中華文明の形成(万里の長城 ・曲阜の孔廟、孔林、孔府)

世界遺産検定3級
2

中国はイタリアと肩を並べるほど世界遺産の保有の多い国です。
本日の世界遺産は『万里の長城』と孔子にゆかりのある遺構『曲阜の孔廟、孔林、孔府』です。
『万里の長城』は中国の世界遺産といえばまずはコレな遺産ですね。
学習のポイントは、誰が、いつ、何の目的で建設したかを押さえておくことです。
世界遺産検定での出題率はやや高めかと思われます。

世界遺産検定4級の学習についてはこちら

①万里の長城(中華人民共和国)

登録年:1987年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
世界最大の建造物

万里の長城は、北方民族の侵入を防ぐため春秋時代から建造が始まり、続く戦国時代には、隣国に対する防御壁として各国が個々に城壁を築いた。
当時の城壁は、騎馬が超えられない高さに土を盛って固めた簡素なものであった。

これらの城壁をつなげたのは、前221年に中国を統一した秦の始皇帝である。
始皇帝は匈奴に備え城壁を修築したが、このため多くの農民を挑発して過酷な労働を強いたため、命を落とすものも多かった。

一方、長城の建設によって漢民族が辺境地域に進出し、北方民族に中国文化が伝わっていった。
前漢時代に入ると、長城は、敦煌(とんこう)付近まで建造され、その後も増改築が繰り返された。

現存する長城のほとんどが築かれたのは、明(1368〜1644年)の時代である。
明代では高温で焼いたレンガや石灰が大量に使われ、長城はより堅固になった。

現在多くの観光客が訪れる北京郊外の八達嶺長城は、明代に修築されたものである。
北方民族の女真族(じょしんぞく)の王朝である清(1616〜1912年)の時代、長城は整備されずに放置され、その大部分は荒廃したが、中華人民共和国成立後に文化財として保護活動が行われるようになった。

東端の渤海湾(ぼっかいわん)に臨む山海関(さんかいかん)から西端の嘉峪関(かよくかん)までの距離は約3000kmだが、明代には二重になっているところや分岐しているところを合わせて延べ8900kmに及び、それ以前につくられた長城の遺構も合わせると、総延長距離は約20,000kmに達するとされる。

「万里の長城」の名称は、司馬遷の『史記』にその長さが「万余里」と記されたことに由来している。

秦の始皇帝の統一事業

中国を統一した始皇帝は、中央集権体制を確立するために、度量衡(どりょうこう)、文字、貨幣など様々な統一事業を行なった。
また、思想・言論統制を強化し、儒家(じゅか)をはじめ、法家の学派を弾圧した(焚書坑儒:ふんしょこうじゅ)。
これは後世の儒家が誇張したものともいわれる。

英語で読む世界遺産

The Great Wall was originally built during the period from the 8th to 5th centuries BC to prevent the invasion of barbarian tribes from the north.
It was the emperor Qin She Huang who renovated existing wall structures, added new structures and linked them together in the 3rd century BC.

②曲阜の孔廟、孔林、孔府(中華人民共和国)

登録年:1994年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)(ⅵ)
孔子の生誕地、終焉地

春秋時代の思想家である*孔子は、魯(ろ)の首府である曲阜(きょくふ)に生まれた。
彼の開いた儒学は、前漢の武帝が官学として以来、ほとんどの王朝で重んじられ、朝鮮や日本など東アジアの国々に大きな影響を与えた。
曲阜の孔廟(こうびょう)、孔林(こうりん)、孔府(こうふ)は孔子ゆかりの遺構である。

孔子:儒学の祖で、諸国を巡った後、古典の整理や弟子の教育を行なった。

孔廟は、魯の哀公(あいこう)が孔子の死をしのび、孔子の住居を改築して廟としたことに始まるといわれる。
現在100を超える堂宇(どうう)が並んでいるが、その多くは明代末〜清代に建てられたものである。

孔林は孔子とその子孫の墓所で、総面積は200万㎡にもおよぶ。

孔府は、孔子の子孫たちの私邸兼役所であった場所で、孔家77代までがここに住んだ。
これらの遺構は文化大革命の際に一部破壊されたが、その後修復された。

③本日の練習問題

世界遺産検定3級の過去問題からの出題です。

[1]『万里の長城』に関する以下の文中の空欄( A )( B )に当てはまる時代の組み合わせとして、正しいものはどれか。
『万里の長城』は、北方民族の侵入を防ぐために( A )から建造が始まった。当時は騎馬が超えられない高さに土を盛って固めた簡素なものであった。現存する長城のほとんどが築かれたのは( B )の時代で、高温で焼いたレンガや石灰が大量に使われ、より堅固になった。

① A.古王国時代 ー B.明
② A.古王国時代 ー B.秦
③ A.春秋時代 ー B.明
④ A.春秋時代 ー B.秦

[2]『万里の長城』に関する以下の文中の空欄に当てはまる英文として、正しいものはどれか。
The Great Wall was originally built during the period from the 8th to 5th centuries BC to prevent the invasion of (     ).

①aline species from the north
②different cultures from the south
③barbarian tribes from the north
④foreign empires from the south

以下回答です

[1] ③ [2] ③

いかがでしたか?
英語の問題はやや難易度が高いですが、世界遺産検定3・4級で出題される部分は、このブログで拾っていきますので、英語の設問対策はその程度で良いのではないかと思います。

本日は世界遺産の保有数第2位の中国の世界遺産でした。
万里の長城以外の世界遺産が、パッと思い浮かびませんが、これから少しずつ学んでいきたいと思います。

では、また明日お待ちしています。

tomo

ランキングに参加しています
にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ
にほんブログ村

世界遺産ランキング

2件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

世界遺産検定3級
文化の多様性①バリの文化的景観

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。 3級の学習はこちら 4級の学習はこちら 今日の学 …

世界遺産検定3級
1
シリアル・ノミネーション/トランスバウンダリー④ワッデン海、他

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。 本日の学習は自然遺産と複合遺産です。 トランスバ …

世界遺産検定3級
「合掌造り集落」行ってみたらこんなトコ

ご訪問ありがとうございます。 本日は、日本の伝統的な集落である世界遺産『白川郷・五箇山の合掌造り集落 …