文化的景観⑥英国の湖水地方

世界遺産検定2級
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この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

今日で、「文化的景観」は2級の学習範囲は最後の世界遺産です。
本日学習する3つの文化遺産も2000年代に登録されています。
ここも世界遺産だったんだ!という新しい発見があるかもしれません。
◆英国の湖水地方
◆リオ・デ・ジャネイロ:山と海に囲まれたカリオカの景観
◆ムスカウ公園/ムジャクフ公園

本日もよろしくお願い意します。

①英国の湖水地方

英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2017年
登録基準:(ⅱ)(ⅴ)(ⅵ)
「ピーター・ラビット」の舞台にもなった景勝地

湖水地方(Lake District)は、イングランド北西部・カンブリア郡に位置する地域の名称です。
湖水地方のほとんどの地域に相当する約2,300平方キロメートルは、1951年にレイク・ディストリクト・ナショナル・パークと呼ばれるナショナル・パークに指定されています。

今から約15,000年前の最終氷期の終了とともに形成された渓谷からなり、そこに、石垣の壁で土地を囲むという英国の田園地域に特徴的な風景が広がります。
この自然と人間の営みが調和した美しく独特な景観は、18世紀以降に、*ピクチャレスクやロマン主義の芸術運動の中で高く評価されるようになりました。
また多くの絵画や詩歌、文学作品にも取り上げられています。

*ピクチャレスク:主として風景・景観に「絵画的美的価値」を持ち込んだ概念で、18世紀の英国で流行した。

湖水地方はピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターや、詩人ワーズワースといった多くの著名人に愛されました。
多くの人々を魅了してきた手つかずの美しい自然と、牧羊などを中心とした湖水地方の人々の歴史が詰まったその伝統文化が評価され、2017年に文化的景観が世界遺産に登録されました。

②リオ・デ・ジャネイロ:山と海に囲まれたカリオカの景観

ブラジル連邦共和国/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2012年
登録基準:(ⅴ)(ⅵ)

ブラジル南東部にあるリオ・デ・ジャネイロは、丘陵な山とコパカバーナに代表される海岸に挟まれた独特の都市景観が特徴です。
それらの美しい景観群は、文芸、音楽、都市計画など、広範囲な分野において創作を触発してきたとして、音楽や芸術に影響を与えた点も評価されたました。

またリオ・デ・ジャネイロの美しい景観は「世界三大美港」の一つとも言われています。
リオ・デ・ジャネイロ18世紀に金の積出港として栄え、ポルトガル・ブラジル連合国以降、1960年に『ブラジリア』に首都が移るまで歴代の首都でもありました。
コルコバードの丘には1931年のブラジル独立100周年を記念してキリスト像が建設されました。


街並みを対象とする世界遺産ではなく、コルコバードの丘やコパカバーナ海岸など、都市周辺の人の手が加わって発達してきた文化的景観がまとめて対象となっています。

③ムスカウ公園/ムジャクフ公園

ドイツ連邦共和国及びポーランド共和国/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2004年
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)

ムスカウ公園とムジャクフ公園は、ドイツとポーランドの国境間を流れるナイセ川の両岸に広がる景観式庭園です。
ムスカウ公園がドイツ側で、ムジャクフ公園がポーランド側に位置しており、ヨーロッパでも規模の大きい景観式庭園となっています。

この公園は、19世紀にムスカウ公爵によってつくられました。
その頃イギリスで流行していた手法に基づき、木や水流などの自然物を風景画のように配置する一方、それらと調和するような建物の建築・改築をいました。
この地に自生する植物と自然の地形を生かした、イギリス式庭園は、周辺の農村に溶け込んだ景観を生み出しました。
のちに公園設計の模範として、アメリカやヨーロッパの公園造成にも大きな影響を与えています。

もともとはひとつであったこの公園は、第二次世界大戦後に国境で分断されました。

ムスカウ侯爵(=ヘルマン・フォン・ピュックラー):ドイツ貴族で19世紀に活躍した造園家、ランドスケープアーキテクト、園芸家、作家、グルメ、世界旅行者。自身の城と世界遺産にもなったムスカウ公園を通じて世界的に有名になった。

④練習問題

[1]「リオ・デ・ジャネイロ」で認められた文化的景観の説明として、正しいものはどれか。

①先住民の聖地として守られてきた火山が点在する、火山地帯特有の景観である
②17世紀の大規模な都市計画により街の中に運河が張り巡らされた、歴史的な景観である
③丘陵な山と階段に挟まれた、音楽や芸術にも影響を与えた独特な都市景観である
④100年を超えて受け継がれたコーヒー栽培の営みを示す景観である

 

◆日本の世界遺産に関する問題

[2]『石見銀山遺跡とその文化的景観』にみられる「間歩」の説明として、正しいものはどれか。

①小規模な手彫りの坑道
②銀の積出しをになった港
③銀の流出を防ぐために設けられた、弓矢や鉄砲を撃ちかけるための設備
④銀山労働者が住む集落と銀山を結んだ街道

[3]次の文中の空欄に当てはまる、世界遺産の構成資産のひとつである神社として、正しいものはどれか。
(   )は、神の遣いとされる八咫烏の像が乗った黒い郵便ポストが境内に設置されていることでも知られている。

①二荒山神社
②賀茂別雷神社(上賀茂神社)
③春日大社
④熊野本宮大社

 

⑤解答とエンディング

解答 [1]③ [2]① [3]④

いかがでしたでしょうか。
学習する世界遺産も多くなってくると、なかなか覚えるのが大変です。
過去問題で振り返りながら復習して行く機会も作りますので、少しずつ知識を定着させていきましょう。

では、明日もお待ちしています。

tomo

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