地中海世界の形成(ギリシャ)アクロポリス・デロス島

本日はギリシャの世界遺産、『アテネのアクロポリス』と『デロス島』です。
アクロポリスについては以前世界遺産検定4級の学習でも紹介していますので、合わせて「アテネのアクロポリス」もご参照ください。

ギリシャの島といえば、サントリーニ島が有名ですが、本日は同じエーゲ海に浮かぶ『デロス島』について学びます。
『デロス島』は、古代ギリシャにおいて聖地とされた島で、その時代の宗教的・芸術的・商業的な中心地として栄えた島だそうです。
因みにサントリーニ島は世界遺産には登録されていません。

①アテネのアクロポリス(ギリシャ)

登録年:1987年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
ペリクレスによって再建されたアクロポリス

前8世紀ごろ、ギリシアの人々はアクロポリスと呼ばれる丘に神殿を建て、そこを拠点に集住して都市国家(ポリス)を形成した。
アテネのアクロポリスにも、戦いと知恵の女神アテナに捧げる神殿など、様々な建造物が建てられた。

前500年に始まったペルシア戦争で、アテネのアクロポリスはペルシア軍の攻撃により破滅的な打撃を受けたものの、指導者ペリクレスは諸国から集まった資金を背景に、女神アテナに捧げられたパルテノン神殿をはじめとする壮大な神殿群を建築して、アクロポリスを再建した。

大彫刻家フェイディアスが建築総監督を務めたパルテノン神殿は、*ドーリア式の神殿であるが、一部にイオニア式もみられる。
*エンタシスを持つ柱が東西に8本、南北に17本ずつ並び、内陣には黄金と象牙で装飾された高さ12mのアテナ像が置かれていた。
また、神殿の上部は赤と青に彩色されていた。

ドーリア式:古代ギリシャの初期の建築様式。その後イオニア式、コリント式と変遷する
エンタシス:中央に膨らみを持たせることで視覚的な安定感を与える形状の柱の形状。

このパルテノン神殿の向かいに建つエレクテイオン神殿は、乙女の姿の6本柱(カリアティード)が屋根を支えており、アテナやポセイドン、ゼウス、へファイストス、エレクテウスなど、様々な神が祀られている。

アテナ:知恵と戦いの女神でアテネの守護神。ゼウスと知恵の女神メティスの間に生まれた。
ポセイドン:ゼウスの兄。海の神、泉の守護神。馬との関わりが深く、競馬の守護神としても崇められた。
ゼウス:父クロノスが率いるティタン神族との戦いに勝ち、神々の王となる。
ヘファイストス:火山の神、炎と鍛冶の神。最高神、雷神、絶倫万能の神。
エレクテウス:、ギリシア神話の人物。アテーナイ王パンディーオーンとその母の姉妹ゼウクシッペーの間にできた息子。

アクロポリス北西部のアゴラ(広場)は古代ギリシャ民主政治の中心地であり、ソクラテスやアリストテレス、プラトンなど市民たちが政治や哲学を論じていた。

アクロポリスの南側にあるギリシャ最古のディオニソス劇場では、古代ギリシャ最大悲劇詩人といわれるアイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスの劇場や、アリストファネスの喜劇などが上映されていた。

英語で読む世界遺産

The Acropolis of Athens is the symbols of the classical spirit and civilization of Ancient Greece.
After suffering heavy damage in the Persian wars, the Acropolis was transformed from simply a rocky hill into a unique monument to Greek culture and the arts.

サラミスの海戦

アテネでは、貧しくて武具が買えない無産市民には参政権がなかった。
しかし彼らはサラミスの海戦で三段櫂船の漕ぎ手となって勝利に貢献し、参政権を得た。
こうして18歳以上の男子市民全員が民会に参加する直接民主性がアテネに誕生した

②デロス島

登録年:1990年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
「聖なる湖」を守るライオン像

エーゲ海に浮かぶデロス島は、太陽神アポロンと、彼の双子の妹アルテミス(月の女神)が生まれた場所とされる。
アポロン信仰の地として、ギリシャやローマの人々から信仰を集めた。

前1100年ごろにデロス島に移住してきたイオニア人たちは、前5世紀以降にアポロン神殿やアルテミス神殿、円形劇場などをつくった。
現在アポロン神殿は土台だけが残されている。
アポロンが生まれたと伝わる「聖なる湖」を守るために近隣のナクソス島から大理石のライオン像が奉納され、現在もそのうち5頭が残り「ライオンの回廊」と呼ばれている。

ペルシア戦争時には、デロス島に軍資金を貯えるための金庫が置かれ、アテネを中心としたデロス同盟が結成された。

デロス同盟

エーゲ海周辺のギリシア諸ポリス(都市国家)が、ペルシア帝国軍の来襲にそなえて、アテナイを盟主として結んだ同盟。紀元前478年に結成された軍事同盟で、最盛期には200のポリスが参加した。各ポリスが一定の兵船を出して連合艦隊を編成し、それのできないポリスは一定の納入金(フォロイ)を同盟の共同金庫に入れることにした。実際に艦隊を提供したのはアテナイだけで、他のポリスは納入金を納めるだけだった。共同金庫は共通の信仰の対象であったアポロン神殿のあるデロス島に置かれ、同盟の会議もそこで開催された。

③本日の練習問題

本日も世界遺産検定3級の過去問題から。問題数が少ないので、学習範囲街の問題も出題します。

[1]『アテネのアクロポリス』の説明として、正しくないものはどれか

①入り口にはコンスタンティヌスの凱旋門が建つ
②女神アテナに捧げる神殿が建てられた
③ディオニスの劇場がある
④小高い丘の上に様々な建造物が建つ

[2]『日光の社寺』の構成資産として、正しくないものはどれか

①東照宮
②二荒山神社
③毛越寺
④輪王寺

以下回答です

[1] ① [2] ③

問い[2]については『日光の社寺』4級3級で復習お願いします。

いかがでしたか。

本日の世界遺産では、ギリシャ神話の神を祀るための建築が多くみられます。
建築というとエンタシスはよく世界遺産検定でも問われています。このブログでも何度か取り上げているので、もう覚えられたことと思います。

この記事を書きながら少し、興味を持って本日登場した神様にまつわるギリシャ神話について調べてみましたが、ギリシャ神話に出てくる神様は、日本人のイメージする「神様」とは少し違っています。
もっと人間に近くて、欲を持っています(笑)。嫉妬したり、浮気したり、他の神の殺害を企てます。
デロス島で生まれたとして、信仰されるアポロンは酷いやり方で妹のアルテミスに妹が愛していたオリオンを殺害させました。
神様がそんなことするの!?というような神話もありますが、私たちにも身近にな夜空の星座にまつわるものであったりするので、それはそれでやはり興味深いものであったりします。

では、明日もお待ちしています。

tomo

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