イスラム教(イスタンブルの歴史地区)

世界遺産検定3級
1

本日は、イスラム教の世界遺産です。
4級の学習の際は、法隆寺とともに紹介しました。こちらから
私自身は、イスラム教にもモスクにも触れる機会がなく、一度モスクというのをみてみたいと思っています。

①イスタンブルの歴史地区(トルコ共和国)

登録年:1985年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ))(ⅳ)
東西文化交流の要衝として栄えた歴史地区

アヤ・ソフィア

アジアとヨーロッパの境界に位置するイスタンブルは、古代から交易上重要な都市であった。
旧市街地は、北が金角湾、東がボスフォラス海峡、南がマルマラ海と三方向を海に囲まれており、防衛上優れた条件も兼ね備えているため、この地の領有権を巡って、抗争がたびたび起きた。
また、旧市街地にはモスクや教会など数多くの歴史的建造物が残っているため、「東西文明の十字路」とも呼ばれている。

イスタンブルは、古代ギリシャ時代には、前7世紀ごろにこの都市を建設したとされるメガラ王のビザスの名にちなんでビザンティオンと呼ばれていた。
古代ギリシャ以降のビザンティオンの支配者はスパルタ、アテネ、マケドニアと交代していった。

2世紀末にはローマ帝国がビザンティオンを占領。
330年にコンスタンティヌス帝が都をローマからビザンティオンに移して、都市名をコンスタンティノポリス(コンスタンティノープル)とした。
395年のローマ帝国分裂後は、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の都となり、西ローマ帝国滅亡後も繁栄しビザンツ文化と呼ばれる芸術や建築が花開いた。
また、カトリック教会と対抗したギリシャ正教会の中心として宗教・文化の重要な拠点でもあった。
しかしその後、コンスタンティノープルは同じキリスト教の第4回十字軍(1202〜04年)に占領されて一時はラテン帝国の首都が置かれるなど、政情が不安定になりビザンツ帝国は衰退していった。

1453年、オスマン帝国のメフメト2世が艦隊を山越えさせて難攻不落のコンスタンティノープルを陥落させると、オスマン帝国の都としてイスタンブルという呼び名が定着した。
メフメト2世は、ギリシャ正教会の総本山であったアヤ・ソフィアをはじめ、ギリシャ正教会の建物を次々にモスクに改築する。

聖堂内の壁や天井を美しく飾った、イコンと呼ばれるキリスト教のモザイク画は漆喰で塗り消され、ミナレット(尖塔)などが増築された。

またメフメト2世が建造したトプカプ宮殿には歴代の*スルタンが居住し、オスマン帝国の政治がこの宮殿で行われたことで、宮廷文化が花開いた。

*スルタン:セルジューク朝時代から用いられた、イスラム世界の世俗君主の称号

16世紀、オスマン帝国はスレイマン1世の時代に全盛期を迎えた。
高さ約50mのドームをもつ巨大なスレイマニエ・モスクは、スレイマン1世が建設されたものである。
その後17世紀初めには、アフメト1世が青いタイルの内装をもつ美しいブルー・モスクを建設したが、スレイマン1世亡き後は内政が不安定になり、17世紀半ごろからオスマン帝国は衰退しはじめた。

ブルー・モスク(スルタン・アフメト・ジャミィ)

オスマン帝国が第一次世界大戦で敗北し、1923年にトルコ共和国になると首都はアンカラに移された。
しかし、その後もイスタンブルはアジアとヨーロッパを結ぶ大都市として繁栄している。

英語で読む世界遺産

Istanbul, which was known as Constantinople in olden times, is a historical city located on the border of Asia and Europe.
The Hagia Sofia, originally a Christian cathedral, was rebuilt as an Islamic mosque by the Ottoman Empire in the 15th century.

②本日の練習問題

世界遺産検定3級の過去問題からの出題です。

[1]「ギリシャ正教会」に関し、次の3つの文から推測される世界遺産として、正しいものはどれか
ーギリシャ正教会の中心地として宗教・文化の重要な拠点であった
ーギリシャ正教会の総本山であったアヤ・ソフィは、後にモスクに改修された
ーオスマン帝国の時代にブルー・モスクが築かれた

①イスファハーンのイーマム広場
②アテネのアクロポリス
③ラサのポタラ宮歴史地区
④イスタンブルの歴史地区

[2]『法隆寺地域の仏教建造物群』の説明として正しいものはどれか

①法隆寺は厩戸王(聖徳太子)と聖武天皇が建立した若草伽藍を起源とする
②法隆寺とともに平城宮跡が登録されている
③五重塔は明治維新の際に取り壊されたが、のちに再建された
④西院伽藍の回廊などの円柱にはエンタシスと呼ばれる形状が用いられている。

以下回答です

[1] ④ [2] ④

『法隆寺地域の仏教建造物群』についてはこちら

いかがでしたか。
イスラム教の世界遺産としてご紹介したイスタンブルですが、キリスト教もまだ混在する独自の文化を見ることができるそうです。
そして、支配者が変わるたびに、ビザンティオン→コンスタンティノープル→イスタンブルと呼び名も変わりながら、なかなか複雑な歴史背景を場所であります。
世界遺産に登録されている保護地区には「遺跡公園地区」「スレイマニエ・モスクと付属保護地区」「ゼイレク・モスク(旧パントクラトール教会)と付属保護地区」「イスタンブル大城壁地区」があるそうです。
見所は、今回ご紹介したアヤ・ソフィアや、ブルー・モスク(スルタン・アフメト・ジャミィ)の他にトプカプ宮殿などでオスマン帝国の繁栄を見ることができるそうです。
一度訪れてみたい世界遺産の一つです。

では、また明日もお待ちしています

tomo

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