
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日学習する世界遺産には、砂漠にまつわるものが2件あります。
日本にある砂漠とはひと味違った、景観がひろがる場所です。
では、本日も楽しみながら学びましょう。
よろしくお願いいたします。
①ナミブ砂漠
ナミビア共和国
<自然遺産>
登録年:2013年
登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
世界唯一の海岸砂漠
ナミビア大西洋側に位置する砂漠です。
北はアンゴラとの国境付近から南は南アフリカ共和国北端にまで及ぶ。
南北は1,288km、東西は幅48kmから161km、面積は約50,000km²にもなるそうです。
川や海流、風によって数千kmの距離を運ばれてきた砂塵によって形成されています。
ドラケンスバーグ山脈からオレンジ川を通して流れ出た砂が海岸で強風によって内陸に押し返されて、最終的には砂岩となります。
その過程で鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄の色によって砂は白から赤く変色しています。
砂の平原や海岸線の平地、岩山、砂海にできている島、干潟、一時的に現れる川など、多様な景観を見ることができます。
約8,000万年前に生まれ、以来現在まで存在し続けている世界で最も古い砂漠と考えられています。
「ナミブ」は主要民族であるサン人の言葉で、「何もない」という意味だそうです。
ナミブ砂漠では、霧が貴重な水源となっています。
降水量は少ないですが、海から流れ込む霧の恩恵を受けて様々な固有種が生息し、独特の景観をつくりだしています。
②バン・ダルガン国立公園
モーリタニア・イスラム共和国
<自然遺産>
登録年:1989年
登録基準:(ⅸ)(ⅹ)
モーリタニア北西部、太平洋沿岸に広がる『バン・ダルガン国立公園』は、200kmにもわたる岩礁地帯で、沖合い60kmまで遠浅の海で広がっています。
面積のおよそ半分は海域となっています。
国立公園内はかなり平坦な地形であり、最高点は標高15mしかないそうです。
沖合いには暖流と寒流がぶつかる潮目があるため魚が多く集まり、それを目当てとする鳥類や海棲哺乳類が集まります。
ここでは多種の魚類や絶滅危惧種であるチチュウカイモンクアザラシやアオウミガメといった海洋生物が生息しています。
冬には、広大な沼地が欧州からやってくる200万羽の渡り鳥の餌場となり、鳥類の多様性も特徴となっています。
③ハミギタン山岳地域野生動物保護区
フィリピン共和国
<自然遺産>
登録年:2014年
登録基準:(ⅹ)
フィリピンのミンダナオ島、
東ミンダナオ生物多様性回廊
の南東部にあるプジャダ半島の南北にひろがる野生動物保護区です。
約2万6千ヘクタールの保護区は、標高差と高温多湿な環境によって、多様な生物が生息しており、多数の絶滅危惧種も抱えています。
標高75mの熱帯雨林から1,637mの低木林ハミギタン山が含まれています。
土壌や気候の変化に応じて多様な動植物が息づき、絶滅危惧種や固有種の多さで知られています。
両生類の75%、爬虫類の84%がミンダナオ島の固有種です。
また、ウツボカズラの一種を含む8種の動植物はハミギタン山のみに生息する固有種となっています。
練習問題
[1]次の3つの説明文から推測される世界遺産名として、正しいものはどれか。
ーモーリタニア北西部、太平洋沿岸200kmにわたる岩礁地帯
ー絶滅危惧種であるチチュウカイモンクアザラシやアオウミガメといった海洋生物が生息
ー広大な沼地は、冬になると欧州からやってくる200万羽の渡り鳥の餌場となる
①東ミンダナオ生物多様性回廊
②バン・ダルガン国立公園
③ナミブ砂漠
④サハラ砂漠
解答とエンディング
解答 [1]③
いかがでしたでしょうか。
本日は練習問題1問のみにさせていただきました。
今日は砂漠でしたが、明日は海洋が登録された世界遺産です。
では、明日もお待ちしています。
tomo
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