文化の多様性②パパハナウモクアケア、他

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日の学習する記事は、複合遺産2件です。
複合遺産というだけで、ワクワクするのは私だけではないはず。
◆バンディアガラの断崖
◆パパハナウモクアケア

さて今日も楽しみながら学習しましょう。

とはいうものの、来年の7月といわず、早く検定を受けたい方には、公式テキスト購入をお勧めします。
くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

本日もよろしくお願いします。

①バンディアガラの断崖

マリ共和国
<複合遺産>
登録年:1989年
登録基準:(ⅴ)(ⅶ)
独自の宗教文化を持つドゴン族が暮らす地域

バンディアガラの断崖はマリ共和国の中央部に位置しており、ニジェール川の流域には標高差が500mもある断崖が200kmにわたって続きます。
この断崖の所々や、断崖の裾野に、ドゴン族がおよそ700の村落を作り、25万人ほどが暮らしています。
15世紀初頭から西アフリカの奴隷狩りやイスラム化から逃れたドゴン族はこの地に移り住み、独自の集落を形成していきました。

ドゴン族がこの地に定住を始める以前は別の民族の居住地として使われていましたが、ドゴン族の流入によって駆逐され先住の民族はドゴン族に吸収されました。
ドゴン族は独自の神話体系を持ち、キリスト教やイスラムに帰依することなくその神話を保持し続けてきました。

ドゴン族の文化の中では仮面文化に発達がみられ、これを用いた舞踊や祭事に文化的特徴が現れます。
祭事の多くは乾季に行われ、先祖を讃える祭り、氏族を祀るもの、男子結社による祭りなどがあるそうです。
中でも60年に1度行なわれる、祖先の霊力を持った蛇の大仮面を奉納するシギの祭りが知られています。

集落は、頭を北に向けて横たわる人間に見立てて家屋が配置されています。
この配置は「アンマ」という神を信仰するドゴン族の神話に由来しています。
アンマは宇宙の創世した創造神で、神話の中では人間を創り出したのもこのアンマであるとされています。

バンディアガラの断崖にはユニークな住居が断崖の下だけでなく中ごろや上の方にも建てられています。
また、北端には「トグナ」と呼ばれる集会所もあります。
断崖絶壁には、円錐形の屋根を持つ穀物倉庫が立ち並ぶ、不思議な景観が広がっています。

壮観な自然環境と、ドゴン族の文化が保持されている地域であることから、ユネスコの世界遺産に登録されました。

世界遺産に登録されたことで観光客が増え、これまで継承された守るべき文化は、観光収入を得る手段へと変貌しているそうです。
それにより都市へと流出するドゴン族も年々増加傾向にあることも判明しています。
観光客が押し寄せることによって、今まで行われてきた伝統的な儀式の位置づけなども変容しつつあることが指摘されています。

②パパハナウモクアケア

アメリカ合衆国/文化的景観
<複合遺産>
登録年:2010年
登録基準:(ⅲ)(ⅵ)(ⅷ)(ⅸ)(ⅹ)
多様な生き物がクラス世界最大の海洋保護区

Wikipedia引用

『パパハナウモクアケア』は、ハワイ諸島の北西250〜1,931kmに広がる広大な戦場の範囲に連なる北西ハワイ諸島の島々と環礁の集合体です。
一般人が立ち入ることはできない世界最大の海洋保護区では、多様な生態系が見られます。
北西ハワイ諸島には、絶滅危惧種のハワイアンモンクシールや、アオウミガメなどハワイ固有種の海洋動物や希少な鳥類が生息しています。

ハワイ先住民は、代々受け継いできたこの一帯を、生命発祥の地かつ、死後には魂が帰る故郷と位置付けていました。
ニホアマクマナマナという2つの島には考古学的に重要な西欧文化以前の定住跡が残されています。
大海原や海底火山、サンゴ礁を含む浅瀬といった周辺の環境にあわせた生活が営まれていることがわかります。

パパハナウモクアケアとはハワイ語を組み合わせた造語で、「パパ」は母である大地とサンゴ礁を意味し、「ハナウ」は出産、「モク」は島を、そして「アケア」は父である天の神と広いということを意味するのだそうです。

英語で読むPapahānaumokuākea

Papahānaumokuākea is a vast and isolated linear culture of small, low lying islands and atolls.
they are locatedroughly 250km to the northwest of the Main Hawaiian Archipelago,and extend over some 1,931km.
The area has deep cosmological and traditional significance for living native Hawaiian culture, as an ancestral environment and as a *embodiment of the Hawaiian concept of *kinship between people and the natural world.
The place is believed to be where life originates and to where the spirits return after death.
On to if the islands, Nihoa and Makumanamana, there are archaeological remains relating of pre- European settlement and use.

<和訳>
パパハナウモクアケアは、小さくて平坦な島々と環礁からなる、広大で周囲から隔離された線上の群島である。
ハワイの本島から北西におよそ250kmに位置し、約1,931kmに渡り広がっている。
このエリアは、太古からの環境として、また人間と自然とが*親族としてつながりをもつという、ハワイ的な観念が*具体化した場所 として、原住のハワイ文化にとって空間的・伝統的に深い重要性をもつ。
この場所は生命が始まる場所として、また死後に魂が還るところだと信じられている。
群島のなかの2つ、ニホアとマクマナマナにはヨーロッ パ人の入植前の定住と利用に関する考古遺跡がある。

 

③練習問題

[1]『バンディアガラの断崖』に定住する「アンマ」という神を信仰する民族として、正しいものはどれか。

①サン族
②マオリ
③ハニ族
④ドゴン族

[2]『パパハナウモクアケア』の説明として、正しいものはどれか。

①トリ・ヒタ・カラナという哲学に基づく棚田の景観がみられる
②オロ神を祀る重要なマラエ(祭祀場)が築かれた聖地である
③ニホアとマクマアナマナという2つの島に、西欧化以前の定住跡が残る
④「X線画法」と呼ばれる独特の技法が用いられた壁画が残る

④解答とエンディング

解答 [1]④ [2]③

いかがでしたか。
ともに代々受け継がれた信仰を大切にしていた文化を持つ民族の世界遺産でした。
ドゴン族に関しては、先住民から土地を奪った歴史もあるので、少し複雑な気分になるのは私だけでしょうか。

観光地化の進む、バンディアガラと、人の立ち入りができないパパハナウモクアケアと遺産保護に関しては対照的な2つの遺産でした。
観光客にオープンであるからこそその文化を体感できる良さもありますし、変わらずにいてほしいという希望もあったり、この辺りは旅が好きなものとしては解釈が難しいところです。

明日の世界遺産もお楽しみに。

本日もここまで読んでいただきありがとうございました。

tomo

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