
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日学習する世界遺産はマヤ文明の古代都市、そしてアメリカ大陸で最も古い文明の遺跡です。
◆パレンケの古代都市と国立公園
◆聖都カラル・スペ
ただ、アメリカ大陸で最も古いという部分は、確定のものではないそうです。
では、早速学習に入ります。
本日もよろしくお願いします。
①パレンケの古代都市と国立公園
メキシコ合衆国
<文化遺産>
登録年:1987年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
考古学者の定説を覆したマヤ文明の遺跡
古代都市パレンケと国立公園はユカタン半島の付け根にあたるメキシコ南東部チアパス州のに位置しています。
盆地に残るパレンケの遺跡はマヤ文明の古代都市です。
7世紀に最盛期を迎えた宮殿を中心とする「マヤ遺跡の典型」ともいうべき建物群です。
パレンケは18世紀にスペイン人の手により発見されるまで、その姿を密林のなかに埋もれていました。
かつては、メソアメリカのピラミッドは神殿であると考えられていました。
しかし、パレンケの遺跡からピラミッドの内部に王の墓が見つかったことで、その定説が覆されることになりました。
パレンケには約500ほどの建築物が残っています。
中でも有名なのは「碑文の神殿」と呼ばれるピラミッドです。
1949年に発見された神殿では、パレンケ王国の歴史が記されたマヤ文字の碑文やパカル王の墓が見つかっています。
パカル王は翡翠の仮面をまとった姿で石棺に治められていたそうです。
マヤ人にとってもっとも高貴な色とされた翡翠の緑色の輝きは、当時の繁栄と王の功績を鮮やかに現代に伝えています。
②聖都カラル・スペ
ペルー共和国
<文化遺産>
登録年:2009年
登録基準:(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
アメリカ大陸最古の文明の遺跡
カラル・スペはペルーの首都リマの北方およそ200kmに位置するリマ県バランカ郡スペ川の谷に残る大規模な遺跡です。
アメリカ大陸で最も古いとされる文明の遺跡であるといわれています。
カラル・スペは紀元前3000年頃から前1800年頃までに築かれた石碑や円形広場など、社会生活の存在を示す遺構が残っています。
18の都市遺跡のひとつはカラルは、6つの巨大ピラミッドを含む複合建築物群です。
この地で発見されたキープ(アンデス地方特有の組み紐)から、カラルの発展とその文明の複雑さが明らかになりました。
ピラミッドや指導者の住居を含む都市計画や建造物の配置からも、強力な宗教指導者がいた文明であったと考えられています。
カラルでは、武器や戦いを想定した胸壁、あるいは戦いで損壊したと思われる人骨といった争いの痕跡は一切見つかっていません。
その一方で、祭礼の中心地と推測されている円形広場跡などからは、コンドルやペリカンの骨でできたユーモラスな人面線刻のある32本の笛や、鹿やリャマの骨でできた37個のコルネット(角笛)も発見されています。
これらの発見はカラルが交易と歓楽に立脚した穏やかな社会であったことを示唆しています。
③練習問題
[1]『パレンケの古代都市と国立公園』に関する、次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
メキシコ南東部の盆地に残るパレンケの遺跡はマヤ文明の都市遺跡である。パレンケには約500ほどの建築物が残っているが、中でも有名なのが( )の神殿と呼ばれるピラミッドである。
①パルテノン神殿
②ヤズルカヤ神殿
③碑文の神殿
④儀式の神殿
[2]アメリカ大陸で最も古いとされる『聖都カラル・スペ』で発見された、アンデス地方特有の組み紐として、正しいものはどれか。
①キープ
②メンヒル
③マラエ
④イコン
④解答とエンディング
解答 [1]③ [2]①
いかがでしょうか。
古代の遺跡は、まだまだ解明されないことも多く、考古学者によっても評価が分かれるものも多いです。
タイムマシンでその時代を直に見ない限り確定できることはないのかなと思ったりもするのですが。。。
日々、遺跡の解明に取り込む方達のおかげでこうして、古代のロマンに思いを馳せることができるというのはありがたいですね。
本日もここまで読んでいただきありがとうございました。
では、また明日もお待ちしています。
tomo
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