
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日学習する世界遺産の1つは、4級の学習で軽く触れている『ペルシア庭園』です。
リンクは貼っておきますが、今日の学習内容に包括されてはいます
平泉・日本独自の浄土思想
もう一つは少し長い名前のインドの駅です。覚えられるかな。。。
では、早速学習に入りたいと思います。
①ペルシア庭園
イラン・イスラム共和国
<文化遺産>
登録年:2011年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
ユートピアを具現化した9つの庭園
イランの国内各州に点在する9つの庭園には、独特の様式がみられます。
そのルーツは、アケメネス朝ペルシアの初代皇帝キュロス2世(大キュロス)の時代に遡ります。
庭園の設計としては、ゾロアスター教の「空」「大地」「水」「植物」の役割を持つ区画に四分割されています。
ペルシャ式庭園のその他の特徴として、庭園内に水路が張り巡らされていることがあげられます。
これは、猛暑や砂嵐などを忘れさせる、理想的で快適な場所を造ることを目指して造園されているためです。
庭園は「エデンの園」の概念を具現化したものとされています。
この敷地内部を幾何学的に分割した四分庭園(チャハル・バーグ)様式の設計は、後世の西アジア諸国、およびインドやスペインの庭園芸術にも影響を与えました。
②チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧名ヴィクトリア・ターミナス)
インド
<文化遺産>
登録年:2004年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)
インドの伝統と英国の新様式が融合した傑作建築
「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」は、インド西武ムンバイ(ボンベイ)にある鉄道の駅です。
ムンバイ近郊鉄道や、他の長距離鉄道も乗り入れています。
「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」は、インドの伝統的な様式を取り込んだ、英国ヴィクトリア朝のゴシック・リバイバル様式の傑作建築です。
英国人建築家F・W・スティーヴンスにより1878年から10年以上をかけて完成し、ゴシック建築の都市ムンバイの象徴となりました。
石づくりのドームや小塔、平面プランにはインドの伝統的な宮殿建築の要素がみられます。
これは英国とインドの文化の融合を示しています。
「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」は、インド亜大陸における最初のターミナル駅です。
この駅は今日まで続く金融・商業の一大都市ムンバイの経済活動を支え続けています。
練習問題
[1]『ペルシア庭園』に関する次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
イランの国内各州に点在する9つの庭園の様式は、アケメネス朝ペルシアの初代皇帝( )の時代にルーツをもち、ゾロアスター教の「空」「大地」「水」「植物」の役割を持つ区画に四分割された特徴的な設計をもつ。
①フリードリヒ2世
②キュロス2世
③アクバル帝
④カッサパ1世
[2]「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」に関する次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
インド西武ムンバイ(ボンベイ)にある「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」は、インドの伝統的な様式を取り込んだ、英国ヴィクトリア朝の( )の傑作建築です。
①ビザンツ様式
②モダニズム建築
③バロック様式
④ゴシック・リバイバル様式
解答とエンディング
解答 [1]② [2]④
いかがでしょうか。
インドの世界遺産はこれまでいくつか学習してきましたが、「チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅」はそれらとは違った建築様式ですね。
文化交流に関する世界遺産は4日にわたり学習しましたが、今日で終わりです。
明日からは近代国家の世界遺産を学びます。
では、明日もお待ちしています。
tomo
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