
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日もヨーロッパの建築からの世界遺産です。
フランスのアルルはイタリアに近い街です。
わたしも随分前に訪れたことがありますが、初めてのローマ建築でした。
円形競技場も懐かしいです。。。
では、本日もよろしくお願いいたします。
アルルのローマ遺跡とロマネスク建築
フランス共和国
<文化遺産>
登録年:1981年
登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
ロマネスク様式
キリスト教の終末思想の広がった10世紀頃に栄えた。
石造りの厚い壁や小さな窓、半円アーチ構造の天井などが特徴。
キリスト教の教えを伝えるため扉の上の半円形のタンパンや柱頭などに、聖書の場面や登場人物などが彫られていることが多い。
フランス南部のプロヴァンス地方にあるアルルには、古代から中世の遺跡が数多く残されています。
紀元前、ローマのカエサルやアウグストゥスによって築かれた都市は、4世紀ローマ皇帝コンスタンティヌスの時代に最盛期を向かえ、その後も中世にかけてさまざまな建築物が残されました。
アルルは前46年にカエサルによってローマ植民都市となると、ローヌ川河口と内陸部をつなぐ商業的な拠点として発展しました。
その後4世紀頃からは、初期キリスト教にとって重要な都市となりました。
南仏を通るトゥールーズの道の始点になっていたことから、巡礼者たちで賑わいました。
世界遺産に登録されたのは、これらの時代をしのばせる古代ローマ時代の遺跡・遺構7件とロマネスク期の教会が1件です。
主要な遺構には円形闘技場やローマ劇場、コンスタンティヌスの大浴場、サン・トロフィーム聖堂があります。
紀元前90年頃に建てられた円形闘技場は、2万人を収容することができました。
また、中世には内部に家屋や教会が設けられて要塞兼住居としても使用されていたそうです。
ローマ劇場は、ローマ衰退後には採石場となりました。
現在では、「2人の未亡人」と呼ばれる2本の石柱や劇場の土台が残されています。
4世紀につくられたコンスタンティヌスの大浴場には、湯の温度を調節する機能やサウナ部屋、床暖房装置などもありました。

聖トロフィムスに捧げられたサン・トロフィーム聖堂は、11〜12世紀に改築されたフランスにおける代表的なロマネスク建築です。
扉の上のタンパンには「最後の審判」の彫刻が残っています。
またプロヴァンスでもっとも美しいといわれる回廊が見どころとなっています。
練習問題
[1]ロマネスク様式の説明として、正しいものはどれか。
①過激な装飾や凹凸の強調、絵画などによる内装を特徴とする
②ローマ建築の様式と東方の文化が融合しており、内部はモザイクで装飾されている
③天井の高さと光を追求した様式である
④石造りの厚い壁や半円アーチ構造の天井などを特徴とする
[2]ロマネスク様式の特徴をもつ世界遺産として、正しいものはどれか。
①ウェストミンスター宮殿
②アルルのサン・トロフィーム聖堂
③ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂
④ケルンの大聖堂
解答とエンディング
解答 [1]④ [2]②
いかがでしたでしょうか。
今日は2019年の過去問題からの出題でした。
建築様式もたくさんあって、覚えるのが難しいとおもいますが、代表的な世界遺産と照らし合わせながらイメージ構築していきたいと思います。
では、また明日もお待ちしています。
tomo
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