古代文明①メンフィスのピラミッド地帯

世界遺産検定2級

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。

昨日まで、先史時代の遺構を学んできましたが、本日から古代文明のパートに入ります。
それぞれ特徴的な遺構が多いので、楽しみながら学びましょう!

今日学習する世界遺産は、ピラミッドです。
3級の学習まで何度か学習してきていますので、まずは気楽に古代文明の導入といった感じかと思います。
3級での学習記事はこちら。
地中海世界の形成(エジプト)(ヌビアの遺跡群・メンフィスのピラミッド地帯)

では、本日もよろしくお願いします。

①メンフィスのピラミッド地帯

エジプト・アラブ共和国
<文化遺産>
登録年:1979年
登録基準:(ⅰ)(ⅲ)(ⅵ)
古代の王たちが築いた巨大建造物

メンフィスは、現代で言うエジプト・アラブ共和国北東部の都市ギザの20キロメートル南、現在のミート・ラヒーナ近郊に位置する古代都市の遺跡です。
古代エジプトの歴史家マネトによって伝えられた伝説によると、この都市はメネス王によって建設されたそうです。

メンフィスでは古代エジプト古王国時代(紀元前2650〜前2120頃)に築かれた世界的にも有名なピラミッドを見ることができます。
ギザからダハシュールに至る約30kmの間に、ピラミッドを含むおよそ30の歴史的建造物が点在しています。

ピラミッドがつくられる古王国時代以前の王や貴族の墓は、日干しレンガなどでつくられた*マスタバと呼ばれる角形の墓跡でした。

*マスタバ:古代エジプトで建設された長方形の大墓。エジプト先王朝時代末期頃からエジプト中王国時代頃にかけて建造され、古い時代の基本的な貴人の墓の形態であった。

初めてピラミッドを建造させたのは古王国時代第3王朝のジェセル王でした。
これまでとは違う墓をつくるようジェセル王に命じられた宰相さいしょうイムホテプは、「不滅の建材」である石を使って10mの高さのマスタバを構築しました。
そしてマスタバの四方を拡張し、上に石を積んで4層のピラミッドを建造しました。

さらにその後、4層のピラミッドを土台にして、高さ60mに及ぶ6層のピラミッドを完成させた。
これ以後、歴代の王たちは自身の力の大きさを競い合うように、ピラミッドを建造していきました。

第4王朝のスネフェル王は、屈折ピラミッドや赤のピラミッドなど、在位中に3つのピラミッドを建造したとされています。
スネフェル王の屈折ピラミッドは上部の勾配が下部に比べて穏やかになっているのが特徴です。
赤のピラミッドは、石材の色が赤いことからその呼び名がつきました。

スネフェル王の跡を継いだクフ王の時代には、建造時の高さが150mという巨大なピラミッドがつくられました。
これは現存するピラミッドの中でも最大で、建造にあたって平均2.5tの石が約230万個も使われたといわれています。

クフ王のピラミッドの建造には多くの人が従事し、その数は3万人とも10万人とも推測されています。
しかしどのような方法でこれだけの石を積み上げたのかは、わかっておらず、世界七不思議のひとつにも数えられています。

また、クフ王のピラミッドの周辺からは労働従事者が寝泊りする宿舎跡が発見されています。
そのことからピラミッドの建造は農閑期の人々に仕事を与える公共事業として行われていたとする説もあります。

英語で読む Pyramid

Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur

The capital of the Old Kingdom of Egypt has some extraordinary funerary monuments, including rock tombs, ornate mastabas, temples and Pyramids.
This pyramid and its surrounding complex were designed by the architect Imhotep, and are generally considered to be the world’s oldest monumental structures constructed of dressed masonry.
The pyramids were built as tombs for successive pharaohs of the third dynasty between 2650 B.C. and 2120 B.C. in order to appeal their prestige.
The Pyramid of Khufu at Giza is the largest Egyptian pyramid.
It is the only one of the Seven Wonders of the Ancient World still in existence.

<和訳>
エジプト古王国時代の首都には、岩のお墓や装飾されたマスタバ、寺院やピラミッドを含む、途方もない葬 儀用モニュメントがある。
このピラミッドとそれを取り巻く周囲の複合体は、建築家イムホテップにより設 計され、飾り立てられた廟として世界で最も古い建造物だと一般に考えられている。
ピラミッド群は紀元前 2650年から紀元前2120年にかけて、その栄光を誇示するために、第3王朝の歴代のファラオの墓地として建設 された。
ギザにあるクフ王のピラミッドはエジプトのピラミッド中最大のものである。
これは世界の七不思 議のうち、現存するただひとつのものである。

②練習問題

[1]世界遺産の登録基準(ⅲ)の説明として、正しいものはどれか。

①独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産
②文化交流を証明する遺産
③人類の創造的資質を示す遺産
④文明や時代の証拠を示す遺産

[2]登録基準(ⅲ)が認められている世界遺産として、正しいものはどれか。

①ダーウェント渓谷の工場群
②メンフィスのピラミッド地帯
③シドニーのオペラハウス
④プラハの歴史地区

[3]『メンフィスのピラミッド地帯』に含まれる遺構として、正しいものはどれか。

①スネフェル王が築いた屈折ピラミッド
②タルー・タブレロ式でつくられた太陽のピラミッド
③ア・カカウ王の墓
④アメン神を祀るカルナク神殿

③解答とエンディング

解答 [1]④ [2]② [3]①

いかがでしたでしょうか。
いきなりの登録基準の設問でしたが、たまに思い出しておくと良いですよね。
私はすぐに記憶が薄れてしまうので、たまにこうして復習の機会をつくっていきます。
登録基準の学習リンクも貼っておきます。
基礎知識③世界遺産の登録条件・登録基準

また、他の基礎知識に関して、復習したいときはカテゴリーの「基礎知識」を活用ください。
振り返りと、継続で知識を定着させていきましょう。

本日もここまで読んでいただいてありがとうございます。

では、また

tomo

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