
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日は、2件の世界遺産を学習しますが、2級の試験にむけた世界遺産の学習は本日で最後となります。
イエメン共和国、ホンジュラス共和国は滅多に登場することのない国ですので、是非この機会に覚えておいてください。
では、よろしくお願いいたします。
①ソコトラ諸島
イエメン共和国
<自然遺産>
登録年:2008年
登録基準:(ⅹ)
インド洋に浮かぶ固有種の宝庫
インド洋の北西部、アラビア半島と「*アフリカの角」の中間に浮かぶ『ソコトラ諸島』は、4つの島とふたつの岩の小島からなります。
*アフリカの角:アフリカの東端、ソマリアの全域を含む半島。ソマリアは乾燥化が進んでいる。
狭い海岸平野や石灰岩の高原、山脈など変化に富んだ地形には、特異な景観が広がっています。
ソコトラ島は、かつて大陸移動の際にゴンドワナ大陸(超大陸)の分裂でアデン湾が形成した2300万年~500万年前にアフリカ大陸から分離したと考えられています。
それ以来外界と隔絶された島々は、動植物の多様性と固有種の割合の高さが際立っています。
そのため「インド洋のガラパゴス」とも呼ばれています。
植物にも独自の進化を遂げたものが多く、これらが作り出す独特の景観が島の観光資源ともなっています。
ソコトラ固有の樹木リュウケツジュ(竜血樹)は、樹脂が赤く、薬品や染料として古来より重宝されました。
近年は島の乾燥化が進み、固有種の半数が絶滅の危機にあるとされます。
*リュウケツジュ:リュウゼツラン科ドラセナ属に属する常緑高木。ソコトラ固有種の学名はドラセナ・シナバリ。
②リオ・プラタノ生物圏保存地区
ホンジュラス共和国/危機遺産
<自然遺産>
登録年:1982年/2011年危機遺産登録
登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
約380種の鳥類が生息する熱帯雨林帯
『リオ・プラタノ生物圏保存地域』は、ホンジュラスのプラタノ川流域の密林地帯にある保護区です。
プラタノ川は全長100kmの川で、流域にはホンジュラス最大の熱帯雨林が残っています。
先住民族のミスキート人らが細々と暮らす余り人の分け入らない地として、その環境が守られてきました。
ここではコンゴウインコやベアードバクなどの絶滅危惧種のほか、約380種もの鳥類が生息しています。
また沿岸地帯に広がる湿地帯にはマングローブやココヤシが繁茂がみられます。
河口付近には絶滅危惧種になっているアメリカマナティも生息しています。
熱帯雨林の伐採や密漁により1996年に危機遺産に登録され、2007年に脱しましたが、治安の悪化などを理由に2011年から再びリスト入りしています。
練習問題
[1]世界遺産『ソコトラ諸島』固有の樹木として、正しいものはどれか。
①マングローブ
②ストロマトライト
③リュウケツジュ
④フタゴヤシ
[2]『リオ・プラタノ生物圏保存地区』に関する、次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
『リオ・プラタノ生物圏保存地区』には、( )やベアードバクなどの絶滅危惧種の他、約380種もの鳥類が生息する。
①ウンピョウ
②コンゴウインコ
③カバ
④モモイロペリカン
解答とエンディング
解答 [1]③ [2]②
いかがでしたでしょうか。
本日まで、2級の学習にお付き合いいただきましてありがおうございます。
明日からは一旦、4級用の学習記事を更新しています。
2級学習中の皆様は、カテゴリーから復習お願いします。
2級の学習については、7月の試験に合わせて、4月から過去問題の記事を更新していく予定です。
3ヶ月かけて練習問題と復習をしながら、7月の試験に挑みたいと思います。
では、またお待ちしています。
tomo
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