文化的景観②テキーラ・コーヒー・メイマンド

世界遺産検定2級
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この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日の学習も昨日に引き続き、「文化的景観」が認められた世界遺産です。
◆リュウゼツランの景観とテキーラ村の古式産業施設群
◆コロンビアのコーヒー農園の文化的景観
◆メイマンドの文化的景観
と、もしかしたらあまり聴き慣れないものが多いかもしれません。
テキーラとコーヒーお好きな方もいるかもしれませんね。
私もコーヒーは毎日飲んでいますので、もしかしたらこの世界遺産で作られたものも飲んだことあったりして、と想像しています。

学習は広く浅くで、ポイントを抑えながらやっていきましょう。
本日もよろしくお願いします。

 

① リュウゼツランの景観とテキーラ村の古式産業施設群

メキシコ合衆国/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2006年
登録基準:(ⅱ)(ⅳ)(ⅴ)(ⅵ)
テキーラ酒の原種アオノリュウゼツランの栽培と醸造の景観

メキシコ中西部のテキーラ地方では、2,000年以上前から先住民によって、アオノリュウゼツランが栽培されており、発酵飲料や織物の原料として用いられました。

ここには200〜900年ごろにかけて発展した先住民のテウチトラン文化の遺跡と、18世紀に建設されたテキーラ酒蒸留施設が混在した景観が広がっています。
蒸留所とともに、グアチモントネス遺跡をはじめとする周辺の遺跡も多岐に渡る資産が世界遺産に登録されました。

グアチモントネス遺跡(Google マップより)
主な登録対象

登録対象は多岐にわたる。

<リュウゼツランの栽培地>
リュウゼツランのうち、テキーラの原料となるテキラリュウゼツランの栽培地はテキーラ山からリオ・グランデ渓谷までの標高 2,000 m 前後に広がる。

<醸造所と工場>
テキーラ市や近隣市の様々な醸造所が含まれている。
多くは18世紀から20世紀前半に建てられたもの。
稼動を停止し展示館などに転用されているものがある一方で、現在でも稼動しているものもある。

<タベルナ>
かつてアルコール規制が行われた時代にテキーラを密造していた施設。
登録対象は2件で、ともにアマティタン市にある施設である。
タベルナ (Tabernas) は、スペイン語で酒場の意味。

<街並み>
「テキーラ」、「エル・アレナル」、「アマティタン」の3つの街並みも登録対象となっている

<テウチトラン文化の遺跡>

テキーラの醸造に直接関わるものではないが、世界遺産にはスペイン人の入植以前の遺跡群も登録されている。

・グアチモントネス遺跡:メソアメリカ文明屈指の円形ピラミッドが残る
・ウィツィラパ=マグダレナ遺跡
・サンタ・キテリア=アレナル遺跡
・ラス・ピラス=エル・アレナル遺跡

②コロンビアのコーヒー農園の文化的景観

コロンビア共和国/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2011年
登録基準:(ⅴ)(ⅵ)

世界最高のコーヒーともされるコロンビア・コーヒーの生育・生産で知られる、コロンビアの農業地域であるパイサ地域の一部が世界遺産に登録されています。
アンデス山脈の中西部山麓の農業地帯では100年を超えて受け継がれてきたコーヒー栽培の営みを示す文化的景観がみられます。

登録対象となったのは伝統的生産が営まれている6件の農業景観ですが、スペインの*コロニアル様式の建造物群の残る18都市も包含しています。

*南米におけるコロニアルはスペイン統治時代のことを指す。
スペイン統治時代の建物の形式(白い建物でベランダをつける等)を「コロニアル様式」などという。

コーヒー農園に適した森林地帯の狭い土地に農民の居住地が点在し、トウモロコシの穂軸やサトウキビの茎を粘土とともに用いた壁、粘土タイルの屋根などが特徴的な建築が見られます。
それらが南米の食文化や農業文化を現在に伝える証拠となっています。

③メイマンドの文化的景観

イラン・イスラム共和国/文化的景観
<文化遺産>
登録年:2015年
登録基準:(ⅴ)

メイマンドはイランのケルマーン州 シャフレ・バーバク郡に属する行政村、およびそこに含まれる村(デフ)の名前である。
メイマンド村は伝統的な移住農牧業が営まれている村落で、その文化的景観が世界遺産リストに登録されました。

イラン中央山脈南端に位置するメイマンド村では、半乾燥地帯における自給自足の生活が営まれています。
村人は春と秋には一時的な住居を構えて、山の上で放牧を行います。
そして冬になると渓谷へと下り、乾燥砂漠地域に独特な軟岩を掘った洞窟住居で暮らしています。
これらの住居を中心とした文化的景観は、厳しい乾燥地帯の環境を生き抜く人々の知恵と、家畜でなく人間が移動する独自の生活様式を伝えています。

Google マップより

④練習問題

[1]メキシコ合衆国でテキーラの原料となる植物が栽培されている景観と、18世紀に建設されたテキーラ酒蒸留施設が世界遺産に登録されています。テキーラの原料となる植物として、正しいものはどれか。

①オリーヴ
②フタゴヤシ
③アオノリュウゼツラン
④リュウケツジュ

[2]「コーヒー」に関し、100年を超えて受け継がれてきたコーヒー栽培の営みを示す、文化的景観が認められた農業地帯が2011年に世界遺産登録された。その遺産を保有する国として正しいものはどれか。

①ブラジル連邦共和国
②コロンビア共和国
③グアテマラ共和国
④ケニア共和国

[3]登録基準(ⅴ)の説明として、正しいものはどれか。

①建築技術や科学技術の発展を証明する遺産
②人類の歴史上の出来事や、伝統、宗教、芸術と関係する遺産
③独自の伝統集落や、人類と環境の交流を示す遺産
④文化交流を証明する遺産

[4]登録基準(ⅴ)が認められた世界遺産として、正しいものはどれか。

①メサヴェルデ国立公園
②ラリベラの岩の聖堂群
③メイマンドの文化的景観
④キトの市街

[5] 登録基準(ⅴ)が認められた日本の遺産として、正しいものはどれか。

①姫路城
②長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産群
③富士山ー信仰の対象と芸術の源泉
④白川郷・五箇山の合掌造り集落

⑤解答とエンディング

解答 [1]③ [2]② [3]③ [4]③ [5]④

いかがでしたでしょうか。
[3]〜[5]はオリジナルの問題となっています。
登録基準についての学習リンクも貼っておきます。
基礎知識③世界遺産の登録条件・登録基準
日本の世界遺産の登録基準

初見の世界遺産が多くなると学習も大変ですが、赤字の部分がポイントになりますので、まずはそこから押さえていってください。
文化的景観が認められた世界遺産は明日も続きます。
比較的新しく登録されたものが多いですね。

では、また明日もお待ちしています。

tomo

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