
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日の世界遺産は、文明が高度に改変していったことがわかるような遺構です。
◆モヘンジョ・ダーロの遺跡群
◆殷墟
中国の世界遺産は、漢字を読むのが難しいですね。。。
また日本の古代史が得意な方は縄文時代や、弥生時代と比べてみるのも面白いかもしれませんね。
本日もよろしくお願いいたします。
①モヘンジョ・ダーロの遺跡群
パキスタン・イスラム共和国
<文化遺産>
登録年:1980年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)
高度な都市計画がうかがえるインダス文明の遺跡
パキスタン南部のインダス川下流に位置するインダス文明(紀元前2300〜前1800頃)最大の都市遺跡です。
モヘンジョ・ダーロは「死者の丘」を意味する言葉で多数の人骨が発見されたことからその名がつきました。
遺跡は約1.6km四方の規模で、西側の城塞地区と、東側の市街地に分けられています。
市街地区には碁盤の目状に走る街路や排水溝などの高度な都市計画の形跡が見られます。
いっぽうで、城西地区には穀物庫、大浴場、邸宅、学問所、集会所などの大建築物跡が残っています。
装飾品や子どものおもちゃ、青銅で出来た像などが発見され、人骨も見つかっています。
文字が刻まれた粘土板や印章なども発掘されました。

しかしながら、巨大な宮殿や墓所については発見されていません。
軍隊の跡や戦争に使われた遺跡なども見つからず、都市を守っていたような形跡もないそうです。
このことから、インダス文明には強大な権力者が存在しなかったとの推測がなされています。
インダス文明は紀元前5500年から紀元前2000年頃まで、インダス川周辺から発展した古代文明です。
しかし、モヘンジョ・ダーロという巨大な都市がどのようにできたのかはわかっていません。
そして、なぜ比較的短期間で突然歴史から姿を消し、住んでいた人々はどこへ行ってしまったのかなども解明されていません。
②殷墟
中華人民共和国
<文化遺産>
登録年:2006年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)
殷王朝の文明レベルを示す遺物が数多く出土
北京の南方、安陽市にある殷墟は、中国最古の都市遺跡のひとつです。
現在最古の王朝として知られる殷王朝後期にあたる紀元前1300年頃から前1046年頃まで都が置かれました。
当時の政治、経済、軍事、文化の中心であり、遷都して以来8世12人の王を経て273年間続きました。
遺跡からは、神託などの結果を甲骨文字で記した亀の腹甲など、古代中国における言語や信仰の発展を示す重要な遺物が数多く出土しています。
また中国古代の文明史における「最古」のもが多く発見されました。
殷墟で発見された殷王の墓と思われる巨大な地下墓坑は十数カ所に及びます。
それらの陵墓から、青銅器と甲骨文字とともに多数の人骨もみつかっています。
また妃の墓が、当時の王族の墳墓には珍しく完全な形で残っています。
ほかにも皇族陵墓だけではなく宮殿の遺跡なども掘り出されました。
③練習問題
[1]パキスタン南部のインダス川下流に位置するインダス文明最大の都市遺構として、世界遺産に登録されている遺跡として正しいものはどれか。
①モヘンジョ・ダーロ
②メンフィス
③タッシリ・ナジェール
④ハットゥシャ
[2]中国最古の都市遺跡のひとつ、殷墟に関して、遺跡から出土された亀の腹甲に記されていた文字として、正しいものはどれか
①象形文字
②楔形文字
③甲骨文字
④インダス文字
④解答とエンディング
解答 [1]① [2]③
いかがでしたでしょうか。
『殷墟』については、画像を準備できず申し訳ありません。
昨日に引き続き古代に使用された文字が出てきました。
あまり増えると、またまた覚えるのが大変になるので、ひとつずつ押さえながらいきましょう。
本日もここまで読んでいただきありがとうございました。
tomo
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