東南・中央アジア世界の形成(アンコール・ボロブドゥール)

本日の世界遺産はアンコールとボロブドゥールです。
『アンコールの遺跡群』で有名な遺跡といえば、アンコール・ワットやアンコール・トムがあり、観光地としても大変人気の場所となっています。
私自身はアジアはほとんど旅行経験がなく、未知の世界です。

①アンコールの遺跡群(カンボジア王国)

登録年:1992年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)
ジャングルに隠れていたクメールの都城

ヒンドゥー教寺院「アンコール・ワット」と都城跡の「アンコール・トム」に代表される『アンコール遺跡群』は、クメール人の王朝であるアンコール朝の都市遺跡である。
879年、この地はアンコール最古の寺院プリア・コーのヒンドゥー教寺院が建立された後に王都となり、歴代の王が都城と寺院を次々と造営していった。

しかし、1431年ごろ隣国のタイ族のアユタヤ朝に滅ぼされると、アンコールの都城と寺院はジャングルの中に埋もれ、忘れ去られてしまった。

アンコール遺跡群最大の寺院は、面積2㎢におよぶアンコール・ワットである。

その5つの塔は、神々が須弥山(メール山)を表現している。堀は6つの大地の間に存在する7つの海を表し、中央の塔を囲む回廊には、ヒンドゥー神話をもとにした「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」や「*ラーマーヤナ」にまつわる場面のレリーフ(浮き彫り)がある。
またのちに仏教寺院に改修されている。

*ラーマーヤナ:『マハーバーラタ』とともにヒンドゥー教の聖典とされるインドの大叙事詩。

アンコール・ワットの北約1.5kmに、13世紀初頭に完成した最大の都城アンコール・トムがある。
建造したジャヤヴァルマン7世が仏教を篤く信仰していたため、アンコール・トムには仏教的要素の強い建造物が多い。

1860年、フランスの博物学者アンリ・ムオに発見されると、遺跡の調査・研究が進められ、世界の注目を集めた。
しかし、1970年のカンボジアの内戦により、遺跡が破壊と崩壊の危機にさらされていたため、停戦成立の翌年、世界遺産登録と同時に危機遺産にも登録された。
日本などによる修復支援や保存作業が行われた結果、2004年に危機遺産リストから脱した。

英語で読む世界遺産

Angkor which contains the remains of capitals of the Khmer Empire from the 9th to the 15th century, such as the Hindu temple of Angkor Wat and the castle city of Angkor Thom.
Due to civil war, Angkor had been inscribed on the List of World Heritage in Danger.

東南アジアの権力者は、港市を支配

東南アジアは、海上貿易(海の道)を中継地として、また輸出品の宝庫として注目された。
島嶼部や大陸沿岸に住む諸民族は、紀元前後から港市国家を建国し、カンボジアの扶南やベトナム中部のチャンパーなどが栄えた。

②ボロブドゥールの仏教寺院群(インドネシア)

登録年:1991年
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅵ)
現在のイスラム教国に残る仏教の聖地

ジャワ島中部のボロブドゥール寺院は、シャイレンドラ超によって、770年ごろ〜820年ごろに築かれた。
自然の丘に盛り土をし、約115m四方の基壇の上に5層の方形壇、その上に3層の円形壇、頂上には*ストゥーパがそびえる。
方形壇の回廊を上段へ上って行くことで、仏教の心理(涅槃の境地)に到達するといわれている。

*ストゥーパ:ブッダ(釈迦)の遺骨(仏舎利)を納める仏塔。

回廊の壁画には、1300面のレリーフがあり、時計回りに展開するストーリーは、ブッダの一生や教えを伝えている。
中に入ることができないのもこの寺院の特徴である。

ボロブドゥール寺院から東に一直線に並ぶパウォン寺院とムンドゥー寺院を合わせた3つの寺院が、世界遺産に登録されている。

 

③本日の練習問題

本日は、世界遺産検定3級の過去問題と、世界遺産検定ホームページのクイズの引用からの出題です。
本日学習範囲外も出題しています。

[1]「危機遺産リスト」の正式名称として、正しいものはどれか

①危機を回避するべき世界遺産リスト
②危機にさらられている世界遺産リスト
③登録抹消の危機にある世界遺産リスト
④消滅の危機にある世界遺産リスト

[2]『アンコールの遺跡群』の説明として、正しいものはどれか

①チベット仏教の聖地である
②遺産には、都城跡の「アンコール・トム」が含まれる
③断崖には30以上の石窟が並ぶ
④「ワット・マハタート」などの仏教寺院が並ぶ

[3]ボロブドゥールの遺跡には何が描かれているでしょうか?

①ブッダの一生
②地球誕生の歴史
③宇宙人の来訪
④象の王国

[4]『法隆寺地域の仏教建造物群』に関し、法隆寺の西院伽藍にある、現存する最古の木造建造物として正しいものはどれか

①金堂
②夢殿
③三重塔
④南大門

以下回答です

[1] ②  [2] ②  [3] ①  [4] ①

いかがでしたか?
問い[4]が難しくなかったですか?この問題は2017年7月の過去問題ですが、正答率が48.1%でした。この試験の平均点は68.8点とやや難しい問題の年でした。記憶が薄れると曖昧になる知識は何度も復習していきましょう。
ということで
危機遺産についての復習はこちらから
『法隆寺地域の仏教建造物群』についてはこちら(4級)こちら(3級)から

 

今回の学習の中で「涅槃(ねはん)の境地」という仏教の心理が出てきました。
涅槃というのは、「煩悩(ぼんのう)の火を消して、智慧(ちえ)の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。」だそうです。
そこまでの心理に到達できたら、もはや仏ですね。生きてるうちに得られるものでしょうか??
ぜひボロブドゥールの回廊を回ってみたいものですね。

 

さて、以前にもご紹介しましたが、2018年の夏に鹿児島で開催されていた「PIECE OF PEACE(レゴブロックで作った世界遺産展)PART-3」より
レゴブロックで作成した『アンコール・ワット』と『ボロブドゥール』です

最近はドローンでの撮影も流行っているので、上空からの映像を見る機会も多くなりましたね。
鳥目線で遺跡を見られると楽しくなりますね。
このレゴ展もそんな気分を感じられました。

ではまた明日もお待ちしています

tomo

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