
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日も、独自の生態系が特徴的である世界遺産について学びます。
日本では馴染みのない動植物ですが、一度は聞いたことがあるものが多いと思います。
では、本日も楽しみながら学びましょう。
よろしくお願いいたします。
①ウランゲリ島保護区の自然生態系
ロシア連邦
<自然遺産>
登録年:2004年
登録基準:(ⅸ)(ⅹ)
ホッキョクグマの生息密度が世界一高い地域
北極圏にありながら氷河期に凍結せずに独自の生態系が保たれたウランゲリ島とヘラルド島、その周辺海域からなる。
23種の固有の植物が確認されており、ホッキョクグマの生息密度は世界一高い。
ホッキョクグマ以外にもタイヘイヨウセイウチなどが生息している。
また絶滅の危機に瀕している100種もの渡り鳥がやってくる。
この場所はメキシコの『エル・ビノスカイ鯨保護区』から回遊してくるクコクジラの餌場にもなっている。
②タスマニア原生地帯
オーストラリア連邦
<複合遺産>
登録年:1982年/1989年範囲拡大/2010,2012,2013年範囲変更
登録基準:(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
タスマニア島南西部に位置する『タスマニア原生地帯』は、5つの国立公園が連なります。
海岸は氷河によって削られた1万5000年前の玄武岩があり壮大な氷河地形を見ることができます。
ここはかつて存在したと考えられている超大陸、ゴンドワナ大陸の一部だったと考えられています。
タスマニア原生地域はタスマニアデビルの分布域としても有名です。
タスマニアデビルはかつて家畜や家禽を襲う害獣とされ駆除されたが、現在では保護されています。
ほかにもウォンバットなどの有袋類やカモノハシなど、この島の固有の哺乳類が生息することでも知られる。
島内には、2万年以上前に先住民のタスマニア・アボリジニが*ステンシルと呼ばれる技法を用いて描いた岩面画が残っています。
また石器なども見つかっており、考古学的にも非常に貴重な場所でもあります。
*ステンシル:版画の一種で、紙や金属板などを切り抜いてつくった図柄などの型の上から、絵具を塗り込んで刷り出す技法
③メ渓谷自然保護区
セシェール共和国
<自然遺産>
登録年:1983年
登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
メ渓谷の森はセーシェル諸島北東部のプラスリン島にある自然保護区です。
プラスリン島はセーシェルの島々の中で2番目の大きさを持っています。
最初の所有者が5月に土地の権利を得たため、フランス語で「5月の谷」を意味する名がつきました。
先史時代からのヤシ林が保たれており、「生きた博物館」とも呼ばれています。
メ渓谷には、フタゴヤシが4000〜5000本自生しており、これは全世界の生育数のおよそ4分の1にあたります。
保護区内には、直径が約50cm、重さが約20kgにもなる世界最大の実をつけるフタゴヤシが多くみられ、樹齢800年を超えるものもあるそうです。
このほか4種類のヤシと28種の植物が固有種となっています。
保護区内には希少な動物が多く生息しています。
鳥類ではブラックパロット、セイシェルキアシヒヨドリ、セイシェルルリバトがみられます。
また、カメレオンやヤモリなどの爬虫類、樹上生のカエルやアシナシイモリなどの両生類も生息しています。
⑤解答とエンディング
解答 [1]② [2]② [3]④
いかがでしたでしょうか。
以前少し『ウランゲリ島保護区の自然生態系』について調べたことがあったのですが、ここはマンモスの最後の生息地としても知られているそうです。
世界遺産検定2級の学習では触れられていませんので、覚える必要はありませんが。
割と興味深いですよね。
本日もここまで読んでいただきありがとうございました。
tomo
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