されて以来、1923年の休山まで約400年にわたって採掘されてきた日本を代表する鉱山遺跡です。(石見銀山世界遺産センターHPより)

応援の気持ちも込めて皆様にもぜひこの機会に知っていただけたら、と思っています。訪れるには遠いけど、詳しく知りたいという方には、石見銀山世界遺産センターのHPがおすすめです。
石見銀山世界遺産センターHP
https://ginzan.city.ohda.lg.jp

①基本情報

龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ):代官所直営の間歩


登録年は2007年、2010年範囲変更
登録基準②③⑤
日本の銀による東アジアや西欧との経済・文化交流の価値

②基礎知識


日本の銀山の中心であった石見銀山は、*周防守護の大内氏により14世紀初頭に発見された。東アジアから伝わった*灰吹法(はいふきほう)の導入で飛躍的に銀産出量が増したことで、日本は銀の輸入国から輸出国となった。
日本が「黄金の国」ではなく、「銀の国」であることなどが知られるようになると、大航海時代と呼ばれる16世紀 半ば、西欧諸国は東南アジアに拠点を置き、さらに東の日本を目指した。

*明との交易を行なっていた西洋諸国は、明に近い日本から銀を調達したため石見銀山も大いに栄えることとなった。最盛期の17世紀初めには、日本の銀産出量のほとんどとなる、*年間約40tの銀
を産出したと考えられる。

*周防:現在の山口県南部を中心とする地域。
*灰吹法:鉱石を鉛に溶かしてから効率良く銀を取り出す技術。
*明:1368年に朱元璋(しゅげんしょう)が建国した、江南から興った中国史上唯一の統一王朝。
*年間約40tの銀:当時の世界の銀の半分はボリビアのポトシ銀山が産出。

 
安定的に大量の銀を産出するために、*間歩と呼ばれる坑道をもつ鉱山のほか、集落や城、代官所、街道、港、寺院などの社会基盤も整えられてきた。また、銀の精錬の際の燃料となる*薪炭材(しんたんざい)を確保するために周囲の森も大切に管理され、閉山した今でも、自然と調和した文化的景観が残されている。

*間歩:銀などの鉱石を取るための手掘りの坑道
*薪炭材:燃料として用いる木材

 

沖泊


石見の銀山は、銀山街道を約9km運ばれ、この港から世界へ送られた。リアス式海岸は水深が深く、波が静かで、大型船の入港がたやすかった、江戸時代も北前船(きたまえぶね)の寄港地として栄えた。

石見銀山でつくられた丁銀


毛利元就氏が天皇に即位した際、祝いに贈ったもの。
1100枚製造されたが、現在見つかっているのは1枚のみ
(画像準備中)

清水谷精錬所

銀山柵内にある、1895年に建設された大規模な近代的精錬所跡

羅漢寺


銀山川支流に沿った岩の斜面に3ヶ所の石窟がつくられ、中央窟に三尊仏、左右の石窟に五百羅漢が置かれている。

代官所跡


17〜19世紀、江戸幕府から派遣された代官は、銀山と周辺の村を支配した。

③似ている世界遺産

 

メキシコ合衆国 カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ−メキシコ内陸部の王の道


2010年登録 登録基準②④(文化遺産)


16世紀半ばから19世紀にかけて、約300年間使われた、メキシコ・シティからアメリカ合衆国のサンタ・フェまで内陸にのびる王立の道路。全長約2600kmのうち約1400kmの周囲にある聖堂や病院、橋などの55資産と、すでに登録されている5つの世界遺産登録地が含まれている。
16世紀にスペインの植民地となったメキシコは、スペイン王室の繁栄を支えた場でした。メキシコのグアナファトやサカテカスなどで産出された銀や、銀の精錬のためにヨーロッパから輸入された水銀がこの道を通って行き交い、「銀の道」と呼ばれるようになった。こうした新大陸の銀はスペイン経済を大きく発展させただけでなく、他のヨーロッパの国々にも影響を与えた。
また、この道を通じてスペイン人と先住民の間で交流が行われ、社会的、文化的、宗教的なつながりも生み出した。

 ④本日の練習問題

世界遺産検定4級からの問題です

[1]銀山に関する次の文中の空欄に当てはまる語句は何でしょうか
日本の銀産出の中心であった(  )は、17世紀初めには日本の銀産出量のほとんどを産出したと考えられています。その銀山とその周辺の景観が世界遺産に登録されています。

①佐渡鉱山 
②生野銀山
③石見銀山 
④対馬銀山

[2]『石見銀山遺跡とその文化的景観』などで見られる、銀などの鉱石を取るための手彫りの行動の呼び名は何でしょうか

①石道(いしみち) 
②間歩(まぶ)
③坑穴(こうけつ)
④坂走(さかばしり)

[3]メキシコ合衆国の『カミノ・レアル・で・ティエラ・アデントロ−メキシコ内部の王の道』は、16世紀以降この道を通って運ばれたものに由来する名で呼ばれました。何と呼ばれていたでしょう。

①真珠の道 
②胡椒の道
③花の道 
④銀の道

如何でしたか。以下回答です。

[1] ③ [2] ② [3] ④  

本日は、石見銀山について学びました。 石見銀山を訪れた後に、偶然にも島根の石見出身の方と話をする機会があり、いかに観光客を呼び込むかについて熱く語り合いましたが、なかなかいい案は出ず、まずは沢山の方に興味を持ってもらうのが先決でしょうか。


昔ながらの街並み散策もできる、ゆっくりと時間の流れる場所です。

 

島根は出雲大社だけじゃないよということで、世界遺産自体も人気が出てきている今、是非この波に乗って石見が盛り上がると良いなと思います。 環境保全も大変だと思いますので、是非頑張っていただきたいです。

では、また明日もお待ちしています。

tomo

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