仏教⑥雲岡石窟、ラサのポタラ宮

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日は、中国の世界遺産2件を学習します。
同じ中国国内にあっても、年代がかなり違うので見た目も時代背景も異なる遺産です。
◆雲崗石窟
◆ラサのポタラ宮歴史地区

ラサのポタラ宮については、3級の学習でも学んでいますので、リンクも貼っっておきます。
東南・中央アジア世界の形成(ポタラ宮、ブルカン・ドゥン、高句麗古墳)

では本日も楽しみながら学びましょう。
よろしくお願いいたします。

①雲崗石窟

中華人民共和国
<文化遺産>
登録年:2001年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
北魏時代に花開いた仏教芸術を伝える石窟寺院

中国の山西省大同市の西約16kmに位置する『雲岡うんこう石窟』は、武周山の南側東西約1kmにわたって彫られた石窟群です。
断崖絶壁に刻まれた252の石窟と5万1,000体あまりの仏像があります。

約1500年以上の歴史があり、これらは中国における初期仏教芸術の傑作とされています。
敦煌の莫高窟と龍門石窟とともに中国三大石窟のひとつに数えられています。

452年に即位した*北魏ほくぎ文成帝ぶんせいていは、皇帝と釈迦を同一視させることで、皇帝の権威を高めようと試みていました。
そして「曇曜五窟どんようごくつ」と呼ばれる5つの石窟を自身を含む5人の皇帝を模した大仏を建立した。

*北魏:386〜534 鮮卑せんぴ拓跋珪たくばつけいが建国。439年に華北を統一したのち、華南の宋と覇権を争った。

ガンダーラの影響が見られる第20窟の石像(北魏の皇帝をモデルにした巨大な如来像)

しかし、494年の洛陽遷都をきっかけに、石窟の存在は忘れ去られていきました。
その後1902年に日本人建築家の*伊東忠太いとうちゅうたにより石窟が発見され、再び脚光をあびることとなりました。

*伊東忠太:1867〜1954年東京帝大出身の建築家。明治神宮や湯島聖堂などを設計。「建築」という語を生んだ。

石窟は、制作時期によって前期、中期、後期に分けられ、それぞれ様式が異なっています。
最も早い時期に掘削されたのは、現存の第16番石窟~第20番石窟「曇曜五窟」です。
また、第5・6窟は洞窟の入口に木造の楼閣が建てられています。
5窟には雲岡最大の17mの仏像が、6窟には釈迦の誕生から涅槃までを浮き彫りにした仏伝図が彫られています。
このほかに最大の洞窟である第3窟、清代に色を付け重ねられた為ひときわ華やかな第9~13窟などがあります。

 

②ラサのポタラ宮歴史地区

中華人民共和国
<文化遺産>
登録年:1994年/2000,2001年範囲拡大
登録基準:(ⅰ)(ⅳ)(ⅵ)
チベット仏教の象徴である聖地

チベット中央にあるラサは、数々の僧院や宮殿が点在するチベット仏教の聖地です。

外層13階のポタラ宮は、最高指導者ダライ・ラマが居城とし、チベット文化を象徴する宮殿となっています。
1642年にダライ・ラマ5世がチベットを統一した後、*ソンツェン・ガンポ王の築いた城をもとにポタラ宮が建てられました。

*ソンツェン・ガンポ:チベット初の統一王国(吐蕃)を樹立し、チベットに初めて仏教を導入した人物。

またチベット仏教の総本山であるジョカン寺、歴代ダライ・ラマの夏の離宮であるノルブリンカ寺が登録されています。
ラサはチベット文化の中心地として発達しし、ポタラ宮をはじめとする建造物群は周辺の文化にも影響を与えチベット様式を確立しました。

1951年にチベットは中国に併合されダライ・ラマ14世はインドに亡命しました。
それによりポタラ宮とノルブリンカから政治と宗教の最高権威は姿を消しました。
以降、政治的に不安定な状況が続いている。

③練習問題

[1]中国にある『雲崗石窟』は、494年の洛陽遷都をきっかけに、存在が忘れられていた。1902年にこの石窟を発見した人物として、正しいものはどれか。

①前川國男
②辰野金吾
③葛西万司
④伊東忠太

[2]チベット中央にあるラサは、僧院や宮殿が点在するチベット仏教の聖地であるが、ポタラ宮を居城とした最高指導者として、正しいものはどれか。

①ゴーダマ・シッダルタ
②ティソン・デツェン
③ダライ・ラマ
④ローマ法王

④解答とエンディング

解答 [1]④ [2]③

いかがでしたでしょうか。

全く毛色の違う世界遺産ですが、どちらも迫力のある建造物です。
仏教関連の遺構は、たびたび忘れ去られていたのが見つかる、というのを目にしますが、見つけた時っていったいどんな反応をしてしまうんですかね?
調査中に見つかるのであればまだしも、偶然見つけたとなると、どんな風にリアクションするのかなって想像してしまいますが、とてもではありませんが想像が追いつきません。

ということで、本日もここまでお付き合いいただきありがとうございます。

また明日もお待ちしています。

tomo

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