
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日から、世界遺産検定2級学習の最後のテーマに入ります。
テーマは絶滅危惧種です。
これまでの自然遺産の中でも、絶滅危惧種がたくさん取り上げられてきました。
今日は、マウンテンゴリラの保護を目的にコンゴ民主共和国に設立された国立公園です。
過去にも学習していますので、リンクを貼っておきます。
生物多様性
主に以前の学習の復習的な内容となっています。
では、本日もよろしくお願いします。
①ヴィルンガ国立公園
コンゴ民主共和国/危機遺産
<自然遺産>
登録年:1979年/1994年危機遺産登録
登録基準:(ⅶ)(ⅲ)(ⅹ)
マウンテンゴリラやカバの貴重な生息地
*コンゴ民主共和国の北東部、赤道直下の熱帯雨林に広がる『ヴィルンガ国立公園』は、コンゴ民主共和国最古の国立公園です。
ヴィルンガ山地から、ルウェンゾリ山地に伸びている区域に位置しています。
*コンゴ民主共和国:内戦などによる政情不安が続いており、5件の世界遺産全てが危機遺産です。
この公園は、マウンテンゴリラの保護を目的として1925年に設立されました。
その後範囲を拡張していき、現在の国立公園になりました。
エドワード湖と、ヴィルンガ火山群を擁する総面積7,900㎢の公園は、多様な生態系を誇ります。
特にマウンテンゴリラやヒガシローランドゴリラなど22種の霊長類にとって貴重な生息域となっています。
世界でも貴重な、親を失ったゴリラの保護施設を備えており、ゴリラ保護における中心的な役割を果たしています。
また、公園の中央に位置するエドワード湖の湖畔には、かつて2万頭ものカバが生息していました。
ヴィルンガ国立公園は、これら希少な野生動物の生息地として守られてきました。
しかし近年では隣国の*ルワンダ内戦で発生した大量の難民の流入により環境が悪化しました。
また横行する密猟によって多くのゴリラやカバが殺害され個体数が減少し、生態系に深刻なダメージが及んでいます。
*ルワンダ内戦:1990年に勃発した内戦。ツチ族とフツ族の対立で泥沼化し、100万人近い人々が虐殺されました。
そのためヴィルンガ国立公園は、1994年に危機遺産リストに記載されました。
近年、油田が発見されたことで、油田開発による環境破壊などが懸念されています。
練習問題
[1]『ヴィルンガ国立公園』は、隣国で起こった内戦で発生した大量の難民の流入により環境が悪化したことが要因で、危機遺産リストに記載されました。その内戦の名称として、正しいものはどれか。
①ユーゴスラヴィア内戦
②ルワンダ内戦
③アフガニスタン内戦
④シリア内戦
解答とエンディング
解答 [1]②
いかがでしょうか。
本日は危機遺産にも登録されている、マウンテンゴリラの保護区です。
ルワンダ内戦については1994年までに起こった出来事ではありますが、その結果が環境の悪化につながっていくというのは、なんともいえない悪循環ですね。
こういった歴史や動物たちが絶滅危惧種になっていく背景はいつも悲しくなります。
ただ、そんな現実と向き合う機会があるというのも、世界遺産を学上で重要なことなのかな、と思っています。
本日もここまで読んでいただきありがとうございます。
tomo
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