
この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。
本日の世界遺産は、アメリカ大陸の遺跡3件。
ラインナップは以下の通りです。
◆ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
◆ポヴァテイ・ポイントの記念碑的土塁群
◆マチュ・ピチュ
久しぶりにアメリカの世界遺産もあります。
マチュ・ピチュについては過去の記事のリンクも貼っておきます。
アメリカ大陸の文明(マチュピチュ・チチェンイツァ)
文字を持たない時代の遺構なので、謎の多い世界遺産です。
その分、学習のポイントは少ないので、試験学習者には優しいかもしれません。
では、本日もよろしくお願いします。
①ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
チリ共和国
<文化遺産>
登録年:2000年
登録基準:(ⅲ)(ⅳ)
12世紀に姿を消した詳細不明の都市遺跡
ボリビアでは、ペルーにある空中都市マチュピチュよりも遥か以前に、1000年以上にわたって巨石文化が栄えていました。
チチカカ湖にほど近いティワナク遺跡が、その文化の中心地です。
ボリビアの西部高知に位置する『ティワナク』は、インカ帝国以前の建造物が残る都市遺跡です。
6〜10世紀頃に最盛期を迎えたと考えられていますが、12世紀に文字を残さず滅んだため民族の詳細は不明です。
遺跡は当初、あまりの高山のため人々が暮らすための食物を生産出来ない為国家など成り立つはずがないと、重要視されていませんでした。
しかし、その後の発掘で排水設備や多数の住居跡など多くの人々が生活していた跡が見つかっています。
アカパナと呼ばれた高さ18mのピラミッドや一枚岩でつくられた太陽の門など、巨大な石を使った建造物が多いのが特徴です。
精密な計測技術、建築技術、金属加工技術が活用され、特に高度な石加工技術を有する民族だったと考えられています。
②ポヴァテイ・ポイントの記念碑的土塁群
アメリカ合衆国
<文化遺産>
登録年:2014年
登録基準:(ⅲ)
ルイジアナ州北部ミシシッピ川下流には、紀元前1700年から前700年に狩猟採集民族が居住や儀式の場として使用していた遺跡が残っています。
この遺産は、ミシシッピ渓谷下流の細長く隆起した狭い地形に位置し、遺産名は、近くにあった19世紀の大農園に由来するそうです。
遺跡は5つの土塁(マウンド)と、中央の広場から同心円状に配置される6つの扇形の隆起で構成されています。
遺跡の西側に位置するマウンドAは土塁としては、北米最大規模となっています。
発掘調査では槍先、ナイフや容器などの石器製品、料理に使われた多数の粘土の玉などが発掘されました。
しかし、この場所が定住に用いられたのか、一時的な儀式や交易の場として使用されたのかはまだわかっていません。
その特異な形は、北アメリカの先住民の歴史において、造形的にも類を見ない土の構造物群です。
③マチュ・ピチュ
ペルー共和国
<複合遺産>
登録年:1983年
登録基準:(ⅰ)(ⅲ)(ⅶ)(ⅸ)
ペルー南部のアンデス山脈にある『マチュ・ピチュ』は、標高2,400mの尾根に15世紀半ばに築かれたインカ帝国時代の都市遺跡です。
マチュ・ピチュは計画的な都市設計がみられるほか、灌漑施設が整えられ棚田では農業が行われていました。
一枚岩のインティワタナは太陽神への宗教儀式に用いられたと考えられています。
またアンデスイワドリなどが生息する周囲の自然環境も評価され、複合遺産で登録されました。
④練習問題
[1]『ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地』に関して、巨大な建造仏が多く残されています。1枚岩でつくられた門が遺構として残っているが、なんと呼ばれているか。
①祈りの門
②儀式の門
③太陽の門
④巨石の門
[2]世界遺産『ポヴァテイ・ポイントの記念碑的土塁群』がある国として、正しいものはどれか。
①ペルー共和国
②トルコ共和国
③エジプト・アラブ共和国
④アメリカ合衆国
[3]『マチュ・ピチュ』に関して、太陽神への宗教儀式に用いられたと考えられる、一枚岩はなんと呼ばれているか。
①パンテオン
②インティワタナ
③ジュガンティーヤ
④ケツァルコアトル
⑤解答とエンディング
解答 [1]③ [2]④ [3]②
いかがでしたでしょうか。
本日学習した3件に関しては、2級学習で問われる部分は多くないので、今日のうちにしっかりポイントを押さえてしまいましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また明日もお待ちしています。
tomo
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