仏教④アユタヤ、ルアン・パバン

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

本日の世界遺産は、日本からの観光でも人気の2件です。
◆アユタヤと周辺の歴史地区
◆古都ルアン・パバン
私自身は行ったことのない場所ですが、特にラオスは行ってみたい国です。

ともに14世紀ごろに発展した古都ですが、独特の遺構が残されています。
本日も楽しみながら学びましょう。
よろしくお願いいたします。

①アユタヤと周辺の歴史地区

タイ王国
<文化遺産>
登録年:1991年
登録基準:(ⅲ)
「平和な都」を意味するアユタヤ朝の首都

古くから水上交易の要衝として栄えたアユタヤは、バンコクの北64キロ程離れた場所に位置する古代都市です。
14世紀半ばにアユタヤ朝の都が置かれ、以降400年にわたり繁栄しました。
14世紀にはクメール人のアンコール朝を滅ぼし、15世紀にはすスコータイ朝を併合して、勢力を拡大していきました。

アユタヤ王朝の歴代の王たちは上座部仏教を篤く信仰し、この地には400もの寺院が建設されました。
多くの寺院にはストゥーパ(仏塔)がみられますが、これらはスコータイ朝が採用していたスリランカのストゥーパの様式を取り入れて建造されたものです。

ワット・プラシーサンペット

通常ストゥーパには仏舎利が納められるが、アユタヤのワット・プラシーサンペットのストゥーパには代々の国王やその親族の遺骨が納められています。
仏教寺院を象徴しながらも、王朝の重要人物の墳墓としても機能していたという点が特徴的です。

ワット・チャイワッタナーラーム

アユタヤ朝はインドシナ半島の中部にまで勢力を伸ばしました。
そのため、建築様式にはスコータイ王朝の影響のみならず、ヒンドゥー教の影響を受けたクメール文化の影響をみる事ができます。
中心部の西にあるワット・チャイワッタナラームは、「アユタヤのアンコールワット」とも呼ばれています。

17世紀にはヨーロッパやアジア諸国との交易も活発となりました。
日本の間でも朱印船貿易などの交流が行われました。
山田長政が傭兵ようへい隊長として活躍したと伝えられる日本人街跡も残っています。

アユタヤに残された*プラ・プラーン様式の寺院をはじめとする遺跡は、アユタヤ朝独自の建築様式を伝える貴重な資料となっています。

プラ・プラーン様式:クメールの影響を受けた、砲弾状の高い塔堂を特徴とする様式。

②古都ルアン・パバン

ラオス人民民主共和国
<文化遺産>
登録年:1995年/2013年範囲拡大
登録基準:(ⅱ)(ⅳ)(ⅴ)
黄金の仏像に守られた王都

ルアン・パバンは、ラオスの首都ビエンチャンの北にある古都。
14世紀半ばにラオス初の統一国家であるランサン王国の都となり発展した都市です。

上座部仏教を国教とした初代国王のファーグムは、アンコール朝から数多くの高層を招きました。
そして多くの経典や、黄金の仏像であるパバンなどを取り寄せ、ルアン・パバンは仏教信仰の拠点となりました。
のちにパバンはランサン王国の象徴となり、地名の由来となりました。

この地に残る代表的な遺構は、16世紀に創建されたワット・シェントーンです。
メコン川とナムカーン川に挟まれた半島状の地形の最も先端に建ち、ラオスのすべての寺院でも最も美しいといわれています。
本堂は何層にも重なったルアン・パバン様式と呼ばれる屋根を持っています。

ワット・シェントーン

ルアン・パバンを訪れると、早朝から僧侶の列が町を回り、僧侶を待つ人々が喜捨をしようと通りに並びます。
ルアン・パバンで毎朝欠かすことなく繰り広げられる、一日の始まりの托鉢たくはつ風景です。
ラオスの仏教は、内乱や革命で存在すら危うくなった時期もありました。
しかし、その後の自由化・開放政策や敬虔な仏教徒に守り継がれ、約80以上の寺院がルアン・パバンに残され、僧侶の托鉢が今に続いています。

③練習問題

[1]次の3つの説明文から推測される、世界遺産として、正しいものはどれか。
ータイ王国にあるこの地は、古くは水上交易の要衝として栄えていた
ー14世紀半ばに当時の王朝の都が置かれ、以降400年にわたり繁栄した
ープラ・プラーン様式の寺院をはじめとする遺跡は、独自の建築様式を伝えている

①聖都キャンディ
②ブッダの生誕地ルンビニー
③サーンチーの仏教遺跡
④アユタヤと周辺の歴史地区

[2]『古都ルアン・パバン』に関して、14世紀半ばにラオス初の統一国家として、ルアン・パバンを発展させた王国として、正しいものはどれか。

①シンハラ王国
②ランサン王国
③カリンガ王国
④シンハラ王国

④解答とエンディング

解答 [1]④ [2]②

いかがでしたか。
本日は同じ年代に栄えた王国で、独自に形成された仏教に関連する世界遺産でした。
隣の国でありながら、こんなにも見た目も様式も違う文化が形成されていくなんて、不思議ですね。
それぞれの王国がそれぞれ力(権力)を持っていたという証なのかなと思ったりします。

では、本日もここまで読んでいただきありがとうございました。

また明日もお待ちしています。

tomo

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