イスラム教(イマーム広場)

世界遺産検定3級
1

本日の世界遺産は、イマーム広場とタージ・マハルです。
ともにイスラム教に関連する世界遺産です。
建築としても、色彩としてもとても美しく繊細につくられています。

『タージ・マハル』について4級の学習はこちら

 

①イスファハーンのイマーム広場(イラン・イスラム共和国)

登録年:1979年
登録基準:(ⅰ)(ⅴ)(ⅵ)
イスファハーンは世界の半分と称された

イスファハーンは、サファヴィー朝全盛期のアッバース1世(在位1587〜1629年)が、『コーラン』に記された楽園を理想としてイラン高原に築いた都で、政治、交通の拠点としての繁栄ぶりは、「イスファハーンは世界の半分」と称された。

イスファハーンの中心にある、2層構造の回廊に囲まれた「イマーム広場」は、南北約510m、東西160mの巨大な広場である。
ペルシア発祥の球技であるポロの競技や数々の式典、公開処刑などが行われていた。
回廊の1階に連なる商店は、旧市街地へ続くバザール(常設市場)とともに現在でも多くの人々を集めている。

回廊に組み込まれる形で宮殿やモスクが建造されており、その中のアリー・カプー宮殿は、15世紀のティムール朝の宮殿にアッバース1世が2層の建物を付設したものである。
宮殿内の壁は、鳥や人物の細密画で埋め尽くされ、最上階には音楽ホールを備えている。

イマーム広場の中で最大のモスクは、アッバース1世の命令により建造された高さ47mのドームを持つイマームのモスクで、1630年に完成した。

モスクの中庭は、モスクをメッカの方向に合わせるために、イマーム広場から約45度ずれている。
ブルーで統一されたこのモスクが「男性のモスク」と呼ばれるのに対し、「女性のモスク」と呼ばれるのが、黄色のタイルで飾られたシャイフ・ロトフォッラー・モスクである。
アッバース1世の父の名を冠した、王家専用のモスクとなっている。

Google マップより

これらのモスクには、色彩タイルによって彩られた幾何学的な*アラベスク模様があしらわれており、偶像崇拝が禁止されたイスラム文化で発達した高い芸術性と技術を観ることができる。

*アラベスク模様:植物やアラビア文字を抽象化して図案にしたイスラム教独自の模様

現在のイランの国教の始まり

現在のイランはイスラム教シーア派の国である。
その歴史はサファヴィー朝に始まる。
長い異民族支配の歴史を打ち破り1501年に建国したサファヴィー朝は、スンニ派のオスマン・トルコに対抗し、イラン人の民族意識を高めるためシーア派を国教とした。

『コーラン』

イスラーム教の経典。原音に忠実に表記すれば、アル=クルアーンという。
アラビア語で書かれたイスラーム教の根本教典で、預言者ムハンマドが語った啓示(神の言葉)を、彼の死後にまとめられたもの。

②タージマハル(インド)

登録年:1983年
登録基準:(ⅰ)
妃の霊廟

インド北部のアーグラにあるタージ・マハルは、ムガル帝国5代皇帝シャー・ジャハーンの妃ムムターズ・マハルの霊廟である。

皇帝の遠征に同行していたムムターズ・マハルは、14人目の子供を出産した後に亡くなった。
皇帝は国民に2年間もに服することを命じた後、約20年かけて妃の霊廟を建設した。

1648年に完成した霊廟は、総面積17万㎢の広大な敷地に白大理石で建てられている。
世界各地から集められた職人が建設にかかわり、フランスの金細工師やイタリアの宝石工もいた。
霊廟の西側に赤砂岩でつくられたモスク、その反対側に迎賓館がある。
水路などで全体が4分割されたペルシア式の幾何学庭園(チャハル・バーグ)は、『コーラン』の「天上の楽園」を再現したものである。

シャー・ジャハーンは、黒大理石で自分の廟をタージ・マハルのそばに立てる計画を立てていたが叶わず、3番目の息子で6代皇帝のアウラングゼーブによって、死ぬまでアーグラ城に幽閉された。

アーグラ城

彼の棺は、タージマハルの地下にある愛妃の棺の横に安置された。

英技で読む世界遺産

Taj Mahal, a beautiful white marble mausoleum, was built by Mughal Emperor Shah Jahan in memory of his beloved wife, Mumtaz Mahal.
The ground plan of the Taj Mahal exhibit a perfect balance in composition, and is considered to be the greatest architectural achievement of Indo-Islamic architecture.

 

③本日の練習問題

世界遺産検定3級の過去問題からの出題です。

[1]『イスファハーンのイマーム広場』の回廊には宮殿が組み込まれている。
15世紀のティムール朝の宮殿にアッバース1世が2層の建物を付設したその宮殿として、正しいものはどれか

①ドゥカーレ宮殿
②アルハンブラ宮殿
③アリー・カプー宮殿
④シェーンブルン宮殿

[2]霊廟である『タージ・マハル』を築いたムガル帝国5代皇帝として、正しいものはどれか

①チンギス・ハン
②シャー・ジャハーン
③ダライ・ラマ
④ラームカムヘーン

以下回答です

[1] ③ [2] ②

いかがでしたか?
タージ・マハルを建てたシャー・ジャハーンが幽閉されてしまった話は、美しいタージ・マハルの裏にあるくらい物語だと思いましたが、亡くなった後に愛妃の隣に安置されたというところから、息子アウラングゼーブの父親への愛情を感じたしだいです。

タージ・マハルは正面からの写真をよく目にすると思いますので、今日は少し違う角度からの写真を載せてみました。

明日は、世界三大宗教について紹介します。

tomo

ランキングに参加しています
にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ
にほんブログ村

世界遺産ランキング

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

世界遺産検定3級
文化の多様性①バリの文化的景観

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。 3級の学習はこちら 4級の学習はこちら 今日の学 …

世界遺産検定3級
1
シリアル・ノミネーション/トランスバウンダリー④ワッデン海、他

この記事は世界遺産検定2級学習用に構成しています。 本日の学習は自然遺産と複合遺産です。 トランスバ …

世界遺産検定3級
「合掌造り集落」行ってみたらこんなトコ

ご訪問ありがとうございます。 本日は、日本の伝統的な集落である世界遺産『白川郷・五箇山の合掌造り集落 …